東京ビッグサイトでは、5月30日~6月1日までの3日間、スマートデバイスとアプリが主役のIT展『ワイヤレスジャパン2012』を開催中。
今回も、東京ビッグサイトで見つけたおもしろいものを紹介していきます。
■NEC
入場口から大きく見えていたのはNECのブース。少しのぞいてみることにしました。
画像認識サービス『GAZIRU』に注目。スマートフォンやモバイル端末で建物や自動車といったものを高精度に認識して、認識結果をもとに情報をが表示します。
スマートフォンを掲げて赤枠の中に、自動車をとらえます。すると……?
このように、車種名がピックアップされます。ほかにも驚いたのは、マンションなどの建築物に対して掲げても……?
このようにマンションの名前のほか、空室情報も出てきます。
展示されていたタブレットの赤枠に、模型の電車が通過すると……。
名前と詳細情報が。けっこう速いスピードで走っていたのですが、それをすぐに認識しているのはすごいです。欲しい車の値段や詳細なんかも出るようにできれば、おもしろいと思うのですがどうでしょう。不動産業界でも活用できそうですね。
■NTT東日本
NECの隣には、NTT東日本のブースが。どういったものがあるのかのぞいてみました。
まだまだ開発段階とのことなのですが、ひかり電話をもっと便利にということで、スマホを使って自宅にある固定電話の回線の通話を取るサービスに挑戦中とのこと。
現在は自宅のWiFiを利用して、電話の子機として利用できるサービスはあるのですが、将来的には外出先でも、自宅の固定電話として出られるようにしたいとのこと。実際に実用化されたら、固定電話の契約数も上がるかもしれません。
■京セラ
人だかりができていた京セラのブースでは、auの夏モデルスマホ『URBANO PROGRESSO』に搭載されている『スマートソニックレシーバー』についての展示がありました。
スマートソニックレシーバーとは、京セラの圧電素子がディスプレー部を広範囲に振動させることでクリアーな音声を伝えられるという、世界初の機能です。ディスプレーと耳の間に本などを挟んでも、その振動は本を通り過ぎて耳まで届きます。また、耳にスマホを強く押し当てると、それに反応して音量が上がり、聞きやすくなります。これなら周囲の騒音に通話を邪魔されることもなくなりますね。
■日本Androidの会
巨大ブースが立ち並ぶスペースから少し離れると、『日本Androidの会』と書かれたブースがありました。どんなものを展示しているのか気になって寄ってみることに。
こちらは『CLOUDCANDE』。ガイガーカウンターとスマホやタブレットを無線で接続し、クラウドにあるデータベースから放射能を計測。さらに、反応があった場合、自動でツイートをするガジェットだそうです。ツイートに反応して、テールランプが光り出すしかけも。
ガイガーカウンターの隣には、日本Androidの会秋葉原支部ロボット部のパネルが。
こちらでは、『A3Rover』が展示されてました。無線でコントロールできるロボットを、スマホのBluetooth経由で制御できるそうです。
Bluetoothのモジュールです。これをスマホに接続します。
すると、こちらの電車模型が自動で走り出したり止まったり。なかなかおもしろい展示でした。
■ドコモ
最後はドコモのブースです。こちらで参考展示として出していた『3Dライブコミュニケーションシステム』がおもしろかったので撮ってきました。
言葉がカタチになる新感覚コミュニケーションとのことで、キーワードを形にしたり、別の場所にいる人と空間を共有するといった、新しいコミュニケーションができるシステムです。
タブレット上にARで映し出される女性と体験者の人が会話を行なっています。セリフの中から、わかりやすい名詞などの単語を読み取って、ARの円として画面上に映し出します。
ARとして出てきた単語の円をタッチすると、その単語が形になって画面中央に登場。ラブラドールです。
次に、沖縄美ら海水族館のAR項目をタッチすると、タブレット内の背景が水族館に。タブレットの角度を変えたり、ぐるりと見渡すと、まるで水族館にいるように周囲の風景を見られました。
もう何度目のビッグサイトだろう?と思っているうちに見終えた『ワイヤレスジャパン2012』。スマホのいろいろな方面への技術利用を目の当りにしてきました。スマホは今後どういった使われ方がするのか、楽しみで仕方ありません。
■関連サイト
ワイヤレスジャパン2012
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