近ごろ大画面スマホをファブレットと呼ぶようになっていますが、直近ではサムスンやソニーなどが6インチ前後のファブレットを相次いで発売しています。
約6インチのファブレット『VEGA No.6』 |
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この6インチクラスのファブレット、2013年1月にファーウェイが6.1インチのAscend Mateをグローバル向けに発表、それに次いでパンテックが韓国向けにVega No.6を発表しました。市場に出てきたのはVega No.6のほうが2月と早く、5.9インチのディスプレーサイズは当時スマートフォン世界最大でした。
5.9インチは圧倒的な存在感 |
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5.9インチモデルとなると本体の大きさもだいぶ大きくなります。VEGA No.6の本体サイズは158.6×83.2×9.9ミリ、重量は210.5グラム。最近主流の5インチのスマートフォンより一回り以上大きく、iPhone 5と並べてもここまでのサイズ差があります。ですがゲームや高画質ビデオを見るときなどは、この巨大なディスプレーは大きな長所となるのです。
LTE対応、1300万画素カメラ、そしてタッチパッド |
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背面にはLTEのロゴがあるように、VEGA No.6は韓国のLTEに対応。カメラは1300万画素と他社製品と比べても引けを取らない高画質。そしてカメラの下にはVEGA No.6の最大の特徴であるタッチパッドが見えます。
バッテリーサイズがiPhone 4S級 |
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ところでこれだけ本体が大きいと、バッテリーも大容量のものを搭載できます。VEGA No.6のバッテリー容量は3120mAh。その大きさは驚くべきことにiPhone 4/4Sのディスプレーサイズとほぼ同等! これだけデカイとまる1日使うことも問題なさそうです。
専用アプリで5.9インチを最大限に活用 |
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さてプリインストールアプリを見ると、Androidで標準的なものに加え、販売キャリアである韓国SKテレコムのアプリ、そしてVEGA No.6用の専用アプリなどが入っています。巨大なディスプレーを生かす便利なアプリももちろん入っています。
片手でも使いやすいソフトキーボード |
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ソフトキーボードは片手打ちできるように、左右どちらかにずらして配置することができます。これは最近のファブレットの多くが備える機能。なおQとZだけ分離されているのは韓国語ではあまり使わないからでしょうか? ちょっと面白い配列です。
横分離キーボードは打ちやすい |
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そして本体を横向きにして表示できるQWERTYキーボードは、真んなかから分離させることが可能。これなら無理なく両手入力ができます。こちらは一部のタブレットにも装備されている機能ですね。
すぐに起動できるミニウインドーアプリ |
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また“mini Window”アプリを起動すると、ほかのタスクを利用中でも電卓やカメラ、音楽プレーヤーなどをウィジェットのようにすぐさま起動することが可能。タスクを切り替えることなくとっさにメモを取ることができるなど、毎日使いたくなる機能です。
検索も簡単なテキストアクション |
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一方、“Text Action”機能は専用のノートアプリ上に手書きで書いた文字のあとに、特定の文字や記号を書くだけでそれに対応した操作を行なうことができます。たとえば“TOKYO”に続けて“!”を書けば、Googleマップで“TOKYO”を検索してくれるのです。“C”ならその名前のコンタクト先に通話、“?”ならGoogle検索、“>”ならそのタイトルの音楽検索などがプリセットされており、これらはいずれもカスタマイズできます。
手の平を使ったモーションコントロールは元祖 |
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さらには画面に触れずに着信を取ったり、音楽や写真の再生を画面上で手の平を左右に動かしてコントロールしたりなど、手の平を使ったモーションコントロールも可能。この機能も最近のスマートフォンなどが搭載していますが、実はVEGAは古くから採用しています。日本で発売された『VEGA PTL21』もこの“手の平”操作が可能すね。
背面タッチパッドで楽々操作 |
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さてと、VEGA No.6の最大の特徴であるタッチパッドを見てみましょう。本体背面のカメラの下に配置されており、本体を握ったまま人差し指を使い特定のアプリで画面操作が可能になるのです。
特定のアプリで画面スクロールなどが可能 |
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無理なく操作できるのはなかなか快適 |
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おそらく一番使うのがブラウザーのスクロール操作でしょう。ディスプレー表面を親指タッチでスクロールさせると表示部分が隠れてしまったり誤ってリンクをタップしてしまうことがありますが、VEGA No.6の背面タッチパッドの利用ならそれもありません。
ダブルタップで指定のアプリを起動 |
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またタッチパッドをダブルタップすると設定したアプリを起動することも可能です。カメラなら利用中にダブルタップでシャッターを切ることも可能。これも片手で握ったまま様々な操作ができるように工夫されているわけです。
ハイスペックでハードな利用も問題なし |
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CPUは1.5GHzクアッドコア、RAM 2GBとスペックも申しぶんなし。ベンチマークを取ってみると『GALAXY S4』や『HTC One』に次ぐスコアを出すなど、実際使ってみたところストレスなくスムースな操作が可能でした。
ぜひとも出して欲しいキーボード |
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韓国のキャリアの店頭に飾ってあるVEGA No.6のモックアップを見ると、大抵キーボードのような台の上に本体が乗っています。実はこれ、本体を立てかける折りたたみ式のスタンドを内蔵しているBluetoothキーボード。このクラスのディスプレーサイズがあれば、キーボードを組み合わせて超小型PCのように使うこともできるわけです。ほかのスマートフォンでも利用できるでしょうから、ぜひとも早く発売してもらいたいものです。
台湾でも発売、日本ではぜひauで! |
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パンテックの端末は韓国以外ではアメリカで多く見かける程度ですが、このVEGA No.6はこの夏から台湾でも販売が始まっています。本体サイズは大きいながらも片手操作できるため、大画面フルHDディスプレーが欲しい人にはオススメの機種と言えるでしょう。日本ではauがパンテックのスマートフォンを過去に何機種か販売していました。他社がファブレットを投入するなか、ぜひこのVEGA No.6も日本に投入してもらいたいものです。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
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