E3会場内のNVIDIAブースでは、サーバー上にゲームをインストールし、ストリーミングで好きな端末から遊べるという『NVIDIA GRID』のハンズオン展示がありました。
説明員によると、2Uラックに4基のGPUを搭載する3台のボードを内蔵、合計12基のGPUを搭載しているとのこと。ちなみに、展示されているサーバーラックのうち、今回は1台だけが稼働していて、この2Uラックで48種類のゲームをストリーミング可能だという。
ストリーミングでプレーできるので、操作する端末はなんでもよく、実際にAndroidベースの『SHIELD』や『OUYA』、Macbook ProなどOSにすら制限がない。
↑同社が開発しているTegra4搭載のAndoroidベースの”SHIELD”。
↑Android OS搭載のスマホでもアプリをインストールしてプレー可能。会場では、スマホにゲームパッドが接続されていた。
↑”Super Street Fighter IV Arcade Edition”のベンチマークでは、約220fpsと高いフレームレートが示されていた。
↑米ベンチャー企業OUYA社が開発したAndroidベースの据え置き機。
↑Mac OS搭載のMacbook Proでもプレー可能。OSの垣根を越えてプレーできるのはうれしいところ。
今回インストールされていたゲームは、アサシンクリードIIIなどヘビー級のものも含まれていました。
SHIELDを使って『メダル オブ オナー ウォーファイター』をプレーしてみたところ、まずゲームを選択してから画面上にゲーム画面が表示されるまでに時間がかかった。これは、さまざまな電波が飛び交うイベント会場なので、無線LANの問題が大きいと思われる。
操作を受け付けるようになってからは、ほとんどローカルでプレーしている感覚だ。激しく左右を見回しても画面に遅れを感じず、また動く標的に対してヘッドショットが決められたので、遅延はかなり少ないようだ。
GRIDはゲーム処理を行ない画面と入力を飛ばすサーバーシステムなので、いちユーザーがすぐに使えるようになる、という訳ではないが、手元のハードウェアスペックもストレージ容量も気にせずハイエンドゲームを遊べるという、次の世代のゲーミング環境を担えるクオリティーに仕上がっているようだ。
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