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F1.4レンズの大口径ズーム搭載の高級コンデジ『LUMIX DMC-LX7』

2012年08月30日 12時30分更新

『LUMIX DMC-LX7』
パナソニック(関連サイト)
●実売価格 6万5000円前後

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設定しやすい絞りリング
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↑絞りリングは1/3EV刻みでクリックがあり、細かい絞り調整も即座に行なえる。


■ズーム全域で開放F値が明るくブレに強くボケ味も楽しめる

F1.4
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F2.3
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 暗い境内だが開放F1.4と明るいF値のおかげで三脚無しでもブレずに撮影できた。望遠側でもF2.3と明るいのでコンパクト機とは思えないボケ味の写真が撮れる。


■個性的な写真が撮れるクリエイティブフィルターが充実

通常撮影
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露光間デフォーカス
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露光間デフォーカス+クロスフィルター
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 撮影中にピントをずらし輪郭の芯を残してソフトにする「露光間デフォーカス」など16種類のフィルターを搭載。さらに撮影した画像に効果を加えることも可能。


大口径ズームの描写とリング操作が魅力
 広角側開放絞りF1.4とコンパクト機ではもっとも明るい光学ズームを搭載した高級モデル。
 レンズ周りに絞りリングを装備し、ボタンやダイヤルよりも素早く絞り値を変更することができ、銀塩時代のカメラのようなアナログ的な操作感がカメラマニアの心をくすぐる。
 コンパクト機なので開放F1.4でもデジ一眼のようにはボケないが、それでも一般的な開放F3.5程度のレンズを比べると、被写体と背景が分離され立体感のある写真にすることができる。
 ズーム倍率は3.8倍で望遠側90ミリ相当とややもの足りないが、超解像ズームで180ミリ相当まで画質劣化の少ないデジタルズームが可能。超解像の効果は強中弱の3段階から選べるが、“強”に設定すると若干細部のザラツキ感が目立つので、普段は〝中〟に設定するといいだろう。
 画質はシャープ感が控えめで、そのぶん階調再現が滑らかな柔らかい描写。絞り開放では若干周辺部に像の乱れがあるが、F4程度まで絞ると画面全域でシャープになる。高感度はISO800を超えたあたりから画質劣化が見られるが、ISO1600までは十分実用レベルだ。

快適に撮影できる工夫が満載のインターフェース
 大口径ズームだがボディーサイズはコンパクト。グリップのおかげでしっかり構えることができ、ホールド感も良好。
 AFモードやアスペクト比の設定には単独スイッチを備え、メニューから呼び出す手間がないぶん、即座に設定変更できる。
 光量を減光するNDフィルターを搭載しているので、明るい屋外でも絞り開放でボケを生かした写真撮影が可能。ボタンひとつでNDフィルターのオンオフは切り替えられる。
 ホットシューも装備され、外部ストロボやEVFの装着が可能。アクセサリーを駆使して、多彩な撮影スタイルで楽しめる。ライバル機と比べ操作感や拡張性など、スペックでは見えない部分にこだわりが感じられ、使いこなす喜びを味わいたい上級者も満足のカメラだ。

●SPEC
撮影素子 約1010万画素
有効画素数 1/1.7型MOSセンサー
レンズ 光学3.8倍ズーム(35ミリ換算 24-90mm)、F1.4-2.3
動画 1920×1080ドット(60p、AVCHD/MP4)
液晶ディスプレー 3インチ(約92万ドット)
記録メディア SDXCカード、
内蔵メモリー 約70MB
サイズ/重量 110.5(W)×45.6(D)×67.1(H)mm/約298g(撮影時)

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