週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

パナソニック“Let’snote”のWindows8搭載モデルを最速で触ってみた!

2012年10月12日 14時50分更新

 パナソニックから、Windows8を搭載したLet'snote秋冬モデルが発表された。Windows8搭載のLet'snoteとしては、9月26日に同社初のウルトラブックである『Let'snote AX2』が発表されているが、10月12日にそれ以外の秋冬モデルが追加発表された。
 今回発表されたLet'snote秋冬モデルは『Let'snote SX2』、『Let'snote NX2』、『Let'snote B11』の3シリーズ。基本的には夏モデルのマイナーチェンジモデルとなり、ボディーデザインやサイズは変わらない。発売日は全モデルとも10月26日の予定だ。
 

121012_letsnote

 Let'snote SX2は、12.1インチ液晶(1600×900ドット)を搭載したモバイルノートであり、パナソニック独自のシェルドライブを搭載していることが特徴だ。Windows7を搭載した夏モデルでは、スタンダードモデルと低価格なエントリーモデルが用意されていたが、秋冬モデルではエントリーモデルはなくなり、スタンダードモデルのみとなった。スタンダードモデルは、さらにHDDモデルとSSDモデルに分けられ、それぞれOffice 2010付きモデルとOffice 2010なしモデルが用意されている。夏モデルとのハードウェア面での違いは、店頭HDDモデルのHDD容量が500GBから640GBに向上しただけで、それ以外のスペックは夏モデルと変わらない。今回はSSDモデルを試用した。CPUとしてCore i5-3320M(2.6GHz)を搭載し、メモリーは4GB、SSD容量は128GBである。OSとして、Windows8 Proが搭載されている。

 液晶はノングレアタイプで、外光の映り込みが少なく、長時間使っていても目が疲れにくい。解像度も1600×900ドットと高く、一度に表示できる情報量は、一般的な1366×768ドット液晶の約1.37倍となる。キーボードは、角が丸いリーフキーを採用。キーピッチは横19mm、縦16mmで、キー配列も標準的だが、右側一部のキーのピッチはやや狭くなっている。ポインティングデバイスは、Let'snoteシリーズではおなじみの円形のホイールパッドであり、外周をクルクル指でなぞることで連続的にスクロール操作を行なえることが利点だ。
 

121012_letsnote

↑キーボードは全86キーで、キーピッチは横19mm、縦16mmで、キートップは横長になっている。
 

 インターフェースも充実しており、USB 3.0×2、USB 2.0、有線LAN、D-Sub15ピン、HDMI出力などのほか、SDメモリーカードスロットも搭載している。ワイヤレス機能としては、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANとWiMAX、Bluetooth v4.0をサポートしており、機能面についての不満はない。また、光学ドライブとしてシェル式のDVDスーパーマルチドライブを本体右側に搭載する。
 

121012_letsnote

↑シェル式のDVDスーパーマルチドライブを搭載する。

 LバッテリーとSバッテリーの2種類のバッテリーが付属することも特徴だ。Lバッテリー装着時のバッテリー駆動時間は最大19時間と長く(Sバッテリー装着時は最大約9.5時間)、1泊程度の出張なら、ACアダプターを持ち歩く必要がない。ACアダプターも標準ACアダプターとミニACアダプターの2種類が付属しており、目的に応じて使い分けられることが魅力だ(ミニACアダプターでは、電源オン時のバッテリー充電はできない)。Lバッテリー装着時の重量は約1.36kg、Sバッテリー装着時の重量は約1.15kgと、12.1インチ液晶搭載ノートPCとしては、非常に軽い。もちろん、76cm落下試験や100kgf加圧振動試験をクリアーするなど、堅牢性の高さは折り紙付きだ。
 

121012_letsnote

↑Lバッテリーは、7.2V/13600mAh、Sバッテリーは7.2V/6800mAhという仕様だ。
 

121012_letsnote

↑標準ACアダプターとミニACアダプターの2種類のACアダプターが付属することも特徴だ。ミニACアダプターは、電源オンの状態ではバッテリーを充電できないという制限がある。

 同時に発表されたLet'snote NX2は、Let'snote SX2の姉妹機であり、同じく12.1インチ液晶(1600×900ドット)を搭載しているが、光学ドライブが省略されていることが特徴だ。また、NX2の店頭モデルは、HDD搭載の1モデルだけで、HDD容量はSX2と同じく640GBに強化されている。

●おもなスペック(店頭モデル)
CF-SX2
CPU Core i5-3320M vPro(2.6GHz/3.3GHz)
メモリー 4GB(最大8GB)
ストレージ HDD640GBまたはSSD128GB
ディスプレー 12.1インチ(1600×900)
サイズ/重量 (Sバッテリー搭載時)295×197.5×25.4~31.5mm/1.36kg
実売価格 20万円前後

CF-NX2
CPU Core i5-3320M vPro(2.6GHz/3.3GHz)
メモリー 4GB(最大8GB)
ストレージ HDD640GB
ディスプレー 12.1インチ(1600×900)
サイズ/重量 (Sバッテリー搭載時)295×197.5×25.4~31.5mm/1.34kg
実売価格 18万円前後
 

121012_letsnote

 Let'snote B11は、15.6インチフルHD液晶を搭載したノートPCであり、Let'snoteシリーズの中で最も大きなモデルである。Let'snote B11の秋冬モデルでは、店頭モデルのCPUが、夏モデルのCore i7-3615QM(2.3GHz)からCore i7-3635QM(2.4GHz)にワンランク向上しているが、それ以外のハードウェアスペックは夏モデルと同じだ。店頭モデルはHDDモデルのみであり、ここでは、その店頭モデルを試用した。

 SX2と同じく液晶はノングレアタイプで、外光の映り込みが少ない。解像度が1920×1080ドットと高いことが魅力であり、複数のウインドーを同時に開いても快適に作業が可能だ。キーボードは全90キーで、キーピッチは縦横とも19mmで、キートップは正方形だ。Enterキーの右側にもDelキーやHomeキーが用意されているが、Enterキーとは間隔が空いているので、タイプミスの心配はない。ポインティングデバイスは、おなじみのホイールパッドが搭載されている。
 

121012_letsnote

↑キーボードは全90キーで、キーピッチは縦横とも19mm。Enterキーの右側にも、DelキーやHomeキーを用意。

 インターフェースとしては、USB 3.0×2、USB 2.0、有線LAN、D-Sub15ピン、HDMI出力などのほか、SDメモリーカードスロットを搭載する。ワイヤレス機能は、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANを搭載しているが、WiMAXやBluetoothには非対応である。光学ドライブはシェル式ではなく、通常のトレイ式のDVDスーパーマルチドライブを搭載している。
 

121012_letsnote

↑トレイ式のDVDスーパーマルチドライブを搭載する。

 標準で付属するバッテリーはLバッテリーで、最大約6時間の駆動が可能だが、オプションとして容量が半分のSバッテリーも用意されている(駆動時間は約3時間)。Lバッテリー装着時の重量は約1.895kg、Sバッテリー装着時の重量は約1.775kgである。ACアダプターはほかのLet'snoteシリーズ用のものと比べると、やや大きくて重い。
 

121012_letsnote

↑標準で付属するLバッテリーは、10.8V/4500mAhという仕様だ。
 

121012_letsnote

↑ACアダプターは出力が大きいため、サイズもやや大きい。

●おもなスペック(店頭モデル)
CF-B11

CPU Core i7-3635QM
メモリー 4GB(最大8GB)
ストレージ HDD640GB
ディスプレー 15.6インチ(1920×1080)
サイズ/重量 (標準バッテリー搭載時)370.8×229×31.4~43.2mm/約1.895kg
実売価格 19万円前後

 先に発表されたLet'snote AX2シリーズは、液晶が360度回転するという構造で高い人気を集めたが、今回追加発表されたモデルも、モバイルノートPCとしての完成度は高いので、タッチパネル操作は不要だという人におすすめしたい。

■関連サイト
パナソニック

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう