【海外製品】暑苦しいほど“夏”なアプリで電池残量がわかるBluetoothヘッドセット

2011年11月09日 13時00分更新

　みなさん、Bluetoothヘッドセットって使ってますか？　日本は携帯電話で通話をあまりしないことや、ヘッドセットで通話しているとひとり言のように見えることが奇妙なせいか、あんまりメジャーな製品にはなっていないような気がします。

　またBluetoothヘッドセットは充電し忘れると使い物にならなくなっちゃうのもイマイチ普及しない原因かも。

　これが海外、特にアジアだと利用者はかなり多くなります。香港じゃタクシー運転手の利用率は100％と思えるくらい。フツーの人たちもよく使っています。

　年中通話ばっかりしている香港だけに、Bluetoothヘッドセットも1000円以下の格安品から１万円クラスの音質のいい高級品までいろいろなものが売られています。

　そんななかでこの夏に見かけたi.Tech社の『SPLASH』という製品は、若者のファッションアイテムを目指したちょいとカジュアルな見た目の製品です。

　このSPLASH、クリップタイプでマイクは本体に内蔵されています。なのであとは自分の好きなヘッドホンを接続して使うことができるのです。

　通話用としてだけじゃなく、ワイヤレスヘッドホンとして音楽を楽しむ用途にも活用できるわけです。本体のデザインもちょっと凝ってます。

　コンパクトで使いやすそうなSPLASHですが、そのサイズや大きさだけが特徴ではありません。Android向けのアプリが用意されていて、インストールすることで便利に活用できるのです。

　特にBluetoothヘッドセットの弱点とも言える“電池残量がわかりにくい”……これがアプリによって解決されるっていうじゃありませんか。

　アプリはSPLASHのターゲット層をイメージしているのか、かなりカジュアルで“夏”そのものという感じ。「これがBluetoothヘッドセットのコントロールアプリなの？」って雰囲気ですが、しっかりと基本機能を押さえているのです。

　SPLASHの最大の特徴とも言える電池残量の確認はどうやって行なうのでしょう？

　パッケージによると“電池残量アイコンが表示される”ってことでしたが、スマートフォン側のどこにもそんなものは出てきません……と思ってアプリ画面を見ていると、すぐに左側から爽快でさわやかな男性が泳いできましたよ！

　そして彼の顔の横には“100％”の表示が。うーんかなり脱力しちゃいますが、これが電池残量を表わしているようです。なにもこんな凝ったことしなくても、素直にアイコン表示だけしてくれればいいんですけどねぇー。

　そして彼が泳ぎ去ると、サメのヒレがあとを追いかけていきます。海のなかでサメに追われている……ってことなんでしょう。

　ちなみに電池残量が０％に近くなると、このヒレの横に電池残量が表示されるようになるそうです。あんまり意味ないけど、このあたりが遊び心のあるカジュアルな製品ってことなんでしょう。

　このアプリ、ほかにもいくつかの機能があります。

　まず拡声器の絵をクリックすると通話音量と音楽音量の調整画面になります。この画面も音量を花やハートで表わしているのでわかりにくい……まぁとにかくカジュアルってことで……。

　また、SPLASH本体にはFMラジオも内蔵されており、ラジオの絵をクリックするとチューナー画面が表示されます。スマートフォン側にラジオがなくてもSPLASHでラジオを楽しめるわけですね。

　ほかにはSMSの読み上げ機能があるのですが、英語のみの対応なのがちょい残念。

　SPLASH本体にも音楽再生ボタンがついているので、スマートフォンをかばんのなかに入れたままで再生コントロールが可能なのは便利。

　コンパクトで場所もとらず、しかもクリップタイプなので洋服のポケットや襟など好きな位置に止めておけるSPLASH。仰々しく耳にかける形状でもないため使っていても目立たないなど結構いい感じの製品です。

　ただし充電は専用コネクター。サイズを小さくするために仕方なかったのでしょうが、これが汎用のマイクロUSBだったらもっとよかったのになぁ……。

　まぁいずれBluetoothヘッドセットはどのメーカーのものもスマートフォンアプリでコントロールできる時代になるかもしれませんね。類似した製品が次々と出てくることに期待したいものです。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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