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京阪特急“ハトマーク”がお手元に ニコニコ超会議2の車輌部品買付けショー

2013年04月25日 22時30分更新

 ニコニコ超会議2の2日目、4月28日(日)に鉄道ブースで予定されている京阪電車旧3000系の“公開解体買付けショー”。なんと、あの京阪特急の象徴“ハトマーク”ほかレアもの部品が出品される。その全容をレポート。

 なお、購入は部品ごとに購入希望者を募って行なわれ、その場で抽選して購入者が決定される。部品の購入価格は送料込み。購入が決定したら、その場で現金もしくはクレジットカードで支払いを行ない、後日寝屋川車庫から購入した部品が発送されてくる。

ニコニコ超会議京阪電鉄

 京阪旧3000系特急車とは、1971年~73年にかけて製造された京阪電車の特急用車輌。最初は3000系としてデビューしたが、後に改造されて8000系30番代という名称になった。そのため、通称“旧3000系特急車”と呼ばれている。京阪の特急列車の象徴とも言える“ハトマーク”を掲げ、2階建て車両(ダブルデッカー車)を連結した電車だった。また、車内には日本初となるカラーテレビを設置して顧客サービス向上を図った車輌なのも有名。このため、”テレビカー”の愛称でも親しまれていた。しかし、最後の1編成が3月31日のラストランで引退。現在は京阪の寝屋川車庫に休車扱いで留置されている。関西方面の私鉄ファンに人気のある車輌だ。

■争奪戦必至! 伝統の“ハトマーク”が買える!購入部品一覧
 公開買付けショーで部品が買えるのは、大阪方の先頭車8081号車のものが中心となる。販売するパーツはアスベスト等の危険部材は使われていない。なお、当日の都合や部品の状態により、以下で紹介された部品が販売されない場合もある。

・愛称表示板(ハトマーク、クラシックタイプ用)

ニコニコ超会議京阪電鉄

↑最終運行日に使われた、編成前面に掲げられた京阪特急の象徴“ハトマーク”。これはかなりの争奪戦になりそうだ。

・愛称表示板(ハト隠し板)

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↑クラシックタイプに改造以降、旧3000系特急車を特急列車以外の列車として運用するときに、ハトマークの代わりに使われたことがある外板。

・前照灯

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↑車輌前面のヘッドライト。外側の銀色の枠ごと販売される。

・標識灯

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↑車輌の下部にある赤い尾灯。こちらも、外側の銀色の枠ごと販売される。

・車内番号板(プラスチック・8081)

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↑車内にある車番を示す札。

・座席(3006号車最大阪方山側・優先カバー付)

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↑運転席の真後ろにある座席。通常の灰色のカバーの他に、優先席用のカバーも特別に付属。付け替えて両方の仕様が楽しめる。なお、旧3000系特急車の座席は京阪カードの通信販売サイト“e-kenetマーケット”(関連サイト)でも期間限定で販売されているが、座席の場所指定ができない。公開解体買付けショーでは運転席真後ろの座席を指名買いできる。

・行先表示器(側面)+行先設定器

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↑“行先表示器”は側面にある列車の行き先を表示する装置。もちろん、中の方向幕も付属する。また、運転室にある“行先表示器”を制御する“行先設定器”をセット。残念ながら家庭用の100V電源では動かない。手動で方向幕を回すことは可能だ。

・行先表示器(側面)

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↑もう片側の側面にある列車の行き先を表示する装置。家庭用の100V電源では動かないが、手動で方向幕を回すことができる。

・車内放送用マイク(フック付)
・スイッチセット

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↑車掌さんが使う車内放送用のマイクと制御スイッチのセット。当然ながら先頭の乗務員室にしか装備されていないので、旧3000系特急車の物は2つしかないレアもの。

・手歯止め(8081)

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↑車輌を留置するときに使う車止め。8081のマーキング入り。

・無線機(送受話器+大中小操作付)

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↑運転席にある乗務員が運転指令と交信するために使用する無線機のセット。受話器とコントロール部分だけなので、無線機として使用することはできない。

・乗務員間通話装置

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↑運転室内にある、反対側の運転席と通話できる装置。通常は運転士と車掌の業務連絡に使用する。

・ベル(銀色・押しボタンセット)

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↑運転室内にある、運転士と車掌が連絡を送るためのベル。発車時に“チンチン”と鳴るのはこのベル。

・客室内温度計

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↑客室内にあるデジタル温度計。マーキングいり。

・客室扉(3006)

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↑客室の側面にある大型の1枚扉。外側は京阪特急の象徴たるツートンカラー。まさに“京阪特急”を体感できる逸品。ただし重量がかなりあるので注意。

・非常用ベルスイッチ・蓋セット

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↑車内にある非常スイッチ、蓋と内部のスイッチユニットごと。

・路線案内(縦型・額ごと)

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↑客室扉の脇にある京阪全線の路線案内。額は3000系時代からそのまま。中身の案内も付属。

・補助椅子

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↑客室扉の脇にある補助席が格納できるユニット。自立しない。

・網棚(最大阪方の山側と川側ひとつずつ)

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↑座席上部にある金属製網棚。

・号車札(5号車・8号車、点検蓋ごと)

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↑車輌妻板部にある、号車番号を示す札。なんと、札がつけられている基部の板ごと。

・楕円銘板“川崎重工”

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↑川崎重工の製造銘板。昭和47年製。

・タイフォン(高低2個セット)

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↑車体下部にある警笛を鳴らすもの。

・貫通扉(運転室―客室間)

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↑運転室と客室を仕切る扉。重量があるので注意。

・貫通扉(客室―客室間)

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↑妻板部分にある客室扉。重量があるので注意。乗務員室のある車両にしかない扉なので貴重。

・乗務員室専用扉

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↑車外から乗務員室に入るための扉。外側は京阪特急の象徴たるツートンカラー。窓は開閉可能。重量があるので注意。

・運転士腰掛

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↑運転室にある座席。高さ調整できる基部も付属。

・副標掛け

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↑車体前面にある、列車種別標や副標を掛けるためのフック。

・カーテン(客室・最大阪方の4枚)

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↑座席側面にある遮光カーテン。

・テレビ(ディスプレー32インチ)
・地デジチューナーセット

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↑三菱電機製のディスプレー。地上波デジタルチューナー。リモコンもセット。家庭用の100V電源で動かせる。地下区間で放送しない旨を書いたシールつき。

・禁煙銘板

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↑妻板上部に掲示してある禁煙札。

・額縁(さようならポスター入)

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↑妻板部分にある絵画を掲示する額縁。ラストラン時に掲出された“さようならポスター”入り。

・座席番号札(最大阪方の4枚)

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↑クラシックタイプ改造時に復刻された、車内の座席側面に貼ってある、座席の番号を示す札。

・テーブル

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↑運転室の背面にある、客席用のテーブル。先頭車両の先頭座席にしかないものなので貴重。

・乗務員室立入禁止札

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↑車内の運転席扉の上部にある、立入禁止札。

・蛍光灯カバー

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↑車内の蛍光灯のカバー。蛍光灯本体は付属しない。

・幕板(停車駅案内とその額付)

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↑客室扉の上部にある細長い路線図と停車駅案内。中の案内と額縁をそのまま販売。

・ひじかけ

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↑席の側面にあるひじかけ。

・ワイパー

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↑運転席の前に取り付けられているワイパー。

・ステップ(乗務員室へのはしご)

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↑車体の外部についている、乗務員室へ昇るためのハシゴ。

■こちらも長蛇の列確定か! 鉄道縁日出品グッズ
 販売は27日、28日と行なわれる。

・鉄道コレクション 京阪600型1次車 特急色

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↑トミーテックの1/150スケールの精密な鉄道模型『鉄道コレクション』。人気の京阪600型1次車(特急色)が超会議の鉄道縁日で先行販売。2000円で販売予定。

・京阪電車オリジナルDVD「さようならテレビカー ありがとう旧3000系特急車」

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↑京阪旧3000系の特急車の詳細な車輌の解説から引退までの各種イベント、ラストランの走行映像などをおさめたDVD。京阪電車の広報スタッフイチオシの逸品。超会議で先行販売。約170分収録。3800円で販売予定。

・京阪電車 発車メロディCOLLECTION 2013

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↑向谷実氏が制作した17駅の駅毎に異なる発車メロディを収録。発車メロディは、列車の種別(特急・特急以外)と行き先(上り・下り)で異なる4パターンがあり、パターンごとにメロディをつなげるとひとつの曲になるように設計されている。初代京阪特急発車メロディ(通称『フィガロの結婚』)を向谷実氏がアレンジした新曲『YOU GO!』も収録。2000円で販売予定。

■京阪さんに聞いてみた!

シバタ 公開解体買付けショーに対する思いを教えてください。

京阪 京阪電車という名前は、関東地区の方はなじみない方もいるかと思いますので、まずは京阪電車というものをより知って頂ければと思います。そして、京阪電車や旧3000系特急車に愛着がある方には、部品を買って頂いて、旧3000系特急車の思い出を大切に保存して頂ければと思います。運行を終えた旧3000系特急車をどうするかはまだ決まっていませんが、少なくとも買って頂いた方のもとで部品は残ります。

シバタ 旧3000系特急車は保存車輌にならないんですか?

京阪 今のところ未定です。車輌を保存するには場所とそれに伴う費用が必要ですので、それをどうするかが課題です。

シバタ 地元、関西地区の愛着のある方に買って頂いた方がよいという意見もあるみたいですが。

京阪 地元の方には、年に1回の寝屋川車庫の公開日『ファミリーレールフェア』で部品を販売しております。今年の予定はまだ決まっていないので、旧3000系特急車の部品をお出しできるかはわかりませんが、近隣の方にはぜひこちらにお越し頂ければと思います。

■寝屋川車庫で見かけたレアもの

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↑旧3000系特急車の取材で寝屋川車庫に伺ったときに見かけたレアもの車輌『70形72号車』。1943年に製造され、1967年まで京津線で使われていた。今では営業用の車籍はなく、構内の入れ替え用車輌。パンタグラフの片側は、集電のためではなく架線のヤスリがけ用に交換されているとのこと。

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↑1934年に製造された日本の電車史に残る歴史的車輌。60形63号車。通称“びわこ”号。日本で初めて、車輌と車輌の間に台車を設置する「連接構造」を採用。当時の流行の最先端である“流線型”をいち早く採用したことでも有名だ。車庫の奥にしまわれており、全容を見れなかったのが残念。

【公開解体買付ショーの概要】
4月27日(土)JR東日本 新幹線200系、E1系
4月28日(日)京阪電気鉄道旧3000系特急車
販売方法:送料込の金額での抽選即売(一部オークションあり)
支払方法:現金またはクレジットカード

■関連サイト
ニコニコ超会議2
京阪電車
京阪電車(旧3000系特急車特設サイト)

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