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Starcraft 2の韓国トッププロ、“IMMvp”選手にまつじゅんさんと話を聞いた【NGF2012in上海6】

2012年05月04日 18時00分更新

NGF2012には、各国のプロゲーマーが集っていました。そして、会場のファンたちが、夜9時を過ぎても終わらない試合を見るために、たくさんの観客が残っていました。韓国や中国、台湾と、日本におけるPCゲームシーンの違いをまざまざと見せつけられ、正直なところ、とてもうらやましいと思いました。残念ながら、コンソール機ゲームの大会でも、なかなかここまで頻繁に行なわれ、熱狂的に盛り上がるという図式は日本にはありません。

NGF2012in上海6

Starcraft 2ファンのジサトラアキラとしては、もっと日本のゲーマーも、もっとSC2を遊んで欲しいと願っています。また、日本のSC2コミュニティーの代表で、SC2の布教に尽力しているまつじゅんさんは、日本選手のレベルアップのために、トップ選手のプレーを見る機会を増やし、もっと活性化させたいと考えているそうです。そこで、なんとかそのヒントを得るために、出場選手のひとり、LGなどがスポンサードしているチーム『Incredible Miracle』に所する、IMMvp選手に海外試合の難しさを聞くことができました。

NGF2012in上海6

まつじゅん トッププレーヤーになると海外遠征が増えると思いますが、遠征中に気をつけていることを教えてください。

IMMvp選手 海外の試合では優勝できないものです。時差や食事などに早く慣れて行けば、いい成績を修めることができるでしょう。基本的に練習をする時間はないです。

まつじゅん 日本に選手を呼ぼうと思ったらどんなことに気をつければよいですか? 今回の環境はいかがでしたか?

IMMvp選手 長距離の移動が必要であれば、早めに到着するスケジュールで時差を調整する時間をつくってもらえるといいですね。日本や中国など近い国なら、到着のタイミングよりプレー環境を整えてもらえるとうれしいです。今腰を痛めているので、今回のステージ上のブースは金属製のイスだったのでつらかったです。

まつじゅん 初戦の対戦相手、WE.LoveCD選手には圧勝していましたが、残念ながらFnaticRCMoon選手に敗れてしまいました。環境は影響しましたか?

IMMvp選手 影響がなかったといえばウソですね。初戦から腰の調子が良くありませんでした。また、食事が合わず、コンディションを合わせられませんでした。

アキラ 海外トーナメントはとてもシビアなんですね。

まつじゅん ちなみに日本選手は知っていますか?

IMMvp選手 WCG2012に来ていたbreek選手ですね。

アキラ 当時17歳の高校生だったbreek選手は、『WCG2011 Starcraft 2』の日本代表として出場したんですよね。惜しくも予選リーグを突破することはできませんでした。こういった選手が、日本からもどんどん登場してほしいですよね。

まつじゅん 日本のプレイヤーは戦術的な部分もそうですが、細かい操作面の技術も海外の選手とは開きがあると思います。アドバイスはありますか?

IMMvp選手 韓国人選手がいい成績を修めている理由は初代『Starcraft』から10年以上プレーしている選手が多いからです。そして、特別な練習方法はなく、相手のスタイルを把握して対応する練習をたくさんしています。ひとりで練習するよりチームメイトと練習するべきですね。

まつじゅん 日本だとどうしてもひとりで練習することが多いですからね。もし日本に来てプレーするなら、どんなことを望みますか?

IMMvp選手 多くを望むのはゲーマーとしてよくありません。与えられた環境でうまくやるだけです。関係ありませんが、日本に行ったら温泉に行きたいですね(笑)

まつじゅん IMMvp選手が試合をする環境だと、実況解説者の声やファンの声援が気になってしまいそうですが?

IMMvp選手 まわりの声は気にならないですね。韓国外だとそういったケースが多く、相手に解説の声が聞こえて自分の戦術などがわかってしまうことがありますが、割り切っています。それよりも、プレーする設備が重要です。

アキラ ちなみに、宿舎ではどんな構成のPCで練習しているんですか?

IMMvp選手 CPUはCore i7-2600、グラフィックはGeForce GTX560だった思います。

アキラ では最後に、SC2をまったく知らずこれから始めたいという人に向けて、アドバイスをください。

IMMvp選手 種族はProtoss(プロトス)がオススメです。そして、とにかく“Sentry(セントリー)”というユニット(兵種)の、“Force Field”というスキルの使い方を繰り返し練習して覚えてくださいね。

まつじゅん、アキラ ありがとうございました!

NGF2012in上海6

IMMvp選手の経歴
本名チョンジョンヒョン。1991年生まれ。チーム『Incredible Miracle』に所属。使用機材はSteelSeriesなど。おもな戦歴は『Sony Ericsson 2011 GSL Jan. Code-S』優勝、『2011 LG Cinema 3D World Championship』優勝。

こう見えても、実はProtoss使いのジサトラアキラ。まあ、Silverクラスから上のランクには上がれないのですが(下手です...)、練習する意欲がわいてきました!

まつじゅんさんも定期的に初心者講習を開催しています。とかく新規参入が難しいというイメージがあるPCゲームですが、これから始めたいという人も気軽に参加してみましょう。私も必ず参加します!

Starcraft 2 JP Community(関連サイト

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