4月27日、28日に控えている、niconicoの祭典“ニコニコ超会議2”。幕張メッセを貸し切り、ニコニコ動画のほぼすべてを地上に再現するというコンセプトで実施する超イベントだ。昨年の第1回は、初回にも関わらず2日間で9万2000人超(ネット視聴者では347万超)の来場者を集めて大いに盛り上がったが、4億7000万円の大赤字を記録するという伝説を残した。今年は後援に総務省や経済産業省、特別協賛に任天堂が入るなど、さらに規模が増した感じだ。
↑ニコニコ超会議2の詳細を明らかにする発表会の模様。左はドワンゴの夏野剛取締役、右は川上量生会長。あまりに盛りだくさんの要素が発表されたため「これ2日で全部回りきれないだろ……」という懸念が生じたのは秘密だ。
開催日が近づくにつれて、じょじょに詳細が明らかになってきた。3月7日にニコファーレで行なわれた“ニコニコ超会議2発表会”では、未発表のブース内容やライブイベント“ニコニコ超パーティーII”の追加出演者が明らかになったのでまとめていこう!
↑発表会冒頭では、避けてはとおれない西村博之(ひろゆき)氏がニワンゴの取締役を辞任した話題に触れられた。川上会長は、ひろゆきが辞めた理由について、「うちの発表は『一身上の都合』なのでそれ以上は言いたくないんだけど、本当のところはひろゆきに説明している。でもひろゆきがその理由を言わずに、黙ってて思わせぶりに引っ張ってる。ひろゆきが言うタイミングに任せる」と語っていた。
↑超会議2に出展する企業、団体を追加で発表。自由民主党、日本維新の会、日本共産党、民主党(検討中)という4政党のブース出展が明らかになると、会場からどよめきがあがる。
↑自民党の広報本部長、小池百合子さんはビデオメッセージにて「党派を超えて、若いみなさんにバーチャルとリアルの両方で政治に参加していただくのが重要なのではと考えた」と出展の理由を語っていた。
↑企業の出展としては、トヨタやセガ、ツタヤなど全32社が追加された。今のところ合計67社が参加する予定だ。
■まさかの川越シェフ参戦 超パーティーIIは波乱の予感だっ!!
今回の発表会で最も盛り上がったシーンが、超パーティーIIの出演者発表。“降臨してみた”枠で、テレビでも引っ張りだこの川越達也シェフと、ロックバンド“SOPHIA”のボーカル、松岡充さんが参戦することが明らかになった。
↑川越達也さん、松岡充さんが“降臨してみた”。
川越シェフは主に2ちゃんねる界隈でコラージュの素材に使われるなど、ネットでかなり愛されているキャラクターだ。ごく最近ではニコ動出身の歌い手“ぽこた”さんの新曲『タカラモノ』PVに出演して話題を呼んだ。
ネットでの評判についてご本人はビデオメッセージで「みなさんよくやりますよね。もちろん僕もみたことがあります。あんまりいじめないでくださいね。よろしくお願いします」とコメント。超パーティーIIについては、「当日はいつものシェフとちょっと違った川越達也をお見せしたいと思います」と意気込みを見せていた。
SOPHIAの松岡さんは、「ボカロ曲を歌うことでニコニコユーザーとひとつになりたい」と宣言。それに連動して、10日の23時59分まで松岡充さんに歌ってほしいボカロ曲を募集する企画が発表された。応募ページはニコ動トップからたどれる。
↑“VOCALOID”では、初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカの出演が発表。フリーの合成歌声ソフト『UTAU』から生まれた重音テトに加え、初音ミクの派生キャラである弱音ハクと亞北ネルがダンサーで登場することが明らかに。
↑新しい試みとして“ニコニコ国際交流”枠で海外の投稿者が招かれることに。オーストリアのケーキ姫、フランスのボカロジェンヌをはじめ、イギリス、イスラエル、カナダ、中国、台湾、7つの国と地域から10人の参戦が発表。
さらにジブリアニメ『もののけ姫』を舞台化した『Princess MONONOKE~もののけ姫~』を公演する劇団、ホール・ホグ・シアターも参加が決定。日本での凱旋公演が4月29日~5月6日なので、その前に超パーティーIIで少しだけお披露目される予定だ。ほかにも歌ってみた、踊ってみた、演奏してみた、ボカロP、エンタテイメント、ユーザー生放送、ゲーム実況などのジャンルから100名の出演者が明らかになった。これで2日間の出演者が合計250人と昨年に並んだが、まだ“and more”と隠し球を用意してるようだ。
■今年も自衛隊が出展 最新鋭の10式戦車がキター!
昨年もブース出展していた自衛隊が今年もやってくる。しかも最新鋭の主力戦車、10式戦車を持ってくるというから驚きだ。さらに今年から海上自衛隊、航空自衛隊の参加も決定。昨年も好評だった、自衛隊の服を着て写真を撮ってもらえる“コスプレ撮影会”の衣装でも、陸海空がそろう。ほかにもパイロットや潜水艦乗りのトークショーなども企画。この充実さは“ミリオタ”(ミリタリーオタク)でなくとも行くしかない!
↑10式戦車の重量は約44トン。過去、幕張メッセで会場に入ったものの中で最も重く、担当の方も目を丸くしていたという。まず運搬ルートを考えるのが大変だ。
↑コスプレ撮影会でも衣装が増えた。
■ポケモン大会にリアルマイクラ実施
昨年はゲーム実況のみだった“超ゲームエリア”は大躍進。多くの企画が盛り込まれるようになった。
↑超ゲーム大会エリアでは、“ポケットモンスター ニコニコ超選手権2013決勝戦”を実施。ニンテンドーDSソフト『ポケットモンスターブラック2、ホワイト2』の予選大会を通過した上位4人が超会議2の1日目に登場し、決勝バトルを行なう。
↑“ニコニコゲームマスター3”と題して、ニコ動でも“マイクラ”の愛称で親しまれている『Minecraft』のゲーム大会を開催する。特別審査員として、開発元のMojang社から審査員が初来日するとのこと。同じMincraftでは“超リアルマインクラフトエリア”と題して、ブロックを地上に再現してみんなでいっしょに遊べる場所もつくる予定だ。
↑ニコ生などでも人気を集めるカードゲーム『人狼』の大会も開催。参加人数は通常、7~20人ぐらいだが、超会議2では“世界最大の人狼イベント”と銘打って100人規模でプレーするそうだ。
↑デジタルだけでなく、アナログなゲームもカバー。超アナログゲームエリアでは、麻雀、ポーカーのほか、運営のメガネさんが考案したという“ワンナイト人狼”も遊べる。
■リアルでみっくみくにされる“超★初音ミク展(仮)”
ニコ動といえば、初音ミクは欠かせない存在。ブース内で注目なのは、CGのミクと来場者がAR空間でコラボレーションできるという“ミクと来場者が仮想空間で対戦?ARゲームコーナー”。
↑ほかにも今までの歩みがわかるパネル展示や、来場者が書き込める巨大壁画、等身大ミクなどが展示される予定だ。
■併催イベントに日本SF大会の体験版が追加
超会議2では、ボーカロイドの“THE VOC@LOiD M@STER”(ボーマス)をはじめ、4つの同人イベント併催が発表されていた。その5番目として日本SF大会の体験版開催が発表された。“DAICON3・4の頃 オープニングアニメの誕生を語る”といったテーマでトークセッションするほか、過去の映像を上映する常設展示なども設ける。SF作家の新井素子さん、作家の川端裕人さん、グラビアアイドルの喜屋武ちあきさんらがゲストとして出演する。
↑日本SF大会といえば、1962年に東京で第1回が開催されたサブカルチャーに関する最も古いイベントだ。
■今年もやります! 地方巡業の町会議
昨年、超会議の地方版として全国7ヵ所で開催した“ニコニコ町会議”。今年も開催が決定し、どーんと増量して10ヵ所以上を回る予定だという。ネットと超会議2の“ニコニコ超町役場”ブースにて、ユーザーがから「自分の町に来てほしい」という応募を集めている。
↑ブース内では、ニコニコ町会議、その派生として学校で実施した“ニコニコ文化祭”の記念品を展示。ユーザーが自分の町をアピールできる“ニコニコ超町自慢ボード”も用意する。
↑町会議のシンボルとして全国を回っていたニコニコカー。その弐号機の製作も発表された。ベースは初号機のフォルクスワーゲンタイプ2から、トヨタハイエースグランドキャビンに変更。“近未来ちっく”をモチーフに4月1日までユーザー新しいデザインを募集し、会場でお披露目する。
■会場で好きなジャンルをアピールできる“カテT”
超会議2の会場をもっと楽しむなら、カテゴリーTシャツは必須。
↑歌ってみたや演奏してみたなど、ニコ動のカテゴリーをモチーフにした20種類のデザインを用意。サイズはS/M/L/XLの4種類で、2000円だ。事前申し込みで、超会議2前に届けてくれるという。
■二次創作もオーケー! 超Tシャツ工房2
ユーザーからイラストを募集し、超会議の会場でその中から好きなものを選んでTシャツに印刷できるという企画。今年は許可を得たものの二次創作イラストが投稿できるようになったことと、事前に印刷をオンライン注文できる点で進化した。
↑二次創作が可能なのは、日本一ソフトウェア、ガスト、インターネット、ニコニコ漫画、東方projectだ。価格は当日2000円、事前で1800円。
■会場で飲みたいっ! 超ZUNビール ~ひろゆきを添えて~
東方Projectの原作者、ZUNさんがビール好きということでつくることになった“ZUNビール”。今年も静岡県沼津市にある“ベアードブルーイング”とコラボする。
↑ひろゆきプロデュースのスタウトも提供する予定だという。
■30組の豪華出演者がライブやトーク!
ライブイベントは、夕方から始まる超パーティーIIだけでなく、超会議2内でも3つのステージで実施している。
↑人気男性声優などが出演する“超DearGirlステージ”。昨年の超会議でも1、2を争うほど常に観客がスタンバイしていたこともあって、今年は席を倍にするそうだ。ニコ生内で放送している4つのラジオから、鳥海浩輔さん、速水奨さん、加藤和樹さん、南圭介さんらが登場。
↑ほかにもRED STAGEとBLUE STAGEで、アイドリング!!!や℃-ute、中川翔子さんといった豪華メンバーが呼ばれている。このステージを1日見てるだけでも入場料の元は取れるぐらいのラインアップだ。
■いまだヴェールに包まれたアイマスブース
ニコ動御三家のひとつ、アイマスのブースはもちろん今回もある。ただまだ内容は未発表。
↑アニメ版『アイドルマスター』の劇中番組『生っすか!?サンデー』を「どうにかする」とのこと。
というわけで山盛りすぎる内容で終わった超会議2の発表会。しかし、まだこのアイマスブースも含めて未発表の部分が残されているという大規模ぶりだ。これからも週アスでは毎週の超会議特番をまとめていくのでぜひチェックしてほしい!
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