AMDの新GPUがいよいよ登場。『RADEON HD7900』シリーズは、コードネーム“Tahiti”と呼ばれていたもので、GPUの製造プロセスが28nmになった初のGPUです。そして、サンディブリッジ登場以降、搭載するマザーが急増した“PCIエクスプレス Gen3”に対応する初のGPUとなりました。Gen2に比べてデータ転送幅が約2倍となり、性能向上が見込めます。さらに、最新のDirectX11.1にも対応します。
気になる性能は、さすが最新ハイエンドGPUだけあって、GeForce GTX580やRADEON HD6970を凌駕。
AMDによるベンチマークでは、『3DMark11』のPerfomance(1024×600ドット)テストで7972。GTX580の6684やHD6970の5744を上回ります。また、重量級FPSの『バトルフィールド3』高設定(1920×1080ドット)でも、ほかの2機種が60fpsに届かないところ、80fpsに達しています。
製品名 | RADEON HD7970 | RADEON HD6970 | GeForce GTX580 |
製造プロセス | 28nm | 40nm | 40nm |
SP数 | 2048基 | 1536基 | 512基 |
テクスチャユニット | 128基 | 96基 | 64基 |
コアクロック | 925MHz | 880MHz | 772MHz |
メモリータイプ | 3GB GDDR5 | 2GB GDDR5 | 1536MB GDDR5 |
最大消費電力 | 250W | 250W | 244W |
補助電源 | 8+6ピン | 8+6ピン | 8+6ピン |
さらに資料によると、アイドル時の消費電力を3ワットまで下げているとのこと。また、オーバークロック耐性も強く、GPUクロックの1GHz超えも可能となっています。
同時にAMDの多画面出力機能も『Eyefinity 2.0』にアップデート。HD7970を1枚だけで、3画面の3D表示も可能。また、例えば3画面に出力する際、それぞれのディスプレーのスピーカーから、それぞれ異なるソースの音声が出力できるといった進化が見られます。
週刊アスキー本誌でも入手次第がっつりベンチマークを測っていきたいと思います。
来年はNVIDIAの新GPU『Kepler』も登場する予定。いよいよ新GPU時代に突入して、自作パーツ業界も盛り上がりそうですね!
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