CORSAIR Memoryといえば、PC用メモリーはもちろん、ケースや電源、SSDなどを手がけるPCパーツのメジャーメーカーのひとつ。COMPUTEX TAIPEI 2012では、SSDや電源、メモリーの新製品がいくつも発表された。
■定番の可能性あり? 新コントローラー採用のSSD
発表されたSSDの新製品は『Neutron GTX』シリーズと『Neutron』。従来、SSDのコントローラーといえば、MarvellかSandForceの2巨頭だったが、本シリーズでは、エンタープライズ系のメーカー Link_A_Media Devices社のコントローラーを採用。同社はコンシューマー向けに新たにコントローラーを立ち上げ、CORSAIRとパートナーシップを組んで製造していくという。
2つの製品の違いは、『Neutron GTX』では、東芝製のToggleタイプのフラッシュメモリーを搭載。『Neutron』ではもう少しスピードが落ちるフラッシュメモリーになるという。実際に『Neutron GTX』のデモが行なわれていたが、CrystaldiskMark 3.0.1ではシーケンシャルリードが461MB/s、シーケンシャルライトが490MB/sとイマドキのSSDとほぼ同レベルの性能を発揮していた。ちなみに、ランダムアクセスはリード/ライト両方で90,000IOPS。
発売時期は7月を予定しており、価格はまだ未定とのこと。
■電源の主力をWindowsから制御できるCORSAIR Link搭載電源
CORSAIRは専用コマンダーユニットを使って、電源やメモリー、ファンなどの動作をモニタリングしたり制御したりできる”CORSAIR Link”を発表していたが、今回はその対応電源が発表された。
『AX1200i』は1200ワットの80+プラチナ電源。同梱されている簡易コマンダーをマザーボードの内部USB端子に接続することで、現在の電源の使用率やAC側の電源入力、DC側の電源出力、温度などを専用ソフトでモニタリングできる。
なお、専用ソフトはCORSAIRのサイトからダウンロードできる。注目すべきは、PCIエクスプレスのレーンごとに電源出力をコントロールできる点。ソフト上で電源出力にリミッターをかけたり、シングルレーンとマルチレーンの切り替えができる。もしくは逆に電源出力をビデオカードにシフトするといった使い方もできる。オーバークロッカーにはうれしい機能だ。
夏ごろ発売予定で参考価格はUSドルで350ドル前後。
■ハイエンドメモリーDOMINATORシリーズに新製品
CORSAIRといえば、ハイエンドのオーバークロック対応メモリー“DOMINATOR”シリーズが有名だ。従来のシリーズではファンが搭載されていたり、LEDで照明が点灯するようになっていた。今回は新製品のDDR3-2666(PC3-21300)モデルを発表、7月には発売となる見込みだ。なお、このモデルでは、“CORSAIR Link”に対応。基板上に専用のコネクターがあり、温度や動作状況がモニタリングできる。また、白色LEDを搭載している。年内にはDD3-3000モデルもラインアップされる予定で、価格は調整中とのこと。
■関連サイト
COMPUTEX TAIPEI
CORSAIR Memory
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