スティーブ・ジョブズのコメディー映画が公開されました。英語が聞き取れなくても十分に楽しめました。
あまり詳しく書くとネタバレになっちゃいますが、映画の前半はスティーブ・ジョブズがApple Computerを設立して社を追われるまでのストーリーが描かれています。
自宅のガレージ付近でのスティーブ・ウォズニアックとの出会い、自作コンピューターのイベントでApple Iを披露したときのビル・ゲイツとの出会い、初代Macのお披露目パーティーでのジョン・スカリーとの出会い、そして後のアップル追放まで……。
すべて事実とはかなり異なりますが。
ジョブズに少しずつ近づくシーン、ビル・ゲイツに握手を無視され続けるシーンなど、前半はウォズニアック役のコミカルさが笑えました。ビル・ゲイツとの出会いのあと、なんと2人のスティーブはゲイツと一緒にガレージで『Apple II』の開発に取り組みます。といってもジョブズとゲイツが、のこぎりとかトンカチとかで基板をバンバン叩きまくるだけですが、ここでもウォズは仲間はずれ。
数年が経過し、なんと初代Macのお披露目パーティーで司会を務めることになったのは、ウォズ。しかし、そのパーティーでジョブズが披露した初代Macは、よく見ると(よく見なくても)『Macintosh SE』だったりと、ツッコミどころ満載です。
パーティー会場では、ゲイツ&メリンダ夫妻に再会し、のちのジョブズのトレードマークとなる“あるもの”をプレゼントされます。男子トイレではスカリーと運命の出会いを果たし、意気投合。
ちなみに、Appleの成功により、それまでのパソコン市場で大きなシェアを持っていたコモドール社が衰退してしまう様も、コミカルに描かれています。コモドール社の社長室はなんだか悪の枢軸みたいな感じでしたが、経営陣の身の引き方も悪役っぽい。
Apple追放後のジョブズは、目標もなくフリーマーケットで生計を立てているような状態に。そこでは、『Apple I』や黒のタートルネックも売りに出されていますが、老婦人が購入しようと手にとった電気スタンドからある着想を得て、ジョージ・ルーカスのもとへ出向きます(ここがピクサー社のエピソードになっているようです)。
その後は、なぜかメリンダとバーチャルで複雑な関係を経て、Appleへの復帰を果たします。ちなみにジョブズはミニマリズムを追求するだけあって、自宅には家具がありません。
ジョブズ復帰後のAppleが昔のオフィスのままなのが気になりますが、復帰後はスタッフとまさに膝を突き合わせて、『iPhone』や『iPad』などの革新的なプロダクトについて会議を重ねていきます。もちろん、異を唱える社員には「You're fired!」と罵って即刻クビにするなど、厳しい一面も見え隠れ。
ジョブズ役のジャスティン・ロングが実際に出演したAppleのCM撮影現場に、メリンダのことで乗り込んでくるゲイツ、そして殴り合いのケンカをするジョブズとゲイツなどなど、事実とはかなり異なるものの、とにかく笑えます。
ちなみにこの映画の語り部を務めるスティーブ・ジョブズ役の正体や、Appleマークの謎も解き明かされますよ。
全編英語の映画を字幕なしで観たのは初めてでしたが、すべてを聞き取れなくてもAppleファンなら十分に理解できる内容です。
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FunnyorDie.com
ashton kutcher(twitter)
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