GPS将棋の連覇になるのか。駒場キャンパスでは今回もiMacがフル稼働だ。 |
毎年この時期に行なわれている世界コンピュータ将棋選手権。今年で第23回を迎えるが、ここ2年は、この大会で上位の成績を収めたチーム(プログラム)が棋士と戦う『電王戦』に出場している。まだ、第3回電王戦の発表はないが、来年出場するチームを占う前哨戦として大いに注目される。
コンピューター対人間の戦いは、さまざまなドラマを生み感動したが、コンピューターどうしの戦いも壮絶なものだ。電王戦を見た人ならわかると思うが、局面、局面でお互い自分が有利になるような読み筋を探し、指していく。人間のような精神的なプレッシャーもなく、淡々と読み続けるその様は、まさにターミネーター。その姿を開発者が一喜一憂するという、ある意味そこで人間ドラマがある。
GPS将棋の読み筋画面。評価関数はプログラムによってまちまち。いかによい手を導き出せるかが鍵となる。 |
残念ながら、今回はニコ生での中継はないが、Ustream中継は行なわれるようだ。5月4日・2次予選の15時からと、5月5日の決勝は9時半から。また、決勝は早稲田大学 国際会議場 井深大記念ホールにて大盤解説が行なわれる。どの対局になるかは、当日にならないとわからないが、解説者は永瀬拓矢五段と勝又清和六段、聞き手は竹部さゆり女流三段と渡辺弥生女流1級と、プロ棋士による解説が聞ける。入場無料で事前申し込み不要だから、当日気が向いたらふらっと行くのもいいだろう。
注目は、やはり今回電王戦を戦ったGPS将棋やツツカナ、ponanza、習甦が、今年も強いのかということ。すっかりヒール役だった伊藤氏のPuella αは、今回参加しないのがちょっと残念だが、常連の柿木将棋や激指、YSS、Bonanzaといったところも、巻き返しを期待したい。また、対コンピューターにだけに通じるプログラムやユニークな戦いをするプログラムの登場はあるのか。参加するチームは、大会サイト(外部サイト)にアピール付きで紹介されているので、今からよーく読んでおこう。
第2回電王戦のときの控え室。プロ棋士と開発者が交流できるということは、どちらにとってもプラスに働くことだろう。 |
GPS将棋が優勝すればIS将棋以来12年ぶりの連覇。最近は連覇が難しい世界だが、果たして。
※写真はいずれも第2回電王戦のときのもの。
<<第23回世界コンピュータ将棋選手権概要>>
●参加チーム一覧
●Ustream中継
5月4日15時より終局まで、予選のハイライト解説及び、Live解説放映予定
5月5日<決勝>9時半から、決勝戦解説会場の様子を放映予定
●大盤解説
日時:5月5日(日)9:30~ 決勝
場所:早稲田大学 国際会議場 井深大記念ホール
9:00 開場
9:30-11:40 第1局~第2局(65分×2)
11:40-11:50 休憩(10分)
11:50-17:15 第3局~第7局(65分×5)
18:00 解説会場閉場(予定)
※対局の時間は目安です。解説は、対戦に合わせてコーディネートします。
※入場無料、事前申込不要。どなたでもご来場いただけます!
解説:永瀬拓矢五段、勝又清和六段
聞き手:竹部さゆり女流三段、渡辺弥生女流1級
●対戦結果を随時更新
●関連サイト
第23回世界コンピュータ将棋選手権
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