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実測20Mbps超えの回線速度とデュアルコアCPUの『GALAXY S II LTE』は、ウェブ閲覧が超快適!!

2011年12月12日 17時00分更新

『GALAXY S II LTE』は、名前に“LTE”を冠するだけあって、LTE方式を採用するドコモの“Xi”に対応したことが最大の特徴です。下りの転送速度は最大37.5Mbps(一部屋外では75Mbps)で、重たいサイトもスムーズに表示できます。アプリのダウンロードも速い、速い。現在の3Gが“HSDPA”で下りが最大でも14Mbps、最大で3倍弱ほどXiの方が速いです。

GALAXY S II LTE

ドコモ 『GALAXY SII LTE』(サムスン電子)

OS Android2.3
ディスプレー 約4.5インチ(480×800ドット)
CPU APQ8060(1.5GHz、デュアルコア)
メモリー(RAM) 1GB
記憶容量(ROM) 16GB
カメラ 810万画素(インカメラ 200万画素)
通信機能 3G(FOMAハイスピード)、LTE(Xi)
テザリング
サイズ/重量 69(W)×10.8(D)×130(H)mm/約130g

 また触ってみて初めてわかるのがレスポンスの良さ。ウェブページのリンクをタップした瞬間に読み込みが始まるんです。これは、遅延が少ないLTEの特性によるものと、1.5GHzのデュアルコアCPUを搭載しているためで、レンダリングも速く、ウェブの閲覧はとにかく快適!

GALAXY S Ⅱ LTE

 Xiのエリアは現在拡大中ということで、場所によっては電波をつかめないこともありますが、その時は3Gでも通信が行なえるため、つながらないという心配は不要です。“高速通信”と“エリアの広さ”を1台で両立していています。

 ただ、下り最大37.5Mbpsとは言っても理論上の最大エフォートだし、本当にそこまでスピードが出るの……!? ちょっと不安なところ。そこで、GALAXY S II LTEを実際街に持ち出し、各所で速度を測定しました。同じ場所、同じ時間で測った3Gの通信速度と比較してみましょう。速度の測定にはアプリ『Speedtest.net』を使用。LTEと3Gで条件を合わせるため、サーバーは“II zuka”に固定しています。

GALAXY S Ⅱ LTE

 また、より体感的に速度がわかるよう、“週アスPLUS”のトップページを何秒で表示できるか、ストップウォッチで計測しました。ただGALAXY S II LTEはLTEだけをオフにすることができないので、3G側の数値は別の3G専用端末で測定したものになります。CPUの性能差や、ブラウザーのレンダリング能力、測定したタイミングでのサーバーの状況なども関わってくるため、厳密な比較ではありませんが、参考値としてチェックしてください。

GALAXY S Ⅱ LTE

■12:00 芝公園
 まずは、東京タワーがクッキリ見える、芝公園でお昼の12時ごろに測定。結果は以下のとおり。GALAXY S II LTEは、6.7Mbps~9.4Mbpsの間で安定していました。お昼時の混雑時だったためでしょうか、3Gは1Mbpsを切ることも……。遅延も、LTEは3Gの約1/2と優秀です。
●LTE

  下り 上り 遅延
1回目 8.5Mbps 5Mbps 78ms
2回目 9.4Mbps 4.2Mbps 73ms
3回目 6.7Mbps 2.5Mbps 82ms

●3G

  下り 上り 遅延
1回目 1.1Mbps 0.3Mbps 149ms
2回目 0.8Mbps 0.3Mbps 169ms
3回目 0.4Mbps 0.3Mbps 168ms

 

■14:00 新橋
 次は新橋に移動して、速度をチェック。時間は14時ごろで、ランチタイムの混雑時に比べると、やや人の姿はまばらです。ケータイを使っている人も、ざっと確認した限りでは少ない気がします。そしてここでも、GALAXY S II LTEの速度は安定、5.9Mbps~6.9Mbpsの間に収まりました。上りも2Mbpsを下回ることがなく、アップロードも素早い! 一方の3Gは、下りこそ芝公園の12時台より速いですが、速度ではLTEと明確な差があります。
●LTE

  下り 上り 遅延
1回目 6.7Mbps 3.7Mbps 83ms
2回目 6.9Mbps 3Mbps 112ms
3回目 5.9Mbps 2Mbps 79ms

●3G

  下り 上り 遅延
1回目 2.6Mbps 0.6Mbps 100ms
2回目 2.2Mbps 1Mbps 161ms
3回目 1.3Mbps 1.3Mbps 180ms

 

■17:00 渋谷
 もっと人口が密集したところではどうか? 時間は混雑しがちな17時ごろの渋谷スクランブル交差点付近で測定、人も多くケータイを使っている人も多く、通信テストにとっては最悪の条件。しかし、ここでGALAXY S II LTEは、驚くべき結果を! とにかく、以下の数値を見てください。
●LTE

  下り 上り 遅延
1回目 21Mbps 5.7Mbps 77ms
2回目 21.7Mbps 5.1Mbps 84ms
3回目 20.7Mbps 5.7Mbps 76ms

●3G

  下り 上り 遅延
1回目 2.2Mbps 1Mbps 192ms
2回目 1.9Mbps 1.3Mbps 189ms
3回目 1.2Mbps 0.6Mbps 248ms

 

 ご覧のとおり、GALAXY S II LTEは3回とも、20Mbpsを超えました。夕方の渋谷でですよ! 上りも5.1Mbps~5.7Mbpsとかなり速く、マンションタイプの光回線に迫る速度。もしかすると、LTEの基地局が近い場所に設置されていたのかもしれません。対する3Gも、人ごみに負けず、きっちり1Mbps以上の数値が出ました。

■18:00 池袋
 最後に、こちらも混雑エリアの池袋に移動しました。ここでも、GALAXY S II LTEの優秀さが光っています。結果は、以下のとおりです。
●LTE

  下り 上り 遅延
1回目 15Mbps 2.6Mbps 80ms
2回目 7.9Mbps 3.3Mbps 94ms
3回目 11.2Mbps 2.1Mbps 70ms

●3G

  下り 上り 遅延
1回目 2.1Mbps 1Mbps 121ms
2回目 1.8Mbps 0.8Mbps 123ms
3回目 1.8Mbps 1Mbps 221ms

 

 1回だけ7.9Mbpsになってしまいましたが、残り2階はきちんと10Mbps以上の速度を記録しました。3Gも良い数値が出ていますが、最高速度の違いもあって、残念ながらLTEにはかないませんね。

 また各地で同時に計測した、“週アスPLUS”の表示時間がこちら!

  LTE 3G
芝公園 9.5秒 24.5秒
新橋 7.8秒 15.9秒
渋谷 8.3秒 28.9秒
池袋 8.1秒 34.7秒

 

 いずれの場所でも、GALAXY S II LTEの方が半分以下の時間で表示しています。場所によらず10秒を切っているため、体感でもストレスはまったく感じませんでした。一方の3Gはバラつきが大きく、表示が終わるまで30秒以上かかることも……。

 以上、通信テストなので必ず同じような結果になるわけではありませんが、おおむねLTEの通信速度は、3Gを大きく上回りました。GALAXY S II LTEのデュアルコアCPUでサクサク感が加わって、まさに鬼に金棒。通信・スペックともに“高速スマートフォン”の名にふさわしい1台です。

●関連リンク
SAMSUNG mobile JAPAN オフィシャルサイト

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