『Surface RT 32GB+タッチカバー(ブラック)モデル』
●マイクロソフト(関連サイト)
●実売価格 5万8000円前後
■本体の背面に折りたたみ式スタンドを内蔵
↑キックスタンドの厚みは0.4ミリだがVaporMG製のためかかなり頑丈。スタンドの内側にはマイクロSDXCカードスロットもある。
■動画でのバッテリー持ちはTegra3搭載機として標準的
↑ウェブブラウザー経由でフルHD解像度のH.264動画を再生させ続けたが、アンドロイドタブレットと変わらない駆動時間で、公称最大8時間は妥当な数値だ。
■オフィスの互換性もバッチリ
↑オフィス2013 RTはワード、エクセル、パワーポイント、ワンノートの4種で構成。創英角ゴシックなどワード用のフォントも含まれており、PCで作成したファイルもほぼ再現できる。
MS初の端末とは思えない完成度の高いつくり
アメリカでの販売開始から約3ヵ月、いよいよ『Surface RT』が日本でも発売される。その特徴は、魅力的なデザインとつくりの良さ、そしてオフィスを搭載することだ。特殊マグネシウムの“VaporMg”が使われたボディーは、見た目がシックなだけでなく頑丈さにも貢献している。ゴリラガラス2と相まって、多少の力で捻ってもビクともしない。さらに、セットモデルで付属するカバー兼キーボードである『タッチカバー』もユニーク。厚みが約3ミリと薄いため運搬時も邪魔にならず、本体と一体化した“キックスタンド”と併用すると、ノートPC的な使い方ができる。IPS液晶は、148dpiとタブレットとしては高精細ではないが、写真などの閲覧では色鮮やかだ。
OSは『ウィンドウズRT』なので、慣れ親しんだウィンドウズとして使える。8とのデスクトップ用ソフトとの互換性が基本的にない点は、ライバルの8搭載タブレットと比べると不利。ただし、『オフィス2013RT』が付属するのがメリットで、マクロやVBAは使えないが編集もできて互換性が高く、コストパフォーマンスは優秀だ。
Atom機と性能は互角 オフィスの速度も実用レベル
CPUがTegra3なのでオフィスの処理速度が気になるが、ワードで約8万個の単語を置換すると、本機が1分36秒、Atom搭載8タブレットが1分28秒とほぼ互角。エクセルで約2万×8セルの数値を累計する処理でも、本機が30秒、Atom搭載機が40秒と、4コアCPUを生かして高速に処理できる実用的なパワーをもつ。また、フラッシュを使ったサイトも見られるようになるため、エンタメ用にも使える。
同じRTの『LaVie Y』やキーボード付きの『VivoTab RT TF600T』と比べると最安で、本製品は約850グラムと最軽量。Atom&8搭載タブレットも本体のみで5万円台後半がほとんどなので、最も気軽に持ち運べるウィンドウズ機といえる。
SPEC
CPU Tegra3(1.3GHz、クアッドコア)
液晶ディスプレー 10.6インチIPS(1366×768ドット、5点タッチ対応、148dpi)
メモリー 2GB
ストレージ 32GBフラッシュメモリー(eMMC)
インターフェース USB2.0、HDビデオ出力ポート(microHDM)、microSDXCカードスロット、ヘッドホン端子ほか
通信機能 802.11b/g/n、Bluetooth4.0
OS Windows RT
サイズ/重量 約275(W)×172(D)×9(H)mm/約675g(本体のみ)
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります