『Type2Phone』
バージョン:2.2.2
価格:450円
(バージョンと価格は記事作成時のものです)
(c)Houdah Software
みなさん、こんばんは。MacPeople編集部・編集長の吉田でございます。さて、今回紹介するアプリは『Type2Phone』。打ち慣れたMacのキーボードを、iPhoneやiPadで使えるようにする魔法のアプリです。
『Type2Phone』を利用するには、事前にiPhoneやiPadをBluetoothで接続しておく必要があります。「システム環境設定」アプリを開き、「Bluetooth」パネルで「新しいデバイスを設定」ボタンをクリックしましょう。すでにほかのBluetooth機器を接続している場合は、左下の「+」ボタンを押せばOKです。
周辺のBluetooth機器が別ウィンドウにリストアップされます。編集部ではBluetooth機器が捨てるほどたくさんあるので、図のように多数リストアップされますが、通常は数台の機器が検出されるはずです。多く表示される場合は「種類」欄をクリックしてソートしましょう。なお、iPhoneやiPadの名前は、各デバイスの「設定」アプリの「一般」→「情報」→「名前」で確認できます。
ペアリングする機種を選んだら、MacとiPhone(iPad)に同じ6ケタの数字が表示されるはずです。両方の数字が合っていたら、iPhone側で「ペアリング」ボタンをタップしましょう。
ペアリングが完了すると図のような画面に切り替わります。「終了」ボタンをクリックして設定作業を完了させましょう。このペアリングを済ませたあとは、iPhone 5であればインターネット共有(テザリング)機能を使ってインターネット接続が可能です。つまり、iPhone 5をBluetooth経由のWi-Fiルーターとして使えるようになります。ちなみにインターネット共有機能を使う際、MacとiPhone 5はWi-Fiで接続したほうが高速に通信できますが、BluetoothのほうがiPhone 5のバッテリーの消耗を抑えられます。
ベアリングが終了したiPhone(iPad)は図のようにリストに登録されます。一度設定を済ませれば、次回以降はペアリングなしで接続できるようになります。なお、図の「サービス」欄では接続したiPhoneで利用できるBluetoothのプロファルを確認できます。
ではアプリを起動してみましょう。起動するとMacの画面に図のようなウィンドウが表示されます。左上のメニューをクリックすると、先ほどペアリングしたiPhone(iPad)が登録されているはずなので選びましょう。
あとはMacのキーボードから文字を入力するだけです。ローマ字入力で「makkupi-puru」と入力してみました。
ペアリングしたiPhone(iPad)側では図のように表示されます。事前に、iPhone側で「メモ」や「メール」などのテキストが入力できるアプリを起動して、入力待ち状態にしておく必要があります。少しややこしいですが、Mac側で「マックピープル」と変換してもiPhoneには転送されない点に注意。iPhone側にはあくまでも「makkupi-puru」という文字列しか転送されないため、iPhone側で文字の変換が必要です。とはいえ、iPhone側での変換もMacのキーボードで操作できます。変換候補を出すにはスペースキー、変換候補の選択は「←」「→」キー、変換候補の確定は「retrun」キーを使えます。
次はMacから「hennsyuubu」と入力してみました。
iPhone(iPad)側でも即座に反映されます。このようにMac側の操作ウィンドウは特に必要がなく、iPhoneの画面を見ながらMacのキーボードを使えばいいのです。
なお、『Type2Phone」の「View」メニューからさまざまな表示方法を選べます。
「Collapsed Mode」を選ぶと、Mac側の画面にはキー入力の表示がなくなり、変換結果のみが表示されます。
「Stealth Mode」を選ぶと、Macの画面にはキー入力の内容が一切表示されません。
「Fly Out Animation」を選ぶと、入力したキーが画面の端に飛んでいくアニメーションが見られます。もちろん、実用上はまったく意味がありません。
Mac側のウィンドウの右上のメニューからはキーボードの種別を変更可能です。日本語でローマ字入力したい場合は「Japanese QWERTY」を選びましょう。
「メモ」アプリなどは、iCloud経由でMacとiPhoneで共有可能なので、わざわざこのアプリを使ってiPhone側で入力する必要はないかもしれませんが、Macで管理しているIDやパスワードをiPhone側で入力したいときなどに重宝しそうです。残念ながらコピー&ペーストでの入力には対応していませんが、これは今後のアップデートに期待しましょう!!
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