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この木なんの木? スマホを充電できる太陽電池ツリー

2013年02月13日 12時00分更新

 今年の2月中旬は旧暦では“春節”……すなわち旧正月を迎えています。アジアの多くの国ではちょうどいまがお正月の連休中。日本ではまだまだ寒い日が続きますが、春の足音も少しずつ聞こえてきそうです。

太陽電池もちょっとおしゃれなインテリアに
スマホも充電できる太陽電池ツリー

 冬とはいえ、太陽の日差しが暖かい日などは家のベランダも結構暖かくなるものです。この太陽のエネルギーを電力に変える太陽電池は、いまでは様々な製品が売られていますが、今回紹介するこちらはなかなか面白いデザインをした製品。木材を使っており部屋のインテリアにもなりそうです。

樹木な雰囲気のデザイン
スマホも充電できる太陽電池ツリー

 XD Designの太陽電池『Suntree』はその名前のとおり、『太陽電池の樹』。多くの太陽電池が充電後持ち運びすることを考えているのに対し、この『Suntree』は自宅やオフィスに置いて使う据え置き型タイプ。パッケージのなかには樹木型の台座と葉っぱを模した太陽電池パネルが9枚入っています。

組み立ては簡単、すぐに利用可能
スマホも充電できる太陽電池ツリー

 構造は単純で、台座内にはバッテリーを内蔵。樹木のそれぞれの枝の先に付けた太陽電池パネルを並列でつないで、その内蔵バッテリーを充電するだけのようです。とはいえ小さいパネルを並べることで太陽の光を無駄なく集めることができるのはまさに樹木が生長するアイデアを取り込んだもの。デザインだけではなく実用性も高そうです。

あとはベランダに置いておくだけ
スマホも充電できる太陽電池ツリー

 太陽電池パネル9枚を取り付けたら、これで準備は完了。あとはベランダなどに放置しておくだけです。台座部分にはインジケーターランプが2つ並びますが、太陽電池で充電中は左側のランプが光ります。バッテリーがフル充電される時間は太陽光の状況に大きく左右されますが、1日放置しておけば帰宅後はかなり充電されているのではないでしょうか。

ミニUSBでの充電も可能
スマホも充電できる太陽電池ツリー

 なお曇りの日などは太陽電池の充電効率も上がりません。そんな日は台座部分にあるミニUSB端子から内蔵バッテリーを充電することもできます。持ち運びを考えていない製品ではありますが、スマートフォンなどを充電できるインテリアとして考えればやはりこうして外部から充電できるのは便利なものです。ミニUSBで充電中は台座の右側のランプが光ります。

バッテリーは1300mAhのものを内蔵
スマホも充電できる太陽電池ツリー

 説明書によると太陽電池パネルは最大5.5V/320mAの能力。台座部分には1300mAhのバッテリーを内蔵しており、出力は5V/600mAとのこと。太陽電池の出力効率が100%ということはないでしょうから、朝から夕方までベランダに放置しておいて、はたしてどれくらい充電されるのかは不明ですが、そのあたりはあまり細かい突っ込みはやめておきます。なぜならこの製品のコンセプトは“エコ”。インテリアにもなり太陽光で充電できる点が特徴なのですから。

iPhoneの充電も問題なし
スマホも充電できる太陽電池ツリー

 試しに冬の晴天の日、1時間ほど太陽光で充電後にiPhone5を接続してみましたが、きちんと充電されました。仮にこのSuntreeがフル充電されていればiPhone5も9割程度充電できることになります。一方、曇天の日などはあまり充電することができないでしょう。

太陽エネルギーを使っていることを実感!
スマホも充電できる太陽電池ツリー

 でもSuntreeを数日使ってみると、これは充電効率がどうしたという製品ではないことに気づきます。毎晩帰宅後、スマートフォンをSuntreeにつなぐと「太陽エネルギーを直接使っているんだなあ」ということを実感させてくれるのです。電気代がもったいないとかそんな次元ではなく、太陽電池をもっと身近にそして手軽に使う気にさせてくれる製品なんですね。

改造して使いたい
スマホも充電できる太陽電池ツリー

 メーカーのウェブページを見ると木材の部分を削るような見た目の改造例が出ていました。でも筆者としては最近のスマートフォンのバッテリーが大型化していることを考え、より大容量のバッテリーに入れ替えるなどの改造も考えたくなります。またパネル9枚じゃなく、15枚、18枚などにして充電効率を上げた“大樹バージョン”なんてのもほしいところ。太陽電池の普及が進めば、Suntreeのようなインテリア性のある製品もこれからいろいろなものが出てくるかもしれません。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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