日本通信が4月19日、MVNOで回線を借り受けているドコモに対し、接続料の算定に関して提訴しました。同社のリリースにある経緯を簡単にまとめると下記の通りです。
- '08年8月にドコモのMVNOをスタートし、2年間は両者合意の算定方式を使用
- '10年年度のぶんが契約している算定方式とは違うことが判明し、抗議
- '12年4月13日、ドコモが合意違反となる算定方式を公表
- 訴訟提起に踏み切った ←今ここ
発表会場で配布されたプレスリリース |
なお、日本通信は2011年度の誤った接続料支払い続けるので、通信サービスへの影響はないとのこと。ユーザー側に困ることはとりあえず起きないもようです。
<現地情報追加> 2012/04/19 20:25
三田聖二社長は「MVNO協議会の会長としては看過できない」と語ったという。日本通信が発表した“訴訟の趣旨”は下記の通り。
・契約通りの算定式により算出された接続料を支払うべき地位にあることを確認
・合意どおりの接続料を定めた接続約款を総務省に届け出よ
・過年度の過払い分の返還
過払い分は大きな額ではないが、これを容認してしまうと今後数億、数十億に発展してしまう恐れがある。算定式を変えたことについてドコモは必要な費用をプラスしたと説明するが、元々算定式に含まれているはずなのだという。
算定式はすべてのMVNO業者にあてはまるもの。接続約款は公表され、それに基づいて他のMVNO業者も契約を結ぶ仕組みという。
ドコモが日本通信との間で重大な契約違反をしており、それが今後のMVNO事業の発展に悪い影を及ぼそうとしている。日本通信は、そのような危機感を抱いています。
以上は、ひとまず現地からの速報です。発表内容の詳報は、追って続報を掲載いたしますのでお待ちください。
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