今年も様々な新しいサービスの発表や機能のアップデートがあった“Google”。その2011年に行なわれたアップデートを一気に振り返ろう。まずは年間の検索ランキングから。
●総合ランキング
1位 | Yahoo |
2位 | YouTube |
3位 | mixi |
4位 | |
5位 | amazon |
6位 | 楽天 |
7位 | |
8位 | gmail |
9位 | ニコニコ |
10位 | 翻訳 |
総合の検索ランキングでは、ネットサービスがずらりと並んでいる。1位がYahooというのが皮肉なところ。mixiもまだまだ強いが、Facebookは昨年の圏外から一気に4位となっている。来年のSNS界はどこが覇権を取るのかに注目したい。
●スマートフォンランキング
1位 | Xperia arc |
2位 | iPhone 4S |
3位 | Xperia acro |
4位 | GALAXY s2 |
5位 | HTC EVO WiMAX |
6位 | Windows 7ケータイ F-07C |
7位 | INFOBAR A01 |
8位 | AQUOS PHONE SH-12C |
9位 | F-12C |
10位 | REGZA Phone |
スマホのランキングはiPhone 4Sを抑えて、Xperia arcが1位をゲット。“スマートフォン・オブ・ザ・イヤー”でもトップだったXperia acroが3位にも入っていることから、検索も同じような傾向にあったよう。個人的にはF-07Cが上位なのがうれしい。
●製品ランキング
1位 | iPad2 |
2位 | Xperia arc |
3位 | NGP |
4位 | iPhone 4 |
5位 | Xperia acro |
6位 | 線量計 |
7位 | GALAXY S2 |
8位 | ニンテンドー3DS |
9位 | HTC EVO WiMAX |
10位 | Motorola XOOM |
製品ランキングでもスマホつよし! NGP(PlayStation Vita)やニンテンドー3DSなどゲーム機が並ぶ中、線量計と震災関連のキーワードが入っていた。また今年の急上昇キーワードは、ほぼ震災関連で埋まっていた。そのほか、話題の人やアニメから海外での検索ワードランキングまで下記サイトで発表している。日本のランキングと見比べてみるのもおもしろい。
Google 年間検索ランキング 2011(関連リンク)
■Google 翻訳
Android用“Google翻訳アプリ”は、50ヵ国以上の言語に対応し、音声入力での翻訳と翻訳結果の音声読み上げに対応する。日本語と韓国語の会話のデモでも、スムーズに会話が出来ていた。精度やスピードの向上はまだまだ発展途中だけど、いよいよ簡単な会話なら言語を勉強しなくても良い時代が来るという感じが……。
■Google ショッピング
Google ショッピングは、リアル店舗の価格検索できるようになった。モバイル版ではさらに音声検索にも対応。
またバーコードをスキャンして、製品情報をゲットできる。この検索結果から、ウェブ上の店舗のほか実店舗の情報を得ることも可能。
■YouTube
1分間に48時間以上の動画がアップされ続けているYouTube。今年は映画のレンタルができるようになり、また公式のチャンネルも増えた。
12月には左カラムにメニューがずらっと並ぶ大幅なデザインの変更があり、SNS機能が強力にアップデートした。Google+と連携して動画をオススメできたり、ケータイから動画をチェックして“あとでみる”などの機能もできた。
■Google Search app for iPad(iPad用検索アプリ)
iPad専用の検索アプリをリリース。大きな画面を利用し、検索結果とページを同時に表示できる。画像検索も表示が大きく、素早い検索が可能。入力途中にテキストの入力補助するインスタント検索や、同じく入力中に検索結果を表示するインスタントプレビューに対応する。
■Chromeブラウザー
10月に2億人を突破したChromeブラウザー。アプリが使えるようになり、より便利になった。ChromeOSを搭載したPCも今年発売した。みんな大好きAngry Birdも、Chromeだけに冬版がリリース。
■デジタルアーカイブプロジェクト
エルサレムのイスラエル博物館とGoogleが技術提携し、死海文書の1部をインターネット上に一般公開した。デジタル死海文書は1200メガピクセルの高解像度で撮影し、拡大するとその質感までも感じられる。
■オフラインGmail
Chromeアプリ『オフラインGoogle Mail』を使えば、オンライン時に取得したメールを読んだり、書いておいたメールをオンラインになったときに送信できる。またGoogleカレンダーや編集はできないがGoogleドキュメントもオフライン対応している。
■Google+
新たに誕生したSNSのGoogle+は、6月にフィールドテストを開始し9月にベータ版として招待状なしでも利用可能になった。
ビデオチャットのハングアウト機能は最大10カメラ(9人を相手)使える。AKB48のメンバーがGoogle+のアカウントを持ち、ファンとハングアウトで直接コミュニケーションを取れるなんて試みもできた。また、Google+上で国内でいちばん人気のあるユーザーとして大学生のさかぐちあやさんが話題になった。彼女のアップする夕焼けの写真が受け、世界中にフォロワーを増やしたのだった。
■みんなのビジネスオンライン
GoogleのBtoBサービス。自社のウェブサイトを持っていない、中小企業や店舗が気軽にウェブサイトをつくれ、一年間無料で運営できる。実際、独自ドメインを持つサイトを7つのステップの情報入力で作成できる。商品販売できる、eコマースページにも対応する。
こちらは実際に、みんビジでつくられたページ。今年だけで1万6000ページ以上がつくられた。
■おみせフォト
Googleストリートビューのように、店舗内を360度自由に見渡せるサービス。店舗だけじゃなく、文化財の内側などもパノラマ写真で残される。
外観だけではわからない雰囲気や、奥に素敵な個室があるなど、行ってみないとわからないような部分を見られる。
■インドアGoogleマップ
Androidアプリの『モバイルGoogleマップ』が、駅や空港デパート内の店舗情報がわかる“インドアGoogleマップ”に対応した。新宿駅などの複雑な構内の詳細がGoogleマップで表示、複数回の建物は自分がどのフロアーにいるか自動判別できる。
ザッと見てきたけれど、今年だけでも様々なサービスが誕生したのがわかる。Android端末の躍進もありましたし、サービスでも震災直後に被災者の消息安否情報が入力・閲覧できる“Google Person Finder”や、震災関連の記録をしたストリートビューなど東日本大震災でもGoogleは大きく活躍した。来年はどんなサービスが生まれるか、今から楽しみにしていたい。
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