DS LiteにiPod touchとキーボードをビルトイン
中級編となる今回は、旧世代のiPod touchを別のマシンとして蘇らせるべく、DS LiteのボディーにiPhone4/4S用のBluetoothキーボードを組み込んでみることを思いついた。試しに寸法を測ってみると、touchもキーボードもうまいこと収まりそうだ。
とういうわけで、DS Liteライトのふた部分にtouchを、本体部分にキーボードを埋め込み、小型のコンピューター「なんちゃってポケコン」に改造することに(※改造にトライする人は自己責任でお願いします)。
ニンテンドーDS Liteの解体
今回の改造で最も面倒な作業のひとつが、DS Lite本体の分解だ。「DS Lite 分解 バラシ」などで検索すると、さまざまな分解歩レートが見つかるはずなので、そちらを参照してほしい。なお作業の多くは精密ドライバーのセットがあれば大丈夫だが、一部に溝の形状が「Y」のネジが使われているので、Y字のドライバーを通販などで購入する必要がある。
まずは、タッチペンを引き抜いておく。続いて、感電防止のためバッテリーを外そう。フタを開け、マイナスドライバーなどでバッテリーを取り出す。あとは分解サイトを参考に、各パーツを取りひとつずつ取り外していく。
Bluetoothキーボードを分解する
この作業は特に難しい点はない。背面のシールを剥がすとネジが露出するので、ネジを外してキーボードと基板、バッテリーを取り出そう。基板と結ぶケーブルを切らないように注意。
ここで使用したiPhone4/4S用キーボードは、バッファロー製の「BSKBB07」。白と黒の2色があり、現在は1500円程度で購入できる。
DS Liteの加工(1)
DS Liteの加工が一番の難関だ。ニッパー、彫刻刀、ドリル、ヒートカッター、紙やすりなどが必要だ。まずは、上下の液晶のフチの盛り上がってる部分(リブ)を削る。ニッパーや彫刻刀で粗く削ったら、紙やすりで滑らかにしよう。
DS Liteのフタ側のパーツの正面(本来液晶があった部分)に、貼り剥がしが可能なタイプの粘着シールを貼る。これでiPod touchを支えるため、ある程度粘着力の強いタイプがいい。その後フレームを組み合わせ、iPod touchを横向きに張り付ければフタ側のパーツは完成だ
DS Liteの加工(2)
今度は本体側の加工に移ろう。まず、キーボードを埋め込むための開口部を広げる。定規で寸法を測って切り出す部分を割り出したら、本体に下書きの線を描く。ヒートカッターや彫刻刀などで不要部分を取り除き、切り取った面をヤスリがけする。その後、本体の上部両端にあるL/Rボタンをパテで固定する。
本体底面にある不要な突起物をニッパーで取り除き、キーボードが水平に入るようにする。このときスペースに余裕があるようなら、(絶縁した)金属プレートなどの重りになるものを入れるといい。キーボードだけあだとiPod touchが重すぎて頭でっかちになるからだ。
一度キーボードのを入れてみて、側面のUSB端子がくる位置を確認しよう。その位置に目印をつけたら、ドリルなどを使ってUSBケーブルが差せるだけの開口部を設けよう。
組み立て
キーボードをDS Liteの本体に組み込み、カバーをネジ留めする。続いて、底面側のバッテリーケースのフタを閉め、本体とフタのヒンジをつなげれば完成だ。もちろん、フタ側(iPod touch側)を閉じることも可能。これでポケットサイズのミニコンピューターができた。
なお、キーボードはこの状態で直接USBケーブルをつなげられれるが、iPod touch自体の充電は本体を一度剥がしてから作業する必要がある。また、この状態だと常にiPod touchを横向きモードで使う必要があるので、表示を横向きに固定するにはこの記事を参照のこと。
【MacPeopleデジタル版をNewsstandでも配信中!】
1ヵ月の定期購読なら最新号が600円で読めます
-
Apple iPod touch 32GB ホワイト&シ...
24,800円
-
21,800円
-
iBUFFALO Bluetooth2.0 コンパクトキ...
1,480円
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります