携帯キャリアの電波を使わず宇宙に打ち上げられた衛星を使って通信を行なう衛星電話。災害時にも不通になりにくいことなどから日本でもそのメリットが再認識されています。最近では日本の各キャリアが海外大手衛星電話の契約・販売も行なっていますね。
スタイリッシュな衛星電話『IsatPhone Pro』 |
衛星電話というとゴツくてデッカイ、という時代は過去のものになろうとしています。最近の衛星電話はデザインもスタイリッシュ。たとえばドコモも扱うインマルサットの『IsatPhone Pro』はブルーのボディーがおしゃれ。アウトドア用のちょっと大きめな携帯電話なんてイメージです。こんな衛星電話なら普段街なかでも使ってみたいですねえ。
なんとiPhoneが衛星電話になっちゃうぞ! |
でも衛星電話を別途持ち歩くのも荷物が増えちゃうし、電話帳のコピーとかちょっと面倒かも。緊急用とはいえ、もっと手軽に使える衛星電話があるといいのですけどねぇ。
なんて思っていたらいいものが登場しましたよ。なんとiPhoneを衛星電話にしちゃうジャケット形のスリーブが登場! 普段使い慣れているiPhoneが、どこでも使える衛星電話に早変わりしちゃうんです。
その名もThuraya SatSleeve |
こんなスリーブを出したのは衛星電話のスラーヤ(Thuraya)。日本ではソフトバンクと日本デジコムが取り扱いを行なっています。日本で販売されているのは普通にありがちな衛星電話ですが、このThuraya SatSleeveはiPhone 4/4Sにかぶせる衛星電話モジュール。モジュールにスラーヤのSIMカードを入れることで、iPhoneとスラーヤ、2つの回線を同時に利用することができるのです。
安心の二重構造、取り付けも簡単 |
Thuraya SatSleeveは2枚構造になっています。まずiPhone 4/4Sをジャケットにはめ、それを衛星電話スリーブに取り付けます。この構造により落下時の衝撃も多少和らぐかもしれません。なお衛星電話スリーブにはSOSボタンがあって、このスリーブ単独でSOS発信が可能だそうです。
ぶっといアンテナが超ワイルド! |
衛星電話って本当に人工衛星と通信するわけですが、当然のことながら空高い宇宙空間を回っている衛星の電波を掴むためアンテナはぶっといものが付いています。
Thuraya SatSleeveも表から見るとちょっと大きいアンテナが付いているのかなって思いますが、裏を見るとどーんと太いアンテナが配置されているんですね。このアンテナを伸ばして上の部分を空に向ければ、いつでもどこでも衛星通話が可能になるのです。
199グラムアップで衛星電話を手に入れられる |
サイズはiPhoneを取り付けるジャケットが69×138x12ミリ、衛星電話スリーブ部分が69×138x18ミリ。重量は合計で199グラム。iPhoneをぴたりと取り付けることができるので、このまま日常で使うのも悪くないかも。
バッテリーはiPhone本体も充電可能 |
バッテリーは2400mAhで、衛星電話の待ち受け48時間、通話4時間。また側面のスイッチをオンにすると、このバッテリーから直接iPhoneを充電することも可能です。外付けバッテリーとしても使えるのはなかなかいいアイデアです。
専用アプリを入れて自在に活用 |
現在はiPhone 4/4S専用ですが、iPhone 5用も出す予定とのことです。またiPhoneとはBluetoothで接続し、専用アプリを入れて通話とSMSを使うことができます。発売は近日中で、価格は市販の衛星電話よりも安くなるそうです。
東南アジアあたりではまだまだ携帯の電波の入らないところもありますし、中国やインドの奥地に行く際など、このThuraya SatSleeveを持っていると便利かもしれませんね。いずれにせよ利用するためには回線契約かプリペイド回線が必要になるので、日本でもぜひ発売してもらいたいものです。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局
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