山根博士の海外モバイル通信

エレコム香港店オープン記念にNFCキーボードを試す

　日本メーカーのスマートフォンが海外で苦戦している今日このごろ。でも一方、海外で評価を受けている日本製品もあります。そのひとつがアクセサリーや周辺機器。ケーブルなどの消耗品は安価な製品でもそれなりに使えますが、品質の点では日本メーカーがまだまだ先を行っています。

エレコムが香港にお店をオープン

　日本ではおなじみのエレコム。アジアのPCやスマートフォンのお店で製品を見かけることが増えてきていますが、なんと香港に専門店をオープン。もちろんすべて日本からの輸入品です。香港には中国からの安価な製品が大量に入ってきていますが、エレコムの製品はデザインと品質、また機能性や先進性のある製品で差別化を図っています。

雑貨店風にカラフルな製品が並ぶ

　香港では有名な繁華街、コーズウェイベイにあるタイムズスクエアの9階にある専門店は、土日ともなると多くの香港人が来店。商品の並べ方も一般のお客さんでも見やすいように工夫されています。

　そんなエレコムって、実は海外から見ても気になる製品をいくつか出しているんですよ。今回はそんな製品のなかから香港でも話題の周辺機器をご紹介しましょう。

世界初のNFCキーボードがこちら

　まずは8月下旬に発売予定の世界初と言うNFCキーボード『TK-FNS040BK』。香港でもガジェット好きな人から「いつ出るんだ！」と筆者に問い合わせがあるほどの人気。

　週アスPLUSでもさっそくレビューが出ていますが、この記事を読んでいますぐにもほしくなってしまいました！ 香港で評価品をお貸しいただき筆者もさっそく使ってみることに。いやーNFCってすごく簡単ですよ。

スマホを載せるだけで使えるNFC対応のキーボード早速使ってみた

あらかじめATOK for ELECOMをインストール

NFCをONにして、開いたキーボードに乗せる

　スマートフォン側にはあらかじめドライバーとATOK for ELECOMを入れておきます。NFCキーボードはこの専用ATOKのみで文字入力可能とのことです。あとはキーボードを開き、スマートフォンのNFCをONにします。キーボードの真んなかの部分がNFCリーダーなので、そこにスマートフォンのNFC部分を合わせて乗せるわけです。

簡単にNFCがつながる

あとは文字打ちや矢印キーが自在

　スマートフォンを乗せるとあっけなくつながってしまいました。Bluetoothと違ってペアリングがいらないのは簡単、というかこれで本当につながっているの？

　さっそく文字入力を試したところ問題なく打てます。またブラウザーなどでは矢印キーも動くので画面操作も可能。NFCの外付けキーボードなら使い方簡単なので、今後いろいろな製品が出てきてほしいですねぇ。

小型のBluetoothキーボードはデザインで人気

　一方以前から発売されている製品ですが、香港で人気、かつ筆者もお気に入りの製品なのが小型のBluetoothキーボード『TK-MBD041』。この手の製品は中国製のものが大量に販売されているのですが、質感とデザインがイマイチなものが多く、特にキーボードの押し具合や電池の持ちが安定しない製品もよくあります。

　一方エレコムの製品は薄くてコンパクト。しかもハンズフリー機能も備え、通話もできるなど機能も多いのが特徴です。

マイクロUSB充電なのがナイス

スマートフォンにピッタリサイズ

　また充電がマイクロUSBなのは便利で、付属の短いケーブルはスマートフォンの充電用としても重宝します。そして横幅がスマートフォンに近いサイズなので、一緒に持ち運ぶのも楽なんですね。

　なおBluetooth接続なので事前にペアリングが必要です。これのNFC版が出てきてくれたらうれしいんですけど、スマートフォンの背面と合わせるのが難しいので無理かな。

スタンド式のカバーがいいね

ミニミニPCのように使えます

　Bluetoothキーボードを使う場合はスマートフォンが斜めに立つタイプのカバーをつけると便利。このようにキーボードを手前に置けばノートPCなしでもある程度のことができちゃうかも。小型Bluetoothキーボードをこれまで何台も買ってきた筆者ですが、キータッチや品質からしばらくはこれを使い続けそう。予備も買ってしまったくらいです。

　海外には面白い、あるいは便利な周辺機器がいろいろ売られていますが、日本のものだって実は海外から「すげぇ！」と思われている製品があるんですよ。そんな製品はどんどん海外でも販売してもらいたいものですね。

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