週刊アスキー9月10日増刊号の特別付録、NFCタグ機能付き液晶クリーナー『プログラマブルNFC』は、対応スマホといっしょに活用すればタグにかざすだけでピロンとWiFi設定やツイッターでのつぶやきなどが手軽に実行できる。
ところで「NFC」ってどういう仕組みなのか知ってますか? なんとなくイメージとしてぼんやり把握している人もいるかもしれませんが、NFCとはどのような規格なのか。NFCについての基本を押さえておこう。
NFCの活用方法は大きく分けて3種類
NFCとは“Near Field Communication(近距離無線通信)”の略称で、無線でやりとりするための国際標準規のことだ。基本は対応機器どうしを近付けることでデータ通信を行ない、互いの機器認証やデータ交換をする。そのため、NFC活用として“決済システム”や“データの読み書き”、“機器どうしの接続(P2P)”の3種類が規格検討されている。
決済システムとして |
↑決済に必要な情報が端末内に安全な形で保存されており、これを専用の読み取り機にかざすことで決済する。“カードエミュレーションモード”と呼ばれる。 |
データの読み取り/書き込み |
↑“カードリーダー/ライターモード”といわれる活用法で、ポスターや壁に取り付けられた“NFCタグ”に端末をかざすことで、そこに記載された情報を読み取っていく。 |
端末間でのデータ交換に |
↑NFC対応端末どうしを合わせることでプロフィールデータの交換ができたり、画像を含む比較的小さいデータのやりとりが行なえる。ピア・ツー・ピアの利用だ。 |
NFCを利用するのに特別な設定はいらない!
NFCを利用する場合、アンドロイド4.0以降の端末ならばネットワーク設定にある“NFC/おサイフケータイ設定”をオンにするだけ。リーダー/ライターや決済、Android BeamなどNFCを使った機能が利用できるようになる。
↑Android4.0以降にはNFCの設定がある。なお、NFC機能オンのままでもバッテリー消費にはあまり影響しない。 |
NFCタグと組み合わせた対応アプリも登場
アンドロイド端末向けアプリとしてNFCタグとの組み合わせで使うものが多い。特にNFCタグにデータを手軽に書き込めるアプリをインストールしておけば、NFCタグでWiFi接続やアラーム設定などが手軽にできるようになる。
『NFCタスクランチャー』
●Tagstand ●無料
海外でもNFCは広まってきている
国際規格のNFCは、海外でも普及が進んでいる。決済サービスはもちろんのこと、バス停にNFCタグを置き、運行状況を知ることができるものや、パーキングメーターとNFCを連動したサービスなどがある。
↑米国、メイシーズ店舗にあるNFC対応の決済端末。上部の赤い部分に端末をかざす。おサイフケータイと同じだ。 |
↑ニース市内のバス停にはNFCタグが設置してあり、スマホでタッチすると運行状況が表示される。 |
(8月7日16時 追記)初出時、イラストに対するキャプションに異なる文章が掲載されていました。お詫びして訂正いたします。
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