2012年10月8日(米国時間)、T-Mobile USAが新しいWindows Phone 8端末『Nokia Lumia 810』を発表しました。
ノキアは9月5日のイベントでLumia 920とLumia 820という2つのWindows Phone 8端末を発表しましたが、Lumia 810は今回が初めての発表となります。ノキアとしては3機種目のWindows Phone 8端末です。
↑T-Mobile USA向けの『Nokia Lumia 810』。 |
■T-Mobile USAが独占的に販売
世界各国のキャリアから発売されるLumia 920/820と異なり、Lumia 810はT-Mobile USAが独占的に販売することが発表されています。
↑タイルカラーはT-Mobile独特のパープル。電話タイルにもT-Mobileの文字が確認できる。 |
810というモデルナンバーは800と820の中間を連想させますが、Windows Phone 8を搭載しており、実際にはLumia 820に近い仕様です。4.3インチ(800×480ドット)のディスプレーは有機EL・ClearBlack仕様で、バッテリーの無接点充電に対応する点もLumia 820同様です。
メインカメラは8メガピクセルでLumia 820と同等ですが、フロントカメラはLumia 810が1.2メガピクセルと上回っており、高品質なビデオ通話が可能な“Skype HD”に対応しています。カラーバリエーションはシアンとブラックが発表されています。
サイズは68.4(W)×127.8(H)×10.9(D)ミリで、厚さ9.9ミリのLumia 820に比べるとわずかに厚みが増しています。重量はLumia 820の160グラムに対し、Lumia 810は145グラムと軽量化しているにも関わらず、バッテリー容量はLumia 810のほうが上回っています。
こうした細かいスペックについて、ノキアの米国サイト(外部サイト)では製品比較ができるようになっています。
↑ノキアの米国サイトでLumia 920、Lumia 820、Lumia 810を比較してみよう。 |
スペックシートには通信規格についての詳細が記載されていませんが、少なくともT-Mobile USAのW-CDMA(UMTS)ネットワークである1700/1900/2100MHzには対応しているものと思われます。なお、Lumia 710はAT&Tの850MHzにも対応していました。
また、10月3日にT-Mobile USAは米国のCDMA系中堅キャリア“MetroPCS”との合併を発表していますが、それによる影響が含まれているのかどうかは不明です。
■Nokia Musicによる音楽ストリーミングが無料で聞き放題
ノキア独自ソフトウェアとしては、カメラ入力と位置情報サービスを組み合わせた“Nokia City Lens”や、“Nokia Drive”によるナビゲーション、“Nokia Transit”による乗り換え案内など、Windows Phone 8世代の標準的なノキアサービスに対応しています。
また、米国では1700万曲の音楽ライブラリー“Nokia Music”が無料で提供されており、ストリーミング配信とオフラインの両方で聞くことができます。Lumia 810もこれに対応しており、登録や購読の必要なく、完全無料で利用できるとのこと。ほかのプラットフォームはもちろん、他ベンダーのWindows Phoneに対しても大きなアドバンテージとなっています。
発売時期について、T-Mobile USAは“数週間以内”と表現していることから、年末商戦への投入が期待できそうです。
山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ
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