ウィルコムが2013年夏モデルとして発表した『だれとでも定額パス』は、AndroidスマートフォンとBluetooth接続してウィルコム回線で定額通話できる摩訶不思議なデバイス。ところがすでに海外では似たようなデバイスが発売されているのです。
中国製の怪しいデバイスっぽいぞ |
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本体には通話機能を持たず、スマートフォンと接続して通話できる端末を販売しているのは中国のDiweinuo社。パッケージには『MOKA Blue II』と製品名がありますが、中国語で“第二代”と書いてあるようにこれは2世代目の製品。最初の製品はすでに昨年発売されていましたが、この2世代目はより小型にそしてスタイリッシュな形状になっています。
アップル製のような美しきパッケージ |
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箱を開けると純白な本体やUSBケーブルがセットされています。まるでアップル製品をイメージしているようですが、この『MOKA Blue II』はAndroidのほかに脱獄したiPhone/iPadでも利用できるとのこと。本体はホワイトのほかにブラックもあります。今回はアプリを入れるだけですぐ使えるAndroidとの連携を試してみました。
クレジットカードより小さいけどケータイ内蔵 |
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本体サイズは70×41×6ミリと、外周はクレジットカードより二周り以上小さい大きさ。『だれとでも定額パス』よりちょい厚みがあるもののさらに小型です。内蔵バッテリーの容量は非公開ですが、120時間の待ち受けと200分の連続通話が可能とのこと。
本体にSIMカードを入れて利用可能 |
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本体側面にはSIMカードスロットを備えます。対応する通信方式はGSM850/900/1800/1900MHzで日本と韓国以外のほぼ全世界で利用可能。W-CDMA非対応が残念ですが、海外旅行時に持っていくと便利でしょう。本体下部には電源スイッチがあります。
充電はもちろんマイクロUSB |
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反対側の側面にはマイクロUSB端子を備えているのでスマートフォンと充電器を共通利用できます。本体上にあるリングはデザインのアクセントになっていますが、ストラップやキーホルダーなどにも取り付け可能なのでいつでも持ち運びできますね。
SIMカードの向きは気をつけて入れよう |
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逆向きにSIMカードを入れると取り外しにピンセットが必要なので、入れる向きには注意が必要です。自分の使いたいSIMカードを自由に入れ替えできるので、日本からSIMロックのかかったAndroidスマートフォンを海外に持っていったときでも、この『MOKA Blue II』があれば現地のプリペイドSIMを使って安価に通話できるわけです。
SIMカードは最後まで押し込むこと |
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なんだか素敵なデバイスに思えますが、やっぱり造りは中国製。SIMカードを奥まで入れようと爪で押してもうまく入りません。パッケージに付属の黒い爪やペンなどを使って、SIMカードを最後まで入れる必要があります。
電波を拾えばあとはアプリを入れるだけ |
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電源スイッチを入れてしばらく経つと、本体のインジケーターランプが緑色に点滅を始めます。これで電波を拾ったのであとはスマートフォン側にアプリを入れれば、電話をかけることができるのです。
アプリはメーカーが直接配信 |
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アプリはメーカーのサイトから直接落とします。Google Playに登録していないのは面倒だからなんでしょうか? このあたりは自己責任で利用してください。
インストール後、まずはデバイスを接続 |
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アプリのインストールが終わるとシンプルな電話画面が出てきますが、この時点ではまだ『MOKA Blue II』はスマートフォンと接続されていません。画面の歯車アイコンをタップして設定画面に入り、Connected DeviceのところがOFFになっているのをONにします。
Bluetoothでワンタッチ接続 |
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Bluetoothのスキャンが始まり、“DIWEINUO-MokaBlueII”が見つかったらタップして接続を行ないます。
接続完了! アプリ画面で感度や電池残量もわかる |
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電話画面に戻れば画面左上にキャリア名、右上に電波感度と『MOKA Blue II』本体の電池残量が表示されます。なおアプリをバックグラウンドへ回すと、ホーム画面などには『MOKA Blue II』の情報は表示されず、アプリのアイコンが左上に表示されるだけになります。
アプリから普通に発信可能 |
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さっそく電話をかけてみましょう。アプリから電話番号を入力して発信するとあっけなく普通に通話できます。また着信も、アプリをバックグラウンド起動していても問題なし。1台のスマートフォンでもうひとつの電話番号を利用できるのは結構便利なものです。
ショートメッセージも利用可能 |
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またショートメッセージの送受信も可能です。もちろん日本語も使えます。海外で現地の人と現地のプリペイドSIMカードでやり取りする際も活用できそう。
さらに小型の第3世代製品も登場 |
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キワモノ的な製品と思ったのですが、使ってみるとちゃんと使えるのにはちょっと感動しました。また発信はケータイ回線ですから音声の品質も問題なし。メーカーによるとサイズをさらに小型化した『MOKA Blue III』も発売開始。スマートフォンのストラップにもなりそうな小型サイズなのでサブ回線の利用がさらに便利になりますね。こうなるとW-CDMAに対応した製品もぜひ開発してもらいたいところです。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
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