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人気のS IIIが正当進化 au版GALAXY S III Progre実機レポ

2012年12月07日 21時30分更新

 全世界で3000万台を販売した、超大ヒットモデルのGALAXY S III。そのau版にあたるのが、『GALAXY S III Progre』です。進歩や発展を意味する“Progress”に由来する名を持つ、GALAXY S III Progreですが、グローバル版などとの違いはどこにあるのか。その実力をチェックしました。

GALAXY S III Progre SCL21
●au(サムスン)

GALAXY S III Progre

↑auから発売中の『GALAXY S III Progre』。ベースはグローバル版と同じGALAXY S IIIですが、細かな点が進化しています。

GALAXY S III Progre
GALAXY S III Progre

↑右側面に電源ボタン、左側面に音量ボタンを備えます。ハイスペックですが、厚さはわずか9.4ミリ全体的に丸みを帯びているため、手に持った時にしっかりフィットします。

GALAXY S III Progre
GALAXY S III Progre

↑カラーはOmega BlueとMarble Whiteの2色。ブルーについては、グローバル版、ドコモ版とは処理が異なり、網目上のテクスチャーが施されています。

■使い勝手とデザインを両立する
 GALAXY S III Progreは、“designed for human”と銘打たれるだけあって、ユーザーフレンドリーな仕掛けが満載です。ボディーの形状は通常のGALAXY S IIIと似ていますが、ディスプレーまわりにふちがあり、落下時にガラスが地面に直撃してしまうのをしっかり防ぐことが可能です。ディスプレーには“ゴリラガラス2”が採用され、元々壊れにくい仕様ですが、傷がつきにくいのはうれしい! 側面に取り付けられたストラップホールも、日本のユーザーの要望を反映したものです。ストラップを装着しておけば、しっかりと手に固定させておくことができます。持ちやすさや、万が一の時を考えているところも、“人にやさしいGALAXY”なのです。

GALAXY S III Progre

↑ストラップホールを装着できるのはグローバル版やドコモ版にない特徴、。細かいところですが、日本のユーザーのスタイルに合わせた仕様になっています。

 従来からの特徴の“スマートステイ”の機能はそのまま。これは、ユーザーの“目”をインカメラで検知し、画面の自動消灯を防ぐ仕組みです。設定しておけば、本体を操作せずウェブなどの文字をじっくり読みたいときに、意図せず画面が消えてしまうことがなくなります。細かな点だが、スマートフォンでストレスになりがちなポイントだけに、うれしい機能と言えますね。

 不在着信があった際に手に取ると、本体がブルっと震える“スマートアラート”も、もちろん利用できます。電話帳やSMSを表示させたまま本体を顔に近づけると、自動的に発信になる“ダイレクトコール”も便利。ユーザーの行動を“先読み”する機能は、au版にもしっかり受け継がれています。

GALAXY S III Progre
GALAXY S III Progre

↑インカメラで、ユーザーの目を認識。画面が自動的に消えてしまうのを、防ぐことが可能です。

GALAXY S III Progre

↑不在着信をバイブで知らせる“スマートアラート”や、電話帳表示時に本体を近づけると自動的に発信される“ダイレクトコール”も、しっかり搭載されています。

 GALAXYシリーズでおなじみのユーザーインターフェース“TouchWiz”も細かな点が進化しています。ホーム画面は“標準”のほかに、初心者でも操作しやすい“簡単モード”を選択可能。GALAXY S IIIでおなじみの天気ウィジェットは、ニュースソースが“ウェザーニューズ”になっており、天気や気温がより正確になっています。

 また、日本語入力時には、キーボードを左右どちらかに寄せることができます。4.8インチで丸みを帯びているため、片手でも操作しやすいGALAXY S III Progreですが、手の小さな女性などにはうれしい仕掛け。これなら、片手でもサクサク文字を打てそうです。

GALAXY S III Progre

↑ホーム画面は“標準”と“簡単”の2種類から選択可能。スマートフォン初心者にも配慮された設計になっています。

GALAXY S III Progre

↑ホーム画面の天気ウィジェットのニュースソースが“ウェザーニューズ”になったのも、細かいところだが使い勝手の向上に貢献しています。

GALAXY S III Progre
GALAXY S III Progre

↑キーボードは左右どちらかに寄せることができます。片手でも、文字が打ちやすい!

 カメラは810万画素で、暗所に強い裏面照射型CMOSセンサーを採用しています。連写モードにすると、シャッターボタンを押しっぱなしにした連続撮影が可能です。複数撮った写真の中から、顔などを認識して最適な1枚を端末側で選んでくれる、“ベストフォト”機能も搭載します。設定メニューは、ドラッグ・アンド・ドロップでカスタマイズ可能。自分にとって、使いやすいカメラに仕立て上げることができます。

GALAXY S III Progre

↑連写モードに設定すると、シャッターボタンを押したままの連続撮影が可能です。最大20枚まで、一気に撮影できます。

GALAXY S III Progre

↑設定メニューは、ドラッグ・アンド・ドロップで簡単にカスタマイズ可能です。

 こうしたGALAXY S III Progreの性能を支えているのが、足回りである通信です。au版ということもあり、LTEは800MHz帯と1.5GHz帯の両方に対応。ほとんどのエリアが75Mbps化されているため、実行速度もケタ違いで、使える場所も驚くほど広いです。試しに速度を計測してみましたが、都心部でも下り15Mbps程度、上り5Mbps程度がコンスタントに出ます。これだけのスピードなら、WiFiに切り替える必要なく、快適に使えそうです。

 もっとも、GALAXY S III ProgreのWiFiは、“Wi-Fi HT40(High Throughput 40)”に対応しているため、対応しているアクセスポイントに接続すればまさに“爆速”です。ウェブの読み込み程度なら、まさに一瞬で終わってしまう。速度を極めたスマートフォンと言えます。

GALAXY S III Progre

↑混雑しがちな都心部でも、安定して下り15Mbps程度の速度が出ます。800MHz帯のLTEは、エリアも非常に広いため、ストレスなく使えます。

 速度という意味では、サクサク感にも注目です。搭載されているチップはクアルコムのSnapdragon S4にあたる『MSM8960』で、クロック数は1.5GHzのデュアルコア。クアッドコアは搭載していないが、普段使いには十分な快適さを得られます。ホーム画面のスクロールや、ウェブの読み込み程度では、クアッドコア端末と大きな差は出ないでしょう。サクサク感にこだわってきた、GALAXYシリーズならではの部分です。

 電池容量は、2100mAh。冬モデルでは2000mAh超えの機種が多くなっていますが、この基準をクリアーしてきたのは評価できます。省電力機能も搭載されていますし、バッテリーがピンチになったら、これを設定すると良いです。もちろん、ワンセグやおサイフケータイにも完全対応。ケータイからの乗り換えにも、ピッタリの1台です。

GALAXY S III Progre

↑auのGALAXYシリーズとしては初のおサイフケータイに対応。普段使いにもうれしい機能です。

●関連リンク
GALAXY S III Progre
SAMSUNG mobile 総合サイト(PC・携帯)
公式Facebook

(2012年12月10日18時:ストラップホールがGALAXYシリーズ初と記述がありましたが、『GALAXY S II』でも搭載されており誤りです。読者の皆さま、関係者の皆さまにご迷惑をお掛けしてことをお詫びして訂正させていただきます。)

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