昨年夏に引き続き、今年もフィリピン・マニラに行ってきました。筆者の居住する香港からマニラまでは飛行機で片道2時間。現地の最新スマホ事情を見に日帰りで視察しましたよ。
フィリピンらしからぬ綺麗なショッピングモール |
去年もマニラのショッピングモール“Robinson Mall”でスマホを探してみましたが、今回はフィリピンでも2番目に大きいという超巨大ショッピングモール“SM Mall of ASIA”へ行ってみました。飛行場にも近いのでマニラでトランジットする際に立ち寄るのもいいかもしれません。
広すぎて1日で回りきれないかも |
モールはフィリピンの流通大手“SM Prime Holdings”が運営。その名をつけた“SMデパート”、“SMハイパーマーケット”、そして中心となる“メインモール”に加え“エンターテイメントモール”の4つのビルで構築されています。面積は東京ドーム8個ぶんとも言われ、とにかく巨大。ありとあらゆるものが売られています。
どこに行けばいいのか皆目不明 |
モール内に入ってみると、高級・有名なものから普段見かけるようなものまで名前の通ったブランドのお店がずらりと並んでいます。しかもそれぞれの建屋も広いため、目的もなく歩いていると自分がどのあたりにいるのか現在位置を見失ってしまいます。
スマホ屋らしきものを検索 |
幸いなことにモールのあちこちにはタッチパネル式の案内板があるので店舗検索が可能です。カテゴリー検索もできるので試しに“Telecom”で探してみると、スマホ関係のお店がいくつか出てきました。ただし店番号が表示されないので、行きたい店ごとにタッチしてひとつひとつ道案内を見なくてはならないのがちょっと不便。
とりあえずサムスン電子のお店を目ざそう |
全部のお店をチェックするのも面倒なので、ひとまずサムスン電子のお店に向かってみます。案内によるとモールを右のほうに進むとお店があるようです。でも進んでいくとその先は出口。マニラのモールならどこにでもある、守衛さんのいるドアが見えてきました。
屋外の回遊路沿いにお店発見 |
ということで外に出てみると、2Fの回遊路になっているところにサムスン電子のお店を発見。なかは涼しいモールなのにスマホを買うためにはいったん外に出なくてはならないようです。
なぜか屋外に集まるIT関連ショップ |
さてサムスン電子のお店の周りを見ると、ノキアやらLGエレクトロニクスや、独立系の携帯ショップ、PCショップなどIT系のお店がここに集結しています。隣のビルをながめて見るとそこにもソニーなどの看板が!
2Fの回遊路(赤丸内)はITゾーンだった |
メインモールとハイパーマーケットを挟む2Fの回遊路、ここにIT系のお店がすべて集結しているのです。IT製品って高温多湿は避けるべきですから本来はモール内にお店を構えたほうがいいのでしょうけど、家賃の関係なんですかね? まぁおかげで巨大なモール内をあちこち歩き回らなくともここ一ヵ所でスマホを物色できるのは便利です。
独立系のお店も面白い |
各メーカーの直営店も店を構えていますが、各社の製品を比べたいなら独立系のお店がよいでしょう。ショーケースには最新モデルやセール品などがずらりと並べられています。
フィリピンもLTEが始まっているのね |
なかでもLTEスマホは各社の最新製品が揃えられています。実はフィリピンでも昨年からLTEが始まっているのです。なお海外でLTEスマホを買うときは対応周波数に気をつけましょう。最近のモデルは複数周波数に対応していますが、古い製品だと1800MHzと2600MHzのみに対応、というものもまだ売られています。
BlackBerryやレノボもあります |
マニラでも一気にAndroidスマホがシェアを伸ばしていますが、BlackBerryもまだまだ健在です。一方中国メーカー品も増えていて、レノボの最上位モデル『K900』もあちこちのお店で見かけました。ちなみにフィリピンはSIMロックがないため端末価格は定価相当。ですが値段の安い輸入品を扱っている独立系の店もあります。
地元メーカースマホも人気 |
一通り店を回って気がつくのが、聞いたこともないようなメーカーのスマホが多数売られていることです。性能はミッドレンジ以下ですが価格は1~2万円と安く、地元の人にも人気のようです。おそらく中身は中国製、素直なAndroid端末なのでお土産代わりに買うのもいいかもしれません。
かなり怪しい中国スマホ |
でもなかにはちょっとアレじゃない? って怪しい製品も見かけました。こちらのメーカーの製品、うーん見た目はかなりギャラクシー? フィリピンなのでギリギリOKなんでしょうかね。これは買うのは避けたほうがいいかも(笑)。
キャリアもあるのでSIMもOK |
ほかにもキャリアのお店があるのでプリペイドSIMの購入もできます。フィリピンはプリペイドSIMの購入は身分証明書も不要で、コンビニなどでも買えます。ですがデータ通信オプション料金の説明を聞きたい場合などは、キャリアのお店でしっかりと聞くのもよいでしょう。
ノキアのかわいいQWERTY携帯を買いたい! |
さてマニラに来たのですからなにかスマホでも買いたいところ。ですが今回はスマホではなくフィーチャーフォンを買おうと思っていました。それはノキアのAsha 210。QWERTYキーボード搭載ながらGSM携帯というローエンドモデルですが、サクサク文字を打てるテキストマシンとして使えそうな1台。WiFiがあるのでネットアクセスも困りません。
ちなみに左に写っているかわいいフルタッチフォン、Asha 501も楽しい端末。先日記事を書いたばかりなのでそちらもぜひ見てください。
かわいいフルタッチケータイ『Nokia Asha 501』にイチコロ
ノキアストアがなくなっていました(涙) |
さてと、モールの案内図を頼りにノキアのお店を目指すと、サポセンはあれど肝心の端末を売っているお店がありません。よく見ると店のあるべき場所は板が張られてなにやら改装中。どうやらお店はなくなってしまったようです。ほかのお店でもこのAsha 201は売っているのですが、ノキアのお店で買おうと思っていただけにショックで購入は断念。
ネタ向けになるポラロイドのスマホ |
目的のブツが買えず、これではマニラに来たのに手ぶらで帰ることになってしまいます。なにかいいものはないだろうかと再びお店を徘徊してみると、ポラロイド看板をよく見かけました。でもそこに写っている商品はインスタントカメラじゃなくタブレットやスマホ。以前中国で買ったパイオニアのスマホのように、これを受け狙いとして買うのも悪くないかもしれません。でも地元メーカースマホも魅力的なものがいくつかあってそっちもよさそう。悩みまくった結果「また来ればいいか」と今回はなにも買わずに撤収することにしました。
吉野家もフードコートもあります |
SM Mall of Asiaにはフードコートもあるので食事も困りません。マックやスタバもあるので慣れた味のものが食べたいときも安心です。日本食に恋しくなったら吉野屋もあるので牛丼をがっつり食べることもできます。途上国というイメージのあるフィリピンですが、首都マニラの巨大ショッピングモールは先進国のように安心して買い物ができそうです。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局
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