Trinityとなにが違う？ AMD Elite Aシリーズ“Richland”

2013年06月05日 13時01分更新

AMD Elite Aシリーズデビュー

ダイデザインはTrinity世代

　AMDの最新APU（開発コードネーム：Richland）のデスクトップ版が発表されました。Trinity世代のマイナーチェンジだけあって、CPUソケットは従来と同様FM2、対応チップセットはA55、A75、A85Xとなるので、Trinity世代（A10-5800Kなど）と共通のマザーボードが使えます。

AMD Elite Aシリーズラインアップ

A10-6800KはDDR3 2133サポート

　スペックからわかりやすい性能向上が見て取れるのは最上位のA10-6800Kで、動作クロックがやや向上し、対応メモリーが最大DDR3 2133にアップしています。型番末尾K付きのモデルは、倍率変更によるオーバークロックに対応しているのはTrinity世代と同様ですが、AMD APUの特徴として、メモリーオーバークロック時の性能向上が大きい点が挙げられます。そういった意味で、対応メモリークロックが上がったことはありがたいですね。もちろん、マザーボードとメモリー次第ではTrinity世代でもDDR3 2133で駆動します。

　インテルCPUとの対抗クラスは、A10シリーズでCore i5、A8/A6シリーズでCore i3。それもそのはずで、A10-6800KとA10-6700の価格は149ドル、A8-6600KとA8-6500の価格は119ドル、A6-6400Kは77ドルとインテルのCore i7シリーズと比べれば大幅にお手ごろ。低価格ゲーミングPCが主戦場になるでしょう。

　A10-6800Kの性能は、3DMark（Fire Strike）で比べると、Haswell世代のCore i5-4430（2万円前後、Intel HD Graphics 4600）比で1.5倍ですから、A10-6800Kが1万5000円ぐらいで販売されれば元は十分とれそうですね。

（2013年6月5日13:45追記）
日本における参考価格が判明しました。以下のとおりです。