わずか6.18ミリの薄型ボディーを実現したファーウェイ『Ascend P6』。どちらからも怒られそうですが、まるでAppleが作ったかのような美しいボディーがあまりにも魅力的なAndroid機です。
化粧品が入っているかのようなパケ |
パッケージはまるで化粧品でも入っているかのような純白の箱です。うっすらと入っているテクスチャーが高級感を演出していますね。
TPU材質の専用ケースが付属 |
パッケージのなかにはマニュアルのほかに、ACアダプター、USBケーブル、イヤホン、そしてTPU素材の専用ケースが付いています。中国のスマートフォンは、専用ケースが付属していることがよくありますが、この親切さはほかの国も見習っていただきたいところです。
前面 |
背面 |
前面も背面も“1枚の板感”を演出していますが、背面にはヘアラインが入っており独特の存在感を放っています。キズも目立たなくてよさそうです。
iPhone5より薄いのです |
iPhone5は7.6ミリ、Ascend P6は6.18ミリ。約1.42ミリ厚みが違うだけに、こうやって並べずとも、手に持てばAscend P6の薄さはよくわかります。
このあたりはよく似てます |
細部を見ると、iPhone5とAscend P6のデザインコンセプトが似ているのがよくわかります。とは言え、スマートフォンがシンプルさを追求すると、このような細部はどうしても似てしまうのかもしれません。
U字型のデザインです |
Ascend P6は右側面に操作部、スロットが集中しています。構成要素を集中させると野暮ったくなりがちですが、本機はシンプルに仕上げていますね。
これはなんでしょ? |
左側面下部に丸い金属パーツがあります。実は最初見たときには、ただの飾りだと思いました。
イヤホン端子なのです |
実はイヤホン端子を隠す金属ブタなんですね。しかもただの飾りではないのです。
SIMとSDカードスロットが並びます |
先のピンを右側面の穴に挿すことで、SIMカード、SDカードスロットを引き出すことができるのです。普通の人ならひんぱんにSIMカードを抜き差しすることはないですが、海外を訪問し現地SIMを使う機会が多い人にはうれしい配慮です。
さて電源を入れてみましょう。
日本語ロケール入ってます |
ファーウェイ独自のホームアプリ |
ホーム画面にアプリがずらりと並びます |
今回EXPANSYSから借りたAscend P6には日本語ロケールが標準で入っていました。以前紹介した『Ascend Mate』と同様にスムーズに日本語環境を利用できます。
中華フォントではないですね |
PC表示もキレイです |
“直”などの文字で確認しましたが、Ascend P6を日本語ロケールで使用した場合には、中華フォントではなくAndroid OSが標準で搭載している日本語対応フォントが表示されるようです。ブラウザーの表示品質はまずまずですが、HD解像度ゆえの解像感の低さは、マイナスと受け取る人もいるでしょう。
つぎにカメラ画質を試してみましたが、いい意味で裏切られました。
接写 |
風景 |
人物(リアカメラ) |
人物(インカメラ) |
“人物(インカメラ)”はややビューティーモードが効きすぎているものの、蛍光灯下でも基本的に変な色の転び方はしていません。カメラ専用機代わりに十分使える画質ですね。
最後におなじみのベンチマーク2本を実施しました。
『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』 |
スコア:13873 |
『Quadrant Standard Edition』 |
スコア:5283 |
『GALAXY S4 SC-04E』が、『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』で22892、『Quadrant Standard Edition』で12076ですので、近ごろのフラッグシップモデルにベンチマークスコアは及びません。パフォーマンスよりも、薄型ボディーや、洗練されたデザインに魅力を感じる人向けの端末というわけですね。
そなたは美しい |
『Ascend P6』は正直なところ、iPhoneのデザインと明確な差別化を図れているとは言えません。デザインに確固たるオリジナリティーを要求する人は拒否反応を示すでしょう。ですが、本体下部のデザイン、背面の質感、イヤホン端子カバーなど独自の工夫を盛り込んだうえで、ファーウェイならではの高い品質で製造されています。個人的にも側面はiPhone4に似すぎているなーとは思いますが、シンプルなスマートフォンを求めるユーザー向けに日本でも発売されると、一定の支持は集めそうです!
●関連サイト
製品公式サイト(英語)
EXPANSYSジャパン
製品販売サイト(EXPANSYSジャパン)
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