売れ行き好調のiPhone 5。SIMフリー端末を入手している人も多いはず。でも海外に出て、現地のプリペイドSIMに入れ替えようにもネックになるのがナノSIM。まだまだプリペイドのナノSIMを販売するキャリアは多くありません。そのためにナノSIMカッターなども販売されていますが、海外旅行時に持っていくのを忘れちゃったらアウトです。
香港でプリペイドナノSIMが発売開始 |
国によっては自国の携帯ユーザーの半数以上がプリペイド、というところもあります。そのため最初からプリペイドのナノSIMも用意される国もあるようです。さてプリペイドSIMカードは特にアジアでは手軽に買える国が多いのですが、中でも香港は過去に何度かお手軽に購入できるお話を書いたことがあります。その香港でもついにプリペイドナノSIMが発売になりました。
ちゃんとナノSIMですね |
購入したものは香港の大手キャリア、Hutchison(ハチソン)のもの。以前ご紹介したこちらのプリペイドSIMと料金などはほぼ同じで、198香港ドル=約2054円の残高が含まれています。毎月必ず18香港ドル=約187円が引かれますが、これで香港での50MB/月の無料データとホットスポットが定額利用可能。また50MBを超えた場合は1ヵ月168香港ドル=約1763円で香港内でデータ定額利用できます。
香港以外、日本でもローミングで使える(高いけど) |
それに加えて日本など海外数ヵ国では1日168香港ドル=約1763円でデータ定額利用可能なことも以前連載でお話したとおり。結構あれこれ活用できるプリペイドSIMなのです。なお日本ではドコモにローミングしますが、いずれこのプリペイドナノSIMはXi/LTE回線へのアクセスも可能になるのかも。
さっそくiPhone 5にセット |
ではこのナノSIMをさっそく香港で使ってみました。iPhone 5のSIMトレーを抜き出して、ナノSIMを入れ替えます。最初からナノSIMサイズなのでもちろんトレーにはぴったり入ります。
引っかかりもなくスムースに入ります |
装着もスムーズ。まぁ当たり前と言えば当たり前ですけどね。なお各国、各キャリアによってナノSIMは微妙にサイズが違うことがあるようですが、もちろん規格範囲なのでトレイにはきちんとはまります。そうそう、入れ替えたナノSIMはサイズが小さいのでなくさないように十分気をつけましょう。
しばらくすると“3”のキャリア名が出ます |
あとはネットワークが自動検索され、Hutchisonのブランド名である“3”がキャリア名のところに表示されたらOKです。ただこのままではデータ通信できないのでAPN設定だけ手動で行ないます。
APNを手動設定して、あとは自由に使える |
APNの設定はプリペイドSIMを買うと付属のマニュアルに設定値が記載されています。このSIMの場合は、自動的に設定される“mobile.three.com.hk”ではなく“imobile.three.com.hk”と、頭に“i”が付くのがちと曲者。無事設定してデータ通信が始まれば、SMSでプリペイドSIMが開通したことを教えてくれます。
街中のアヤシイSIM屋でも近日発売予定 |
iPhone 5がこれだけ売れているんだから、海外でも続々とプリペイドのナノSIMが出てくるでしょうね。またプリペイドSIMは各国でキャリアのお店のほか、ちょいと怪しげな路地裏などでも割り引き販売されていることがよくあります。早いところiPhone 5の販売国ならどこへ行ってもナノSIMが買えるようになってほしいものです。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局
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