海外版で試してます! |
2560×1600ドット(300ppi)という超高解像度ディスプレーを搭載した10インチタブレット『Nexus10』。日本発売迫る本機種で、主要アプリはどのように動くのか試してみました。
ただし、いまワタシの手元にあるのは海外版のNexus10。日本発売モデルでは微妙に仕様が変わる可能性(ないと思いますけど)や、日本発売時点に主要アプリが更新される可能性もあります(大いに)。
また週アスPLUSのサイト仕様上、すべての画像は1000×625ドット、または625×1000ドットにリサイズしています。あくまでも10インチタブレットでどのようなレイアウトで表示されるかの参考にしてくださいませ。
さて、まずは標準アプリから見ていきましょう。
『iWnn IME』 |
Nexus10の標準日本語入力システムは『iWnn IME』。10インチタブレットは上のQWERTYキー配列がデフォルトであるべきですが、海外版では最初にフリック入力用ソフトウェアキーボードが表示されました。また、『ATOK』を使い慣れている私には、記号がちょっと入力しづらかったです。
『ホーム画面』 |
“マイライブラリ”がホーム画面中央に並ぶのが、いかにもグーグル謹製タブレットっぽいところです。左端の『京アミ!』が超絶エロい漫画で恥ずかしいのですが、購入した結果、並んでしまうものは仕方ありません。しかし、グーグル様やアマゾン様はデリカシーが足りません。購入コンテンツのサムネイル非表示機能は、もっとも優先して搭載するべき機能ですよね。
『アプリ一覧』 |
必要最低限のアプリしか並んでいないアプリ一覧ほど美しいものはありません。それに引き換え、キャリア販売のAndroid端末ときたら……。余計なアプリが入っていないという一点のみで、グーグル様のリファレンス端末を購入する意味があるというものです。
『Playストア』 |
地味ですね。Playストアのトップ画面は、横位置だととっても地味です。縦位置だと、もう少しギッシリ感あるのですが。おそらく縦位置操作がデフォルトのスマホに合わせ、このようなレイアウトになっていると思われますが、タブレットの大画面に合わせた一覧性の高いレイアウトを用意してほしいものです。
『Chrome』 |
標準でインストールされているブラウザーは、もちろん『Chrome』。WindowsやOS Xなど、ほかのプラットフォームでChromeを使っている人は、ブックマークなどを同期できてとても便利ですね。ちなみに週アスPLUSは“PC版サイトのリクエスト”を有効にしなくても、ちゃんとPC版が表示されます。お行儀いいサイトなのです。
『Gmail』 |
Gmailをメインのメールサービスに利用している者にとって、やはりAndroidのGmailアプリが至高。メインスマホはiPhone5なワタシですが、Gmailを快適に使いたいがために、時折SIMカードをiPhone5→Androidに入れ替えているぐらいです(竹子の記事“iPhone 5のSIMをAndroidで使えたの。しかもLTEで!”参照)。それはさておき、タブレット版Gmailにはほとんど不満ありません。
『YouTube』 |
YouTubeアプリもさすがはグーグル謹製アプリだけに、とくに不満はありません。しかし……。
『カレンダー』 |
……『カレンダー』アプリは個人的にはダメダメです。複数アカウントの予定をまとめて表示できたりと高機能ではあるのですが、Googleタスク(ToDo)をカレンダー上に一緒に表示できないんですね。ウェブ版ではできるのに。というわけで、標準以外のアプリを以降で試します。まずはカレンダー機能を置き換える『ジョルテ』をインストールしてみましょう。
『ジョルテ』 |
予定とToDoを同じカレンダー上に表示できる『ジョルテ』。Androidのカレンダーアプリの定番ですね。上の画面はジョルテの標準設定によるもの。“その他の設定”→“画面サイズによる全体の文字サイズを自動調整”のチェックボックスや、リフィルの“予定タイトル文字サイズの設定”から、文字の大きさは変更可能です。標準設定の文字サイズはNexus10にはちょっと大きすぎますね。
『Twitter』 |
ソーシャル系は手短に済ませます。Twitterクライアントも……。
『Facebook』 |
Facebookクライアントも……。
『Seesmic』 |
Twitter、Facebook同時投稿可能なクライアント『Seesmic』も、タブレット端末をあまり配慮していないレイアウトです(FacebookアプリはiPad用に近いレイアウトですが、iPad版と異なり、友達リクエスト、メッセージ、お知らせがフキダシ表示されないのです)。iOSに比べて、解像度、画面比率がてんでバラバラなAndroidプラットフォームではしょうがないのかもしれませんが、とくにTwitterアプリはiPad版UIを知っている人にとっては、あんまりなレイアウトですよね。
『Hulu』 |
ネガティブ情報続きますが、現時点で海外版では『Hulu』アプリがサポート対象外で動作しません。ガクシです。ただ、『Nexus7』はHuluアプリの対象デバイスに含まれていますから、よほどのことがないかぎりはサポートされるでしょう。
『Flipboard』 |
『Flipboard』はさすが独自UIにこだわっているだけに、iOS用のそれと遜色ありません。
『Amazon Kindle』 |
昨日も取り上げた『Amazon Kindle』は、個人的にはNexus10の高解像度がもっとも活かせるアプリです。コミックを縦持ちでじっくり読んでもいいですが、オススメなのは横持ちでの見開き表示。文庫本とほぼ同じサイズ感で、スクリーントーンなどもほとんど違和感なく表示されます。
最後にお気に入りのゲームを5本インストールしてみました。
『Ski Safari』 |
『Granny Smith』 |
『Flick Golf!』 |
『Mini Motor Racing』 |
『アスファルト7:Heat』 |
ゲームについてまとめると、テクスチャーではアラが目立つものの、リアルタイムにレンダリングしているオブジェクトについては、超高解像度ならではのグラフィックを堪能できます。リサイズする前のグラフィックでも確認しましたが、とくに描写が細かいのが『アスファルト7:Heat』。光のハレーションは必見です。有料(Android版は99円)ですが、Nexus10を購入したら最初にインストールするべきゲームかもしれません。
タブレット版アプリの充実に期待! |
10インチというディスプレーサイズ、そして2560×1600ドット(300ppi)というRetina版iPadをしのぐ超高解像度も、それを前提としたコンテンツやアプリが揃わなければ意味ありません。Nexus10という超出血価格の端末も発売されることですから、アプリ・ゲームメーカーの皆様にはそろそろAndroidタブレットに本腰入れていただきたいところです!
『Nexus10』
●16GBモデル 3万6800円、32GBモデル 4万4800円
<SPEC>
OS Android4.2
CPU Exynos 5 Dual(デュアルコア)
メモリー 2GB
ストレージ 16GB/32GB
ディスプレー 10.055インチ(2560×1600ドット、300ppi)
カメラ 500万画素(インカメラ190万画素)
通信機能 802.11b/g/n、Bluetooth、NFC
バッテリー容量 9000mAh
サイズ/重量 263.9(W)×8.9(D)×177.6(H)mm/約603g
●関連サイト
Nexus10
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