任天堂が特別協賛でニコニコ超会議2開催へ！

2012年12月06日 23時10分更新

　2013年4月27日、28日幕張メッセで行なわれる“ニコニコ超会議”の発表会が12月6日、ニコファーレで開催した。目玉は超会議のスポンサー発表。なんと任天堂、ヤフーなどが協賛、出展し、経済産業省が後援になると発表、これに会場も驚きの声が上がった。また併設イベントやバスツアーの詳細、超パーティの出演者が発表された。盛りだくさんの発表となったが、ひとつひとつ発表内容を見ていこう。

■任天堂岩田社長も来場したスポンサー発表
　約4億7000万円の赤字を出してしまったニコニコ超会議。第1回目の前回は去年11月末ごろにようやく幕張メッセの会場を押さえたというくらいの状況だったが、第2回目の今回は計画的にスポンサーへの営業も回れているようだ。そして、このスポンサー発表もイベントとしてしまうところがニコニコらしいところ。

　特別協賛にはなんと任天堂。そして、ニコファーレには任天堂の岩田聡社長が登場した。任天堂は昨年からネットの中継を使い、発表会や“ニンテンドーダイレクト”で新発表を行なっているが、その縁で今回ニコニコ超会議の特別協賛へつながったという。

　そして、「来年のニコニコ超会議に特別協賛だが、ニンテンドー色に染めたりはしない。自由にやってもらいたい」という言葉には会場中、生放送を観ているコメントからも大きな歓声が上がった。「京都に足を向けて寝られない」という司会の夏野取締役もスポンサーに関して、「ユーザーはまったく関係ないので、自分たちの楽しいニコニコ超会議にしてほしい」とあくまで超会議はユーザーのものということは変わらない。

　そのほか角川グループ、ヤフー、ローソンなど12月6日現在で24社の協賛、出展が決定。マイクロソフト、ソニー･コンピューターエンタテインメント、そして任天堂と家庭用ゲームの3大プラットフォームがそろった。これは東京ゲームショウでも実現しなかった並び。スポンサーはまだまだ絶賛募集中で、これからも増える予定だ。後援に経済産業省も参加。赤字額がかなり減るが、これでも黒字の予定はないという。ただ、とんとんを達成できたらすごいよと夏野取締役も興奮していた。

■文学フリマに東方は例大祭が出展する併催イベント
　ニコニコ超会議はドワンゴ運営によるイベントとともに、ユーザーたちが培ってきたニコニコ系イベント、ニコニコ動画にゆかりの多いイベントを併催する。第1回の超会議もボーマスや東方系のイベントなどが併催したが、今回も健在だ。東方は最大のイベント“東方Project　博麗神社例大祭”が参加、同イベントだけでも1日に5万人を集める大イベント。超会議では出張版というカタチで本家よりは小規模な開催となるようだ。前回、無料ブース入口を彩った“痛Gふぇすた出張編”は今回、屋外での展示となる模様。音の制約がゆるくなるので、カーオーディオのパフォーマンスもできるようになる。またニコニコから生まれた文化ではないが、既存の流通システムの外に“文学”をつくるというコンセプトで文字もので日本最大規模の同人誌即売会“超文学フリマ”が初参加でこちらも注目だ。

●「THE VOC@LOID 超 M@STER 24」（27日、28日、両日開催）
●「痛Gふぇすた出張編inニコニコ超会議２」（27日、28日、両日開催）
●「超文学フリマ」（28日のみ開催）
●「東方Project　博麗神社例大祭」（27日のみ開催）
●「ニコつく３」（28日のみ開催）
●「第四回ニコニコ学会βシンポジウム」（27日、28日、両日開催）

　詳細は各イベントのサイトや、超会議の公式サイトで発表される。また、“and more．．．？”とまだ、続報もあるようだ。

■ユーザー募集企画に今回も超会議号が走る！
　超会議はさまざまなユーザー参加型の企画があるが、“踊ってみた”のイベントと前回に続いて、超会議の場で結婚するカップルの募集が開始された。2日間で1組限定となり、もっと派手に10万人にお祝いされる規模になるという。

　ユーザーに募集した企画は現在52件の有効応募に対して選考中。来週にも1次選考の結果が出て、ネットでの2次選考へ移る。バスツアーは全国12都市からバスに乗車でき、1～3ヵ所を経由して幕張メッセを目指す。“超バスガイド”が見どころを説明。ツアー中に前回のダイジェストを映像で観られ、お得なしおりをもらえる特典がつく。会場に着いたらバスツアー専用、特別ゲストとの写真撮影。また専用入口から入場できる。こちらは本日よりウェブで販売開始し、特に人数制限はない。

　また、第1回も大好評だった、ミステリートレインの『ニコニコ超会議号』が今回も走ることが決定。引き続き向谷実氏が担当する。前回と同じルートじゃつまらないのでプラスα何かできないか検討中とのこと。こちらは楽しみに待っていよう。

■超パーティの出演者発表第1弾
　249名の豪華な出演者で2日間合計、リアルとネットで100万人の視聴を達成した“ニコニコ超パーティ”の出演者第1弾の発表が行なわれた。今回も超会議終了後に、幕張メッセイベントホールで開催する。

　ボーカロイドからは『Megpoid』の“GUMI”の参加が決定、ほかのボカロたちは出演調整中とのこと。前回のように、クリプトンとインターネットのボカロたちの共演という奇跡が見られるか期待だ。また、週アス15周年テーマ曲をつくってくれた“サカモト教授”や、前回の超パーティで声マネを披露した“じゅん☆じゅん”の参加も決定。MCは夏野剛氏とひろゆき氏が務める。

　ユーザー出演者の募集も始まり、“声マネ王者決定戦～じゅん☆じゅんを倒せ～”や、“こんなもので演奏してみた”など、既定の条件で動画をアップロードしマイリストの上位者が実際の舞台に出演できる。

　気になるチケットの価格は、生放送を視聴する権利である“ネットチケット”が現在1000ポイントで購入可能。今回も累進価格制を採用しており、おそらく第2弾、第3弾と出演者発表があるたびに価格が上がっていくと思われる。前回のことも考えるといま買っておくほうが絶対にお得だ。

　そして、“ニコニコミュージックマスター”（ミューマス）という、公式では初の歌ってみた、演奏してみたのイベントの開催も発表。2013年2月9日にディファ有明で開催する。ネットチケットは第1回なので特別に無料。こちらも合わせて出演者を募集を開始した。この日にも超パーティの追加出演者の発表があるという。

■ニコニコ超会議2のチケットが本日から発売開始
　前売り券が1日券1500円、2日通し券2500円。当日券が1日券のみで2000円となる。本日よりローソンチケットで先行発売を開始、12月20日にアニメイト、2013年1月15日よりその他プレイガイドで発売する。ニコニコ本社など一部店舗では『超会議２公式ポスター』などの特典が付く。

　前回、最大1万5000人が待たされ、入場が2時間待ちとなった状況から“優先入場券”を発売すると発表。しかし、これが大混乱をもたらすこととなった。川上会長が、2日通し券の購入者も優先にすればいいじゃんと発言し、急遽、通し券が優先入場券と決まってしまった。しかし優先入場券はすでにローソンチケットで本日より発売しており、こちらの詳細は後日発表される予定だ。