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5月24日から開催する『NHK技研公開2012』の見どころをチェック!

2012年05月24日 08時00分更新

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 NHKの研究所が毎年この時期に、その研究成果を公開する『技研公開』。5月24日(木)から27日(日)までの一般公開に先立ち、5月22日、東京・世田谷区のNHK放送技術研究所において『NHKプレスプレビュー』が開催されました。最新の研究成果36項目が研究所内にところ狭しと展示してありました。

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 最初に、NHK放送技術研究所 所長 藤沢秀一氏の挨拶。今年のテーマは“わくわくが、あふれだす。”とのこと。期待が高まります。

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 挨拶が終わるとすぐに、『スーパーハイビジョンシアター』による上映会が始まりました。スーパーハイビジョンとは、ひと言でいうと、見る人がまるでその場所にいるように感じる高臨場感放送システムです。とにかく画質に圧倒されました。写真ではまったくお伝えできないのがもどかしいですが、その、はっきりくっきりっぷりは、まさに窓から外を眺めている感覚です。これは、ぜひ実際に自分の目でお確かめください! 

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 上映会が終わると、5つのグループに分かれて、展示会の取材となりました。最初に向かったのはこのスーパーハイビジョン用カメラヘッドのコーナー。

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 『3板カラー撮像装置』には……

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 この『3300万画素120Hzイメージセンサー』が3枚組み込まれているそうです。

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 こちらが比較画像。写真ではわかりづらいですね。

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 今までのスーパーハイビジョンカメラとのスペック比較のパネルもありました。小型化したとのことですが、ヘッド+重量が5kgというのは、たしかに30kgとか65kgとかに比べたら驚異的な軽さですね。

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 お次に向かったのは、『145インチスーパーハイビジョンディスプレー』の展示。これも実際に見たら、フル解像度のプラズマディスプレーの圧倒的な映像美に酔いしれること間違いなしです。

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 次は、前後左右音が移動しながら聞えてくる『3次元ミキシングコンソール』と、まるで洞窟にいるかのように聞こえたりする『3次元残響付加装置』の展示へ。3次元残響付加装置でのクラシック演奏が聴けたりして楽しめます。実測したインパルス応答に基づく3次元残響を生成し、インパルス応答を時間軸上で分割して、各々のレベルを個別に制御することで自在に音空間印象を作り出すことができるとのこと。

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 そして、『時空間トレリス符号化MIMO伝送システム』の展示へやってきました。大規模移動中継で安定した映像伝送が可能になったそうです。700MHz帯FPUの周波数移行に対応して、1.2GHz、2.3GHz帯の伝送方式が開発され、損失の大きい周波数帯では、従来の方式に比べ所要CNRが約6.0dB改善されたそうです。

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 ラウドネスによる音声レベル管理を行なう『ラウドネスメーター』も展示されてました。人が感じる音の大きさの測定法がITU-Rで標準化され、番組平均ラウドネス値とターゲットラウドネス値で音量差が解消するそうです。今は、番組が替わると場合によっては音量調整が必要だったりしますが、この技術によって平均ラウドネス値に合わせられるので、いきなり大きな音がでてびっくりするなんてことは、もうなくなりますね。

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 今回、個人的に注目したのは、『Hybridcast』です。メーカーと協力して開発したプロトタイプ受信機が展示されていました。

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 スポーツ番組の連動サービスでは、右下に選手の位置情報が表示されたり、タブレットにも選手の位置情報が!

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 スポーツでもタブレットを使うのですから、こういうことがあってもおかしくないですよね。タブレットを活用した語学学習です。

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 さらに、緊急情報を優先して提示するサービスも。

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 そして、こちらがHybridcastの先行モデル。

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 最後はソーシャルテレビ『teleda』の展示。テレビを中心にコミュニケーションがとれるシステムが満載!

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 各家庭がteledaを利用していれば、いっしょに同じ映像が観られ、それについてのコメントなどを書き込めたりします。これはなかなかおもしろいと思いました。

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 teledaのタブレットに映る様子はこんな感じです。

 映像盛りだくさんでわくわくすること間違いなしなNHK技研公開2012。ここでご紹介できたのはほんのごく一部。東京近郊の方は、5月24日から5月27日までの4日間、体験に行ってみてはいかがでしょうか?

■関連サイト
NHK技研公開2012 オフィシャルサイト

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