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もうひとつの11thライブ――アイドリング!!! 7号・谷澤と8号・フォンチーを目に焼き付けよ!

2011年12月14日 14時00分更新

 12月4日、東京ドームシティホールを熱く燃えあがらせたアイドリング!!!の11thライブ『めっちゃ近いぞ!ビッグエッグング!!!』。多くのファンが感動に包まれたいっぽうで、メンバーたちは別の感情とも闘っていた。

 かけがえのない先輩2人にとって、最後のナンバリングライブ。まだ公けにはできないその事実を胸に収め、しかしほとばしる感情を抑えきれないなか、彼女たちはこれまでのライブをとおしてもベストといえるパフォーマンスを披露してくれた。

 7号・谷澤恵里香。8号・フォンチー。2人の卒業が発表されたいま、あらためて11thライブから、2人の活躍を追ってみたい。

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決して、この光景を忘れない。ボクらにとって数字の7と8はずっと、特別な輝きを放ち続ける。

11thライブ 昼公演

 オープニングは、これまでのライブではラスト曲に歌われることの多かった『Snow Celebration』。雪をイメージさせる白い衣装に身をまとい、20人揃ってのライブがスタートした。

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いきなりの『Snow Celebration』から『やらかいはぁと』、そして『無条件☆幸福』の3連発で幕開け。大スクリーンに映るフォンチーの笑顔も晴れやかだ。
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ファンに大きくアピールするフォンチー。最後のナンバリングライブを楽しもうという気持ちの表われだろう。
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谷澤もこのとおり、満員のお客さんを前に精いっぱいライブを楽しんでいた。

 5期生候補者の発表をはさみ、衣裳は来年発売の新曲『MAMORE!!!』をイメージしたミリタリーふうにチェンジ。途中、『ガンバレ乙女(笑)』では5期生候補者15人がバックダンサーを務め、アイドリング!!!史上最多となる35人ものメンバーがステージを埋め尽くした。

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本ライブで公開された新衣裳。フォンチーがこの衣裳を身にまとう日々はごく短期間となった。
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ライブ恒例の「フォン、フォン、チー!」を観客とともに唱和。12月23日の卒業ライブでもいっしょに声を張り上げたい。
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歌舞伎ふうの出囃子をバックに、谷澤がステージの張り出しで見得を切る! ライブではよく目にした光景だ。
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谷澤をさえぎって後輩の尾島が大見得。谷澤の芸風は尾島が受け継いでいくという意思表明だろうか。
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デビュー曲『ガンバレ乙女(笑)』で5期生候補者たちがバックダンサーとして登場! スクリーンに映った谷澤はまるで、未来の後輩たちを見守っているようだ。

 アンコールではおなじみのナンバリングTシャツに衣装替え。背中に背負った各メンバーのナンバーが、格別の意味をもって伝わってくる。ファンの中には「なにか」の匂いを嗅ぎ付け、2人を注視していた人もいたようだった。

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昼公演のアンコールでナンバリングシャツをまとうフォンチーと谷澤。このラグランシャツにボクらは想いを込めてきた。
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昼公演は『friend』でシメ。世界は、そしてボクらは、いつも君の味方だ。
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メンバー20名がそれぞれのポーズで、鮮やかにアンコールをフィニッシュ! 2人はまだ笑顔で公演を楽しむ余裕があった。
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メンバー20人が横一列になってのフィナーレ。先輩後輩はあれど、全員が等しくアイドリング!!!。その空気をつくってくれたのは1期生だ。
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観客にアピールしつつ、早くも感情が抑えきれなくなった24号・野元(右から3番目)が泣き顔に。まだ、泣くには早いよ。

インターバル

 マスコミに対してはあらかじめ、5期生候補者の取材があることが伝えられていたが、急きょ、現役アイドリング!!!メンバーの取材も行なわれることとなった。

 この時点では谷澤、フォンチーの卒業は伏せられていたため、質問は5期生に対する印象がメイン。走り続けるアイドリング!!!には、未来に関する質問がふさわしいのだろう。

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夜公演を前にマスコミ向けに記念撮影。2人のピースを見ていると、このあとの公演がラストだとはとても思えない。
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その直後に記者会見を行なった5期生候補生たち。彼女たちがここにいられるのは、谷澤、フォンチーら1期生が努力したから。1曲だけでもコラボできた意味は大きいのだ。

11thライブ 夜公演

 谷澤とフォンチーにとって、これが本当に最後のナンバリングライブ。その気持ちは他のメンバーにも伝わっており、厳かとでも表現できるような雰囲気が、開演前から感じられた。

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夜公演の幕が上がり、セリとともにステージに現われたアイドリング!!!。谷澤(中央奥側)にとっては、これが本当に最後のナンバリングライブだ。
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2人で手を合わせ『Snow Celebration』を歌うフォンチーと谷澤。このライブは彼女たちにとって、旅立ちを祝すセレブレーションなのだろう。
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会場全体のファンに向かって笑顔で手を振るなか、谷澤(顔の見える右端)はこみ上げる感情が抑えきれなくなってきた。
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でもそこはプロ。『やらかいはぁと』ではしっかり、笑顔でサビを歌ってみせた。フォンチー(中央)の笑顔がまぶしい!
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夜公演では尾島の妨害(?)もなく、キッチリと大見得を切ってみせた谷澤。この芸達者ぶりが見られなくなるのは残念だ。
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昼公演と同様に、3曲目の『無条件☆幸福』で金テープが発射! メンバーに降り注ぐ金色の雨は、2人の門出を祝福しているように見えた。

 気丈に、そして精いっぱい、ステージを勤め上げる谷澤とフォンチー。時おりさびしげな表情を見せるものの、2人の変化に気がついたファンはこの時点ではまだ少なかったかもしれない。

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カントリーふうの衣装をまとった大人組が、サイリウムの海に浮かぶステージという島で歌う! 実に美しい光景だ。
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エネルギッシュに熱唱するフォンチー。5年前の加入当時、牧場から来たハイジと言われるほど可憐だった彼女も、いまやアネゴキャラがすっかり様になった。
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真っ直ぐな視線で『百花繚乱アイドリング!!!』の決めポーズをとる谷澤。彼女たち1期生が初めてもらった歌を、いろんな思いを胸に歌い上げた。
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ミリタリーふう衣装に着替え、20人で熱唱。人数の変遷はあれど、アイドリング!!!はフルメンバーで歌う姿がいちばん美しい。
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野元(左)がさりげなく、谷澤の衣装のズレを直す。3年半のキャリア差はあれど、テレビドラマでも共演した大事な仲間なのだ。
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曲が進む、すなわち、終わりが近づく。でも谷澤とフォンチーは最後のステージを全うすべく、精いっぱいの気持ちを込めて歌い踊り続けた。
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アイドリング!!!の名を継ぐ5期生の候補者たちを見るフォンチー(右端)。きっと暖かなまなざしを送っていたのだろう。

 谷澤とフォンチー、2人の感情がほとばしり始めたのは、アンコールから。今回の11thライブはファンの間でもベストパフォーマンスとの評価が高いが、いっぽうで9thライブなどで感じさせたハチャメチャさがなかったこともまた事実。いま思えば、それも当然だったと言える。

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アンコールでの尾島はハイテンションだった。彼女が肩に掛けているのは谷澤のナンバリングタオル。先輩の汗をお守りに、最後の共演を勤め上げた。
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印象的な振り付けで人気の『機種変エクスタシィ』。小さな谷澤が精いっぱいの大きな振りで熱唱だ。なんていい表情だろうか。
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『機種変エクスタシィ』でクライマックスのウェイブ。背の低い谷澤が背伸びして両側に合わせる光景も、あと1回観られるかどうか。
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ナンバリングライブに欠かせない生バンドとも最後の共演。ギターの慶さんをバックにフォンチーと谷澤が笑顔で歌う!
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最後のナンバリングライブが終わるまで、あとわずか数曲。そのステージを全うすべく2人は、力いっぱいのパフォーマンスでファンを魅了し続けてくれた。

 多くのメンバーが泣き顔になるなか、なにかが起こっていることに気付くファンも増えていたようだ。だが、5年間走り続けてきた2人は、いまやプロのアイドル。最後まできっちりと、ステージを勤め上げてくれた。

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渾身のパフォーマンスがフィナーレに近づくとき、2人は「やりきった」表情を見せてくれた。実に清々しい表情ではないか。
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そしてライブは本当に最後の曲『さよなら・またね・だいすき』へ。もはや感情を抑えきることができなくなった2人の目に、心の汗が光る。
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ついに歌い続けることができなくなった谷澤を、デビュー時からの盟友、3号・遠藤(左端)が優しげに見守る。フォンチーもなんとか気丈に歌い続けるばかりだ。
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このステージで2人が歌うのも、あとわずか数十秒。最後の瞬間を見届けようと、谷澤とフォンチーは涙をこらえながら客席を見つめていた。
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ナンバリングライブでこの5人がそろう姿は、これが見納め。ファンに向けて最後の最後は、晴れやかな表情で締めくくってくれた。
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アイドリング!!!を5年間支え続けてきた1期生5人の絆は、2人が辞めても変わらない。彼女たちのことを心に刻み込むため、その名前をあらためて記す。左から3号・遠藤舞、6号・外岡えりか、7号・谷澤恵里香、8号・フォンチー、9号・横山ルリカ。

全公演終了

 ナンバリングライブを終え、控室に戻ってくるメンバーたちはもはや、ほとばしる感情に身を任せるほかなかった。その様子はアイドリング!!!本放送でご覧いただくことにしたい。そこには間違いなく、全員でひとつのグループであることを実感させる結束があった。

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谷澤さん、お疲れ様でした。本当に、本当にありがとう!
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フォンチー、お疲れ様でした。最後は笑顔で送り出すよ!
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2011年12月4日、東京ドームシティホール、全公演終了。彼女たちが、ボクらに感動を与えてくれた20人です。『アイドリング!!!』っていう素敵なグループです。

●関連サイト
アイドリング!!! 公式サイト
アイドリング!!! ポニーキャニオンオフィシャルサイト

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