Windows Phone 8搭載のノキアの最新スマートフォン、Lumia 920と820がこの冬発売になりました。香港でもこの2機種はノキアの戦略的製品で、関係者を集めた新製品発表会を開催。その様子を今回はレポートします。
会場は香港のとあるレストラン |
入ってみると人だらけ! ノキア人気は健在 |
イベントは関係者やプレスを招待してのプライベートなもの。そのため、とあるレストランを貸し切られて行なわれたのですが、会場に入ってみると動き回れないほどの人の山、また山。香港でもここのところノキアに元気がないのですが、メディアも香港のメジャーどころ全部が揃うなど、まだまだノキアの人気は健在なようです。
アジアで最も早くLumia 920と820が発表 |
Lumia 920と820はすでに欧米の一部国々で発売になっていますが、アジアでは恐らく香港が最初の発売。11月下旬から全色揃って登場するとアナウンスされ、会場内も盛り上がります。
JBLのNFC & Qi対応スピーカーのデモも |
Windows Phoneは各社ほぼ同一のハードウェアスペックのため差別化は本体デザインやオリジナルアプリの有無などになりますが、Lumia 920/820はNFCとQi搭載が売り。ワイヤレス充電台は純正品が販売されるほか、JBLからはLumiaカラーのNFC & Qi対応スピーカーも登場。Lumiaをスピーカーの上に置くだけでBluetooth接続され、さらに充電もできちゃうのはなかなか便利。
香港発売品は日本語乗ってます |
また気になる言語対応ですが、香港版のLumia 920/820は日本語を含むアジア各国言語に対応。日本人としてはやっぱりメニュー周りも含めて日本語になってくれるのはうれしいなぁ。
手袋をはめたままでも操作可能な新Lumia |
さてノキアって真冬は極寒のフィンランドという国のメーカーだよなぁと思わせてくれるのがこちら。Lumia 920/820のタッチディスプレーは手袋をしていても操作可能。普通のどこにでも売られている手袋で画面スクロールやタップ、手書き文字入力ができちゃうんです。これは寒い国ならではのアイデアでしょう。
カラフルな純正のQi充電台 |
さてノキアのLumiaにおける外見上の大きな特徴のひとつがカラフルなボディーですが、Qi対応の純正ワイヤレス充電台もこのようにカラフルなものが揃っています。黄色、赤、白、青、黒と5色あるので本体と同じ色にするもよし、気分を変えて別の色にするのもよし。また玄関やリビング、自室など設置場所に応じてインテリアに合う色のものを置くのもいいかも。
Lumia 820は電池カバーにQiを内蔵 |
新製品2機種のうちLumia 920は電池内蔵で背面のカバーをはずすことはできませんが、Lumia 820のほうは電池交換可能。電池カバーはカラフルで本体の着せ替えができます。そしてこのカバー内にQiのアンテナが貼り付けられています。
サードパーティーのQi充電台も多数登場 |
そしてQi対応の充電台はノキア以外のサードパーティーからも多数登場予定。日本ではまだなかなか盛り上がらないQiですが、海外ではノキアやこれらメーカーが多数の対応製品を出すことで普及が少しずつ進みそうです。
カメラ性能もなかなかのもの |
他にはPureView技術搭載で暗闇の撮影に強いLumia 920のカメラも大きなアピールポイントとして説明されていました。特に動画撮影時の手振れ補正もかなり本格的なもので、他社のスマートフォンと並べて、揺れている状況での補正の比較をデモ。カメラ性能だけ見てもかなり満足できる製品になっているようです。
Windows 8との連携もアピール |
さらにはWindows 8 PCとの連携もあれこれ説明されていました。マイクロソフトのSurfaceが置かれ、SkyDriveやOfficeの連携、Skypeを使ったテレビ電話機能などをデモ。Lumiaを使うならPCもWindows 8にしちゃいましょう、というアピールでもあるんでしょうね。
香港で便利なアプリも紹介 |
デモ用の端末にはアプリも満載状態でしたが、香港人がよくつかうサービスのアプリももちろん搭載。アプリが少ないと言われるWindows Phoneですが、メジャーなものや必要十分なものが揃っていることを強く訴えていました。上の写真のスクリーンに映っている中国の動画サービスYoukuや、香港版“ぐるなび”とも言えるOpenrice、そしてタオバオは香港でも必須アプリと言えるものです。
各ブースの説明に客が殺到 |
今回の新型Lumiaは機能が大幅にアップしているということもあって招待客の多くが関心を持っており、各ブースは説明を聞くのも大変なほど人が集まっていました。本当、製品が出てくるのが待ち遠しくなります。
モデルさんの撮影タイム! |
最後はモデルさんが登場しての撮影タイム。モデルさんの衣装が白、黄色、黒だったのはLumiaの本体カラーに合わせてのことでしょう、きっと。
これ1台にするならLumia920 |
Lumia920は高解像度ディスプレー搭載、全部入りの最上位モデル。メイン&これ1台にするなら選択肢はこちらになるでしょう。筆者も迷わず予約を入れたのはこのLumia920です。
Windows Phone 8を試してみるならLumia 820 |
一方すでにiPhoneやAndroidを持っていて、Windows Phone 8の機能を試しながら使ってみたいならLumia 820のほうがよいでしょうか。サイズも若干コンパクト、価格も低くなっています。
もっと機種が増えて欲しいなぁ |
Lumia 920も820もなかなか魅力あるWindows Phone 8スマートフォンなんですが、欲を言えばLumia 720や620といった、さらに買いやすいミッドレンジ製品も出してほしいところ。まぁ年が明ければCES(Consumer Electronics Show)やMWC(Mobile World Congress)など海外では大型展示会が目白押しですから、きっとラインアップを充実させる新製品がさらに追加されることでしょう。
ようやくお勧めできるノキア製品が出てきたかも |
携帯電話生産台数でも世界一位の座を譲ってしまい、スマートフォン出荷台数でもベスト3どころか5位からも落ちてしまったノキア。ですが今回のLumia 920と820は買っても十分常用できる製品として購入をお勧めできる製品だと筆者は感じています。Windows Phone 8の入手を検討されている方、今度のLumiaはなかなかいい出来ですよ!
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