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販売代理店“テックウインド”に聞いた今年の自作PCパーツで気になるあれやこれ

2012年02月20日 17時35分更新

 2011年3月にASUSTeKなどを取り扱っていたユニティと、マイクロソフトやインテルなどを取り扱っていたシネックスが経営統合し、2012年1月1日付けで新社名“テックウインド”となりました。両者の取り扱ってきたメーカーはそのままテックウインドの営業事業として、販売とサポート業務が継続されます。

 そんなテックウインドの2012年イチオシ製品、インテルSSD 520シリーズの販売記念にかこつけ、ユニティとの合併後の話や業界の最大手代理店としてこれからPC自作業界はどうなっていくか、などを取材してきました!

答えてくれたのはこの人!
販売代理店“テックウインド”に聞いた今年の自作PCパーツで気になるあれやこれ
テックウインド 執行役員 営業本部長 兼 プロダクト・マーケティング部長 仲谷淳氏
ジサトラ調査隊出撃!
販売代理店“テックウインド”に聞いた今年の自作PCパーツで気になるあれやこれ
湯島にある新社屋にジサトラメンバーイッペイが突撃!

イッペイ:新社名の由来を教えて下さい。

仲谷氏:テックはテクノロジー(技術)、ウインドは風という意味で、サポート力と技術力を付加価値として、自作PC業界に新しい風を吹き込もうという決意で名付けました。

イッペイ:“技術”というと具体的にはどういったことですか?

仲谷氏:自作PCパーツの販売代理店というと、昔はメーカーから流れてきた製品情報をリリースに起こして、製品をお店に卸すという、悪く言えば“右から左へ”流すだけの製品力だけで勝負する形態が多かったかと思います。ですが、私達はそれだけでは業界の活性化につながらないと思っています。例えば、私たちのサポートスタッフは海外メーカーの開発拠点でトレーニングを受けたり、逆にこちらに海外メーカーの製品担当を呼んで製品の濃い勉強会を開催したりと、自分達が売っている製品に対して、知識と技術を高めようという試みをどこよりも注力しています。

イッペイ:なるほど。インテルSSD 520サポートが前代未聞の5年保証というのもそのあたりの技術知識的な自信からきているんですかね?

仲谷氏:いえ、そこは残念ながらインテルさんのメーカーサポートの範疇なので弊社の努力ではありません(笑)。しかし、過去の実績から言ってもインテル製SSDは故障率が低いんですよね。そしてそのデータはもちろんインテルさんにレポートしていますので、そういった各国のパートナーの声を参考に今回の新製品は5年という破格の長期保証に踏み切ったんだと思いますよ。

イッペイ:それはおもしろい情報ですね。ところで、ASUSTeKの代理店として有名なユニティと合併したシナジー効果で一番期待している部分はどこでしょう?

仲谷氏:ユニティは日本でも最も古いASUSTeKの販売代理店で、サポートが非常に強いんですよね。エンドユーザーへのダイレクトサポート窓口もきっちり自社で対応していて、そんなところがASUSTeKの信頼を勝ち取っているんですよ。そしてその高いサポート力こそ、シネックスが弱かった部分でもあります。特に台湾メーカーは信頼が命ですから、一緒になったことで、その点をユニティ側から学んで弊社全体のサポート力を底上げしていきたいですね。

イッペイ:確かにわからないことがあってサポートに電話したら、すごく待たされたなんて経験僕もあります。しかし、そういうのがサポートスタッフの知識増強で迅速な対応になっていくということですね。

仲谷氏:そうです。サポートはスピードが命だと思っています。

イッペイ:頼もしいかぎりです。次に今季特に力を入れている製品やメーカーはありますか?

仲谷氏:期待を寄せているのはSSDですね。データセンター用のを含めてSSDは年々容量単価が下がっていますので、お買い求めやすくなってきていますが、まだまだ、(売上の)伸びしろはあると思っています。

イッペイ:確かに僕らもSSDは特集や増刊号でも何度となく紹介してきましたが、まだまだシステムドライブをHDDから切り替えていない人は大勢いますもんね。僕は会社のデスクトップも家のデスクトップもノートPCもUltrabookもすべてSSDなんで、もうHDDに戻れない身体になっていますけど。ところで、自作業界の今後の進展をどう考えていますか?

仲谷氏:正直、さまざまな資料から考えるにいまの自作PC業界は数年前から比べると、縮小しているのは明らかなんです。でも、代理店としてこの現状をただ待つだけというのはありえないと思ってます。東は秋葉原、西は日本橋と、自作PCの情報発信源として活気あふれる街にしていきたいですし、これからの業界を支える10代、20代の若い世代の認知度も上げなければいけません。私達だけではなく、メーカーさんやショップさん、代理店の3者が協力して盛り上げていきたいですね。

イッペイ:僕らもそのつもりですよ。秋葉原でライブをすると中学生や高校生の自作PC好きのお客さんがたくさんいらっしゃいます。彼/彼女らの期待に沿う内容の濃い特集から自作PCに興味がない人でもきっかけになるようなライトな特集まで精魂込めてつくらなければいけないと思っています。というわけで、Ivy BridgeとWindows8がいつ発売するのか情報下さい!

仲谷氏:そこはノーコメントでお願いします(笑)。

イッペイ:えー。いまいい感じに熱く盛り上がってきたところじゃないですか(笑)。

仲谷氏:いやいや。みなさんでこれからも頑張っていきましょう!と、そういうことです。

イッペイ:なんだかうまくはぐらかされたような気もしますが、ところで、新社屋はどうですか?

仲谷氏:シネックス時代は4フロアーだったんですが、いまは2フロアーになって以前よりも密にコミュニケーションできるようになり、いろんな決定が速くなりましたね。

イッペイ:ほほう。そういったコミュニケーションで横のつながりが密接になり、新しい事業につながったりとかはありますか?

仲谷氏:いまはまだはっきり言えませんが、秋葉原にあるショップさんは各店個性があるので、お店の特色に合わせたアプローチができないものかと。

イッペイ:例えばTSUKUMOさんならこの製品ジャンルが強いからこのキャンペーン。ARKさんならこの製品ジャンルが強いからこのキャンペーン、みたいな感じですか?

仲谷氏:そういったまだ誰もやったことがない、独自の提案を私達から積極的にしかけていきたいです。

イッペイ:楽しみですね。新CPUや新OSが出るタイミングでマザーも合わせて3点買うと1万円キャッシュバックとかやってほしいです! いつ頃出そうですかね?

仲谷氏:そこはノーコメントでお願いします(笑)。

イッペイ:えー(笑)。

 と、かなりきさくにいろいろなことをしゃべってくれたテックウインドさんでしたが、マイクロソフト、インテル、ASUSTeKを抱える販売代理店は、野球で言うところの巨人、サッカーで言うところのレアル・マドリードみたいなもの。

 常に業界の最先端を全速力で走る販売代理店として、製品を購入したユーザーはもちろん、秋葉原全体に大きな存在感を与えていることは間違いないです。必然、期待値も大きく、今後他社にはマネできない試みで自作PC業界を盛り上げていってほしいですね。

ノベルティーをゲット
販売代理店“テックウインド”に聞いた今年の自作PCパーツで気になるあれやこれ
しつこく新製品情報をねだっていると、なだめるようにノベルティーのUSBメモリーをくれた気前の良い仲谷さんとハイエナのようなイッペイ。

●関連サイト
テックウインド

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