Windows Phoneにラインナップをシフト中のノキア。販売台数やスマートフォンシェアが低下するなど苦戦中ですが、実は着々と売れ行きを伸ばしている製品もあるんです。
香港の繁華街に増えたノキアの明かるい新店舗 |
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以前のノキアは大量のスマートフォンを武器に大型店舗を展開していました。ですが最近香港やアジアでは規模は小さめながらも、集客力のある繁華街に新店舗を出店しています。
店内は明かるい雰囲気で、スマートフォンはWindows PhoneのLumiaシリーズを前面に出して大きくアピールしています。
アクセサリーが結構な人気 |
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とはいえ、10機種以上もスマートフォンを出していた“ノキア栄光の時代”を知る身からすると、いまのラインナップはやや寂しいものがあるのも事実です。
Windows Phoneも最新のLumia 900を加えて4機種になりましたが、せめてその倍はほしいところです。店内も時間によってはお客さんの数はまばら。
ところがスマートフォンを買ったお客さんがかならず手を伸ばしているコーナーがあるんです。それがこのアクセサリー売り場。
カラフルな色合いのものが多いので目立ちますし、黒や白など各社似たり寄ったりの色彩になってしまっているスマートフォンのなかにあって、ノキアのスマートフォンやアクセサリーは北欧のポップなカラーがいい感じなんですね。ケース類も結構売れています。
ポップでカラフルなノキアのアクセサリー |
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アクセサリーでもっとも多いのがBluetoothヘッドセット関連。またBluetoothスピーカーやスティックタイプの外付けバッテリーもあります。
NFC対応製品も実は結構あって、BluetoothアクセサリーはノキアのNFCスマートフォンとワンタッチでペアリングできるのも使いやすそう。もちろんBluetoothアクセサリーはほかのOSのスマートフォンでも利用できます。
形状が面白いNokia Luna Bluetoothヘッドセット |
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それらのなかから、Bluetoothヘッドセットらしからぬ形をしたNokia Lunaを買ってみました。なにやら朱肉ケースのような台座が付属。パッケージも上部が透明で、そこにカラフルな三角形のヘッドセットが入った、見た目にも楽しそうな製品です。
ノキアって北欧の会社なんだねえ |
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パッケージを開けてみると、三角形のヘッドセットは透明なプラスチックのスタンドのようなパーツに固定されて入っています。これだけでも普段机の上に飾っておきたくなるかも。
そして紙製のパッケージ本体のなかには充電器や台座などが入っています。マニュアルは絵だけで説明されたシンプルなもの。同じ北欧のイケアの家具組み立て説明図を思い起こさせます。アップル製品とはまた違う、北欧らしさを感じさせるシンプルさが美しい感じかも。
台座部分は電池内蔵で充電器も兼ねている |
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Nokia Lunaをはめれば簡単充電 |
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この台座部分に三角形のNokia Luna本体を装着し、マイクロUSBケーブルを接続してヘッドセットを充電します。イケア調のマニュアルによれば2時間で充電可能とのこと。
Bluetoothヘッドセットって充電時にヘッドセットをどこに置こう……なんて困っちゃうことがありますが、この台座のおかげでNokia Lunaはその心配もありません。
このまま持ち出してもOK |
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充電完了後は耳につけるもよし、またこのまま外に持ち出して、使いたいときだけ使うのもいいですね。ちなみに2台までの端末とペアリング可能。耳にはめておかなくても、電話がかかってきてから台座からNokia Lunaをはずして耳にはめれば、そのままハンズフリー通話へと切り替えできます。
台座の部分にはNFCを内蔵 |
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Bluetoothのペアリングもワンタッチ |
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Nokia Lunaが便利なのはNFCを内蔵しているから。NFC搭載のノキアのスマートフォンをかざすと、ワンタッチでペアリングしてくれます。ヘッドセットの電源キーを長押ししてペアリングモードにしたり、パスキーを打つ必要もありません。
またペアリングがなんらかの原因で解除されてしまっても、再度端末と台座を重ねるだけでペアリング。とても楽です。
AndroidのNFCとは互換なし |
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通常のBluetoothヘッドセットとして利用できる |
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とはいえこの便利なNFCペアリング機能も、Nokia N9などノキアのNFC搭載スマートフォンのみ対応。NFC搭載のAndroidスマートフォンではNFCのタグの種類が不明と出てしまいます。
まぁNFCが使えなくても、普通のBluetoothヘッドセットとしてペアリングすれば使えるのですけど、ちょっと残念な仕様です。
耳につけてみるとコンパクト |
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Androidに対応したら全色買って使い分けたい |
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耳に装着してみると、小さいサイズながらもカラフルな色彩がアクセサリーのようで、ちょっとしたワンポイントに見えます。
デザインも悪くないし使い勝手もいいだけに、AndroidスマートフォンからもNFCでワンタッチで使える改良版をぜひとも発売してもらいたいものです。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局
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