インテル、埼玉県教育委員会、東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)が7月9日、『21世紀型スキル教育』の導入に関する調印式を実施した。
今回の調印は、児童生徒の21世紀型スキルの育成を目的とした教員研修『21世紀型スキル研修会』の開始に先立って実施されたもの。
調印を済ませ、調印書を一緒に持つ3者。写真は左から東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF) 副機構長 三宅なほみ氏、埼玉県教育委員会 教育長 前島 富雄氏、インテル株式会社 取締役副社長 宗像 義恵氏。 |
調印後に登壇した埼玉県教育委員会 教育長の前島富雄氏は、21世紀型スキル『ICT活用力』、『問題解決力』、『協働力』、『思考・判断力』、『コミュニケーション力』などの能力を育成してくためには、まずは教員がICTの活用能力を身に着けることが必要と語り、3年間実施する21世紀型スキル研修会を通じて、県内の教員のICTに対するリテラシーの向上を図るとした。
埼玉県教育委員会 教育長 前島富雄氏。 |
その取り組みの中で、教員研修プログラムに利用されるのが、インテルの提供している『Intel Teach』だ。『Intel Teach』は2012年現在、世界70ヵ国で展開しているプログラムで、日本国内においても、すでに4万人以上の教員が受講しているという。
インテル 取締役副社長の宗像義恵氏は、従来は思いもよらなかった新たな技術、新たな社会に対応するための教員研修であるとして、変化の激しい社会に対しては21世紀型のスキルが必要。Intel Teachを提供することで、児童の育成に貢献していきたいと語った。なお、今回提供されるIntel Teachはオンライン版、いわゆるEラーニングもメニューに含まれており、これは国内初の試みになるという。
インテル株式会社 取締役副社長 宗像義恵氏。 |
最後に登壇した、CoREFの副機構長である三宅なほみ氏は、大切な概念を自分で考え、他人と話し合い理解を深め、次の学習につなげる『知識構成型ジグソー法』を採り入れ、社会の変化を牽引していける人材、変化をつくっていける人材を育成していきたいとして、3者の連携が必要と語った。
研修会は7月10日からスタートし、3年間で小中学校の教員が150名、高校の教員が160名受講するという。
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インテル ニュースリリース
(※7月12日17時32分追記:記事の初出時、人名と写真に誤記がありました。お詫びして訂正させていただきます。)
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