前回、パリではめぼしいブツも買えず、失意のままMobile World Congress 2012の開催されるバルセロナに移動しました。
バルセロナと言えばちょいと怪しい携帯通りがあって、昔の端末などが売られています。その様子はちょうど昨年レポートしています。
実はスマホ・携帯購入1000台もこの地で! |
その怪しい通りで数台の端末を購入し、お恥ずかしながら筆者の携帯・スマートフォンの購入台数が通産1000台となりました。
携帯好き、スマートフォン好きにとって、バルセロナって端末が買いやすいうれしい国なんです。なお1000台目購入の様子はコチラからご覧ください。
MWC2012番外編:山根博士のケータイ・スマホ購入台数が1000台達成!
今年はスマホを探してみよう! |
キャリアのカタログを見ると物欲高まる! |
昨年は変わりモノな端末をいくつか買いましたが、今年はスマートフォンを探してみることにしました。ここスペインはキャリアによるSIMロック販売が基本なので、キャリアに行けばロックあり端末がプリペイドSIMカードとセットで販売されています。
スペインには、Telefonica(Mobistar)、Orange、Vodafone、Yoigoの大手4社に加え、MVNO事業者が数キャリアあります。大手4社のカタログをお店でもらってきて見てみると、プリペイド携帯のページにはスマートフォンもずらりと勢ぞろい。
HTC ChaChaは人気で品切れ |
キャリアのひとつ、YoigoではHTCのQWERTYキーボード端末、ChaChaが99ユーロと格安で販売中。この値段なら買いでしょう!
ところがどのYoigoのお店に行っても「売り切れ」、「予約してね」とのことで買えません。
ううむ。パリではお手ごろ価格の製品がそもそも見つからなかったのに、バルセロナでは逆に買いやすいために売れちゃって品物がないとは!
今度はOrangeへ行ってみよう |
Orangeイチオシのスマホ、Monte Carlo |
100ユーロ=1万円前後のスマートフォンがあるってだけでもウハウハな気分なのですが、ではほかのキャリアはどうでしょ?
再び各社のカタログを見るとOrangeが『Monte Carlo』というスマートフォンを出しています。価格は149ドルで、ディスプレーは4インチクラス。こりゃ最近よく買っていたエントリースマートフォンと違って、十分実用機として使えそうです。
しかしやっぱり各Orangeのお店では人気のため品切れ中。こうなると意地でも欲しくなってしまうものです。「モンテカルロよー、どこに売っているんだー」とバルセロナ市内を徘徊することにしました。
ようやくゲットしたMonte Carlo |
日本語ばっちり……正体はZTEのSkate |
Orangeの店を回ること数軒。ようやく「最後の1台、ラッキーよ」と言われたお店でMonte Carloを購入することができました。お値段は149ユーロですが、プリペイドSIMカードはすでにセットで、5ユーロを払うとなんと1ヵ月データ使い放題とのこと!
1万5000円ちょいで4.3インチ画面のスマートフォンが買えて、しかも使い放題だなんてウハウハだぞバルセロナ!
ちなみにOrangeは世界各国の都市名をつけた自社端末を出していますが、いずれもOEM製品。このMonte CarloはZTEが昨年販売を開始して200万台以上を売ったヒット製品、SkateのOrange版です。
CPUは800MHzと非力ですが、この大きな画面はかなりの魅力。現地でサブ用途として使うには十分すぎるでしょう。
気をよくしてPhone Houseへ行ってみる |
カタログにはプリペイドスマホもずらり |
売り切れで買えないスマートフォンがあるだなんて、バルセロナは掘り出し物が結構あるってことなのかもしれません。お次は携帯電話の専門チェーン店、Phone Houseに行ってみました。
こちらは各キャリアの製品に加え、SIMロックフリーの端末も売っています。なおスペイン語でプリペイドは「PREPAGO」、SIMロックフリーは「LIBRES」。それぞれカタログには分かれて掲載されています。
HTCのアレが半額なのかっ(矢印参照) |
カタログのSIMロックフリー端末のページを見てみると、赤字の価格がお買い得製品のようです。それらを見ていくとHTCのRadarが219ドル(2万円台前半)。定価を見ると399ドルですから約半額です。Radarは昨年秋に発売されたばかりのMango採用のWindows Phone。もちろん現役でバリバリ使えます。
ほかの赤字価格の端末を見てもここまで割り引きされている製品はないってことで、これはもう超お買い得なセール価格ってことでしょう。よーし決めた、Radar買うぞ買うぞー!
こちらも品切れでようやく発掘! |
このお値段でこの性能、いいねRadar |
そんなわけでホテルに近いPhone Houseに行ったら、またしても「うちでは品切れですよー」。やはりこのお値段は魅力的なんでしょう。こうなったら足が棒になるまで歩き回って探してやるぞーと思ったら、お店の人が近場で在庫があるお店を調べてくれました。
そして翌日に出直してたどり着いたPhone Houseは、お客さんが多くて30分ほどの待ち。「まさか昨日のうちに売れちゃってないよね」なんて心配してしまいましたが、自分の順番が来て、「Radarください!」、「あるよー!」ってことで無事ゲット。
なおVodafoneの1ユーロ入りのプリペイドSIMカードがついてきましたが、使うには残高の追加が必要。でもこちらはSIMロックフリーなので別途購入したプリペイドSIMカードを入れて使ってもOKです。
早くも来年が楽しみ! |
昨年はまだ安いスマートフォンはあまりなかったのですが、今年は状況が大きく変わっていました。この状況からすると来年のバルセロナはさらに“スマートフォンお買いモノ天国”になっているかもしれません。
この状況はスペインのほかの都市でも同様でしょう。観光でスペインへ行ったら地元キャリアやPhone Houseへ立ち寄るのは必須ですよ!
山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局
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