『X10』
●富士フイルム(関連サイト)
●実売価格 7万円前後
質感の高い金属ボディーに開放F2~2.8の大口径ズームを備えた高級コンパクト機『X10』。銀塩時代の名機のようなクラシックなデザインがカメラマニアにはたまらない。アナログな操作感は使いこなす喜びが感じられ、シャッターボタンもしっかりしたストロークで押し心地は抜群。
↑露出補正ダイヤルを備えダイレクトに操作できるのが便利。シャッターボタンのレリーズ穴もクラシック感が漂う。 |
↑ズームリングは電源も兼ねていて、カメラを構える一連の動作のなかでスムーズに電源を入れることができる。 |
ファインダーは光学式を採用。電子式のような情報表示はなく、距離補正もされず正確なフレーミングは困難だが、倍率の高い広い視野に、肉眼と同様の明るくクリアーな視認性は、“被写体を見つめる”という写真を撮る上で大事なことを再確認させてくれる。
↑ファインダーはズームと連動。3枚の非球面レンズと2つのガラスプリズムを採用した豪華なつくりだ。 |
画質は自然なシャープ感で階調再現も豊か。ピントの合った被写体を引き立てる柔らかいボケ味など大口径レンズならではの描写。高感度もISO1600程度までノイズレスで安心して常用でき、その性能はコンパクト機でもトップクラス。
【↓作例はクリックで拡大できます】
↑被写体にグッと近寄って撮影すればデジ一眼並みに背景をぼかして撮影できる。大口径レンズらしい柔らかいボケ味で被写体を引き立ててくれる。 ・焦点距離112ミリ相当・絞りF2.8・シャッタースピード1/250秒・ISO200 |
↑ISO1600程度まではノイズも目立たず安心して常用できるほど。大口径レンズに手ブレ補正機能搭載で、夜のスナップ写真も手軽に撮れる。 ・焦点距離28ミリ相当・絞りF2・シャッタースピード1/280秒・ISO1600 |
万能機のような利便性を求めるなら、このカメラはオススメしない。写真を撮る道具して愛着をもち、自分の手で操作することに喜びを求め、機能やスペックでは計れない魅力に価値を感じられる人にこそ相応しいカメラだからだ。
有効画素数 | 1200万画素 |
撮像素子 | 2/3型EXR-CMOS |
レンズ | 光学4倍、F2-2.8、35ミリ換算28~112mm相当 |
動画 | 1920×1080ドット(30fps。MOV/H.264) |
液晶 | 2.8インチTFT(約46万ドット) |
記録メディア | SDXC/HCカード、内蔵メモリー(約26MB) |
サイズ/重量 | 117(W)×56.8(D)×69.6(H)mm/約350g(撮影時) |
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