Windows Phone OSのスマートフォン、Lumiaシリーズの発売以降、ノキアの製品イメージは大きく変わりつつあります。特に明かるいカラーリングのボディーカラーはスマートフォン界に新しい風を吹きかけています。
Lumiaカラーのフィーチャーフォンが登場 |
一方で従来からのフィーチャーフォンはノキア伝統のやや落ち着いた色合いの製品が定期的に投入されていました。しかし最新の『Asha 206 Dual SIM』(以下Asha 206)は華やかなLumiaカラーを採用し、フィーチャーフォンもいよいよ同じテイストの本体色を身にまとってきました。ではどこまでLumiaっぽいのか見てみましょう。
写真よりポップな『Asha 206 Dual SIM』 |
ノキアの公式写真ではツヤを抑えた本体表面のイメージがあるAsha 206ですが、実機はそれよりもかなりポップな色合いで、光沢のある仕上がりとなっています。ちなみに香港のノキアストアへ行ったところ、ブルー(シアン)とイエローは品切れ。ということでピンク(マゼンダ)を買ってみました。
Lumia 620との比較…似てるのかな? |
ちょうどLumia 620のマゼンダのモックアップが手元にあったので並べてみました。なるほどどちらも似たような色合いですね。でもディスプレーが大きく、黒い縁取りもある620と、テンキー端末のAsha 206ではあまり似ている感じはしません。
背面はクリソツ、いや兄弟そのものだ! |
ところがひっくり返して背面を見てみると、どちらも同じ仕上がりです。やはりAsha 206はLumiaシリーズの一番下のラインに並べてもおかしくないようなカラーを身にまとっているわけですね。通話だけのサブ端末が欲しいLumiaユーザーにとって、これはいい組み合わせになりそう。
もうあのアニメーションは出てきません |
さてノキアといえば起動時に流れるNokiaチューン、そして手と手をつなぐスタートアップアニメがデフォルトでしたが、Lumiaシリーズではそのアニメは出ません。このAsha 206も同様で、電源を入れても起動するまでノキアのロゴが出るのみ。ちょっと寂しいのですが、まぁこれも時代の流れってやつでしょうか。
機能はないよ、純粋な通話電話なんだから |
フィーチャーフォンのAsha 206なので機能に余計な期待をしてはいけませんよ。フォントをどうするとか日本語入力は……なんて考えは捨ててください。JavaScriptの動くごくフツーの音声通話端末なんですから。通信方式も2Gのみで3Gは非対応。EDGEで最大128Kbps出るのでウェブの表示はなんとか我慢できるかな、というレベル。
デュアルSIM対応で、1枚はホットスワップ |
待ち受け画面を見るとわかるようにSIMカードは2枚同時待ち受け可能。そのうちの1枚は側面からホットスワップで入れ替えができます。海外旅行中にひんぱんにプリペイドSIMを入れ替えるときなど便利そう。
FacebookとTwitterもできるけど参考程度に |
そしてFacebookやTwitterアプリも搭載しているのでタイムラインの閲覧程度の利用ならそこそこ使えそう。でもこれも多くを期待してはダメ。ていうか本格的にSNSしたいならスマートフォンでやりましょうね。ただスマートフォンのバッテリーが切れちゃったとき、緊急閲覧用として使うなんてのはアリかも。
アプリもあるけど(以下同様) |
そのほかゲームなども落とせるんですが、まぁこれもスマートフォンをメインに使っているなら気にかけるほどのものでもないでしょう。本体のデザインはいい感じですが、これは“キャンディーバースタイルの高機能携帯”ではなく、新興市場をターゲットにした“デュアルSIMエントリーフォン”なのですから。
カメラはその場のメモにいいかも |
カメラは130万画素とこれまた最低限のものを積んでいますが、メモを取る用途などなら使えそう。駐車場で車を停めた場所を記録するなど、フィーチャーフォンのAsha 206ならカメラ起動も早いですから、ポケットから取り出してすぐに撮影できます。
3GのAshaにもLumiaカラーが欲しい |
1万円以下のフィーチャーフォンと割り切って考えて使いたいものの、Lumiaとお揃いの本体カラーとなるとせめてもう少し機能が欲しいところです。ノキアは3G対応のフィーチャーフォンも出していますから、それらの後継機もぜひ同じようにLumiaカラーのものを出して欲しいですね。ノキア好きな人も、サブ用途としてノキアのフィーチャーフォンにはこれからぜひ注目してください!
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