GALAXY Noteの国内販売で盛り上がりが見えそうな、5インチクラスサイズのスマートフォン市場。海外ではLGが4:3比率のOptimus Vu;を出すなど、このディスプレーサイズはこれまでのスマートフォンでは飽き足らないユーザーニーズを満足させるものかもしれません。
BLUの5.3インチスマホ『Studio 5.3』 |
そんななか、無名なメーカーからも5.3インチのスマートフォンが登場しました。BLUというメーカーの『Studio 5.3』です。
BLUは主にラテンアメリカに携帯を販売するメーカー。実は最近大手以外のこの手のメーカーが続々増えていますが、そのいずれも製品は中国製。そう、中国のOEMメーカーもいまや怪しい携帯だけじゃなくスマートフォンまで手がける時代になっているんですね。
GALAXY Noteに対抗しちゃう5.3インチモデルがそんなメーカーからサクッと出てきちゃうってあたり、世のなかすごい時代になったものです。
GALAXY Noteとほぼ同じサイズ |
作りはさすがにちとチープね |
BLU Studio 5.3は、同じディスプレーサイズのGALAXY Noteと外周の大きさはほぼ同じです。サイズは150×81×10.9ミリ、重量は192グラム。GALAXY Noteより厚くて重いのは仕方ないところ。でも背面に5メガピクセルカメラを搭載するあたりはがんばってます。
まぁ片や世界をリードするトップメーカー、もう片方は中国製ってことで単純に比較してはいけませんけどね。ちなみにBLUの本体デザインはアメリカのマイアミで行なっているそうです。
もちろんデュアルSIMで電池は2500mAhオーバー |
電源を入れるとキャリア名が2つ表示される |
でもBLU Studio 5.3には中国OEM品ならではの特徴があるんです。それはデュアルSIMカードへの対応。SIMカードが2枚同時に使え、しかも同時待ち受けもできます。
片方が3G、もう片方は2Gですが、海外では2枚SIMカードが使えると結構便利。以前も紹介したように海外に行ったときに3G側に現地SIM、2G側に日本のSIMを入れれば、賢く通信費を浮かすこともできるわけです。
便利なドライブモードも |
さて電源を入れてみればあとはフツーのAndroidスマートフォンなわけで、特にこれといった機能があるわけでもありません。ディスプレーの下には4つのソフトキー、そしてホームボタンは物理的なものがひとつ追加でついています。
また“ナビメニュー”というアプリが入っていて、車で運転中に地図や電話などよく使う機能を大きなタイルアイコンで表示してくれます。たしかにこのサイズならナビ代わりに車載するのもありで、メーカーもその用途を考えているんでしょう。
ディスプレー解像度は800×480ピクセル |
5.3インチの大画面を使えばブラウジングも快適にできそうですが、解像度が800×480ピクセルなので、それほど広い範囲を表示できるわけではありません。
ただそのぶん文字は大きめに表示されるので、見やすいという印象はあります。液晶の品質もそれほど悪くはない感じ。HSDPA対応ということで回線速度もまぁまぁです。
スペックはま、こんなもんでしょうか |
ただCPUが650MHz、メモリも512MBとマシンスペックとしてはだいぶ劣ります。ベンチマークを計測してみると、数値の低さに驚いちゃうかも。
でもま、フツーにつぶやいたりブラウザー見たりするくらいならなんとか使えるレベルです。なんてったってこれで2万円ちょいのお値段。大容量電池搭載だから普段はテザリングマシンとして使って、たまにスマートフォンとして使うのもアリかも。
スペックよりも大きな画面が魅力なのね |
そんなわけで最新のスマートフォンやGALAXY Noteと同じ感覚でこのBLU Studio 5.3を使うのはきつそうなのですが、ビュワーのような用途ならこの大画面は逆に大きな魅力となります。
写真を見たり軽い動画を再生するくらいなら結構いけます。一度5インチクラスで写真を見ちゃうと、もうそれ以下のサイズには戻れなくなっちゃうかも?
ペンが使えるといいんだけどねー |
類似したサイズとは言え、BLU Studio 5.3にはGALAXY Noteに付属のS Penは使えません。なので細かい操作やら手書きアプリは市販のスタイラスや指先を使うことになります。
画面が大きいので指先でもそれなりに細かい作業ができるのですが、やはりS Penのような専用スタイラスが使いたくなってしまいます。
これまでになかった“お手軽大画面スマホ” |
メインマシンにはできなくても、ルーターやらビュワー用としてのサブ用なら意外といけそうなBLU Studio 5.3。いずれはより強力なスペックを持った製品がこんな無名メーカーからも続々と出てくるかもしれませんね。
iPhoneを使っている人がサブ用に使うのも面白いかもしれません。興味ある人は以下のお店でも売っているのでご覧ください。
Expansys
『BLU Studio 5.3』
製品販売サイト
山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局
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