中国製のスマホって怪しい製品も多いのですが、2G(GSM)のみ対応の製品がほとんどなので、買ってもあまり楽しくないってものばかり。
今年の前半はそんな状況だったのですが、2011年も終わりを迎えた今日この頃、W-CDMAに対応したブツも増えてきました。
中国スマホユーザー全員注目の小米『M1』 |
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中国メーカーのスマートフォン情報も、ファーウェイやZTE、レノボなどの大手メーカーのものは比較的かんたんに入ります。でも中国のスマートフォンってまだまだいろんなメーカーから出ているんですよ。
たとえばこちら、小米というメーカーのM1は中国の最新ニュースによると、某ポータルサイトで8GB版iPhone 4の次に人気になったという隠れたヒット製品。
小米はもともとはカスタムROMメーカーで、大手メーカー向けのROMを作って配布している会社でした。
でもほかのメーカーのスマートフォンをあとからカスタマイズするくらいなら、自分のところで作っちゃえってことで出てきたのがこのM1です。
アクセサリーも充実(¥は人民元=約13円) |
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1.5GHzのデュアルコアCPUやら4インチFWVGA、8メガピクセルカメラとかなりの本格派。これで2万円台の価格ってことで中国では一部の層を中心に大人気。
筆者も買おうと思いましたが「いまオーダーしても入荷は1月過ぎだよ」と中国のお店に言われてしまうほどの人気になってます。しかたないのでアクセサリーでも先に買おうかなーと思っているところ。
Meizuも立派なAndroidメーカーに |
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中国のスマートフォンが実はヤバイぞ……ってアピールを最初にしたのはMeizu(魅族)でした。リンゴのスマホを“着実”に真似した製品を出し、海外の展示会では突如の出展中止を受けるなどのお騒がせメーカーだったのです。
それがいまではAndroidのハイエンドスマートフォンメーカーとしてしっかりと認知されています。
いつ行っても混雑しているMeizuのお店 |
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こちらも筆者は1台買おうと中国の直営店にいつも行くのですが、つねにお客さんがいっぱいで買えない状況が続いています。
値段は小米M1よりだいぶ高いのですが、それでも売れるってことはいい製品なんでしょうね。
中国の3Gスマホはネットで調べられる |
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日本では知られていないこの手のメーカーのスマートフォンを調べるなら、GoogleではなくBaiduなど中国の検索エンジンを使うに限ります。
またSinaやYounet、Zolなどのポータルサイトで“知能手機”(スマートフォン)や“安卓”(Android)で検索すると、見たこともない製品が続々と出てきます。中国のことを調べるなら中国に聞け……ってわけですね。
ちなみにW-CDMA対応のAndoridスマートフォンをYounetで調べたところ、約20機種が出てきました。
そのうちファーウェイやZTEなど大手メーカーを除くと、以前ご紹介したCoolpadなど日本では無名なメーカーの製品が7~8機種くらい。来年になればこれがおそらく倍増しているでしょう。
見た目が微妙なのはギリギリ? |
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これら3Gスマートフォンの無名メーカーはここ1~2年で出てきたところばかり。なのでいろんな意味で微妙なものが多いのも特徴です。
たとえばこのXstar X950は、デザインはかなり台湾のH社のものにクリソツです。でもちゃんとしたポータルサイトの製品一覧に出てくるってことでギリギリOKなんでしょうか?
メーカー名が微妙だ |
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こちらはCDMA2000の端末ですが、メーカー名はhTY。頭を小文字にして某社と異なるところを大きくアピールしているのでしょうか? これで大手メーカーの仲間入りしちゃったらどうするつもりなんだろうとちょっと心配です。
デジカメ老舗の愛国者 |
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DVDプレーヤーの歩歩高 |
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ほかには家電業界からのスマートフォン参入も目立ってきました。愛国者は中国でデジカメ人気トップで最近は音楽プレーヤーなども出していますが、ついにスマートフォンを投入。
歩歩高はVCDやDVDプレーヤーなどで有名なメーカー。こちらはフィーチャーフォンをいくつか出していましたが、他社がやるならうちも、ってことでスマートフォンまで出してきました。
でも歩歩高のこのスマホ、某社を真似ずに某社を真似たデザインがやはり微妙ですけどね……。
エアコン屋さんまでスマートフォンとは |
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こちらのメーカー(英語名はAUX)は中国ではエアコンなどで有名だそうな。しかも家庭向けだけじゃなく企業や公共施設向けなども手がける大手。
そんなメーカーまでスマートフォンに参入してしまうとは、中国ではいずれ食品メーカーや自動車メーカーのスマホが出てくることになりそうな気がします。
なんだか強そうなHosinのU3 |
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メーカー主導で端末を開発する中国は、各社のウェブページを見比べるのも面白いものです。最近はスマートフォンを大きくアピールするメーカーも増えてきました。
日本で使うのはアレですけど、「なにか面白いスマホないかなー」と思ったら中国のネットでいろいろ調べるのも楽しいものですよ。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
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