開発コードネーム“Kal-El”で知られていた、タブレット向け4コアCPUが正式発表になりました。
事前情報と同じく、4コア+1コアを搭載し、作業によってコア数を変えて動作します。シングルコア時は最大1.4GHz動作、4コア時は1コアあたり1.3GHzで動作します。
NVIDIAの調べによると、5年前に登場した初期のインテル『Core2 Duo』シリーズのノート用CPU、Core2 Duo T7200(2GHz)並みのパワーをもつとのこと。タブレット用の性能は、ものすごい勢いで向上しているんだなあ、と実感します。
そして“コンパニオンコア”と呼ばれる5つめのコアが低消費電力のキモ。
簡単に言うと、メールや動画再生時など、負荷が低い時やアイドル時専用のコアで、最大500MHzで動作します。これ以上の負荷になると、自動的に他の4コアで動作します。
これにより消費電力を抑えることができ、Tegra2と比べると、動画視聴で最大60パーセント消費電力を削減。試作機では最大12時間以上駆動するとしています。
性能面でもTegra2と比べて、ウェブ閲覧で最大4倍、動画視聴で最大2倍パフォーマンスが向上。
SnapDragon MSM8660やApple A4をはるかにしのぐ性能。まさに最強のタブレット向けのプロセッサーです。
さらに、12コアのGPUを搭載し、ゲームなどの演出でも大きな差が。Tegra2では表現できなかった、エフェクトの量や質、物体の描画数も変わってきます。また3D立体視にも対応しています。
次期アンドロイドOSのアイスクリームサンドイッチでも、外部コントローラーの接続をサポートしており、ゲーム機としてもバリバリと遊べそう。
気になる搭載タブレットですが、日本で発売される製品の情報はありませんでした。
国外ではASUSTeKの『Eee Pad Transformer Prime』(関連記事)が先陣を切るようです。国内でも期待ですね。
関連サイト
●NVIDIA
●NVIDIA TegraZone
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