■秘密のファイルは「アプリ」の中に隠せ
OS Xのアプリケーションは、一見単体のファイルに見えますが、実は色んなファイルを1つにまとめたフォルダーなのです。アプリのアイコン上でコンテクストメニューを表示させ、「パッケージの内容を表示」を選ぶと、このフォルダーの内部にアクセスできます。アプリ内の項目は、通常のSpotlight検索では探せないので、秘密のファイルを隠すのにピッタリというわけです。
というわけで、隠したいアイテムをフォルダーにまとめたら、いずれかのアプリのパッケージを開きましょう。「Contents」というフォルダーが表示され、さらにその中にファイル/フォルダーが格納されています。中でも「Resouces」フォルダー内はごちゃごちゃと色んなファイルが入っているので、隠し場所としては最適です。「木を隠すなら森の中」ですね。
ここでは、「MobileMe」時代のアプリ「Backup」内に秘密ファイルを入れてみました。MobileMeは現在のiCloudの前身に当たるオンラインサービスで、「Backup」はその利用者向けのアプリ。つまり、今は使っていないアプリです。隠し場所としてお勧めなのは、こういう不使用/使用頻度の低いアプリで、かつ比較的サイズが大きめなものです。また、自動アップデートの対象となるアプリの場合、隠しファイルが原因で不具合が生じる場合があるので、非純正アプリかつ自動アップデート機能のないものが適しています。
あとはフォルダーを閉じれば、ミッション完了です。秘密のファイルを内部に格納すると、当然ながらそのアプリのサイズも大きくなります。「Backup」は、もともと20MBくらいのアプリですが、画像ファイルなどを含む大容量の秘密ファイルを格納したため、サイズが10倍以上になってしまいました。よりバレにくくするには、容量の変化を小さくしたほうが安全です。
この方法の長所は、隠しファイルもTime Machineによるバックアップ対象になる点です。また、ファイルの出し入れに際して、隠し先のアプリを起動するわけではないので、アップルメニューの「最近使った項目」にも表示されず「足跡」が残りにくいのもメリット。逆に短所としては、自分が隠した場所を忘れてしまうリスクがある点です。そのあたりの対策はしっかりと。なお、この方法によって生じた不具合については、当編集部では責任を負えませんので、自己責任でお試しください。
ちなみに、OS Xの以前のバージョンでは、通常のフォルダーの末尾に「.app」という拡張子を付けると自動的にアプリ扱いされていたので、秘密のフォルダーを丸ごとアプリに偽装するという手もあったのですが、現在はアプリとしての構造を持っていないと「.app」を付けてもOS Xでは扱えないアプリになってしまうので、実用的ではなくなりました。
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