今週末に開催される『TOKYO IDOL FESTIVAL 2011』(TIF)が10日後に迫るなか、そのプロジェクトは極秘に進められていた。アイドリング!!!のメンバーには3号・遠藤と7号・谷澤の2人だけを除いて一切伝えられておらず、唯一の同行取材を許された週刊アスキーに連絡があったのも、その前日のことであった。
その極秘プロジェクトとは、“かおるん”ことアイドリング!!!25号・後藤郁の復活である。8月17日(水)、その瞬間は時を迎えつつあった。
収録現場に入ってくるアイドリング!!!メンバーたち。 |
お台場に集められたアイドリング!!!のメンバーにはあらかじめ、“TOKYO IDOL FESTIVALの告知映像を撮影する”との指示が伝えられていた。この指示自体は本当であり、各メンバーはお台場合衆国で着用しているチーム別のTシャツを身に着け、ふだんから各種の収録が行なわれる部屋に向かった。
ふだんの収録よりスタッフが多いことに多少の驚きを感じつつも、ほぼいつもどおりの表情だった。 |
収録は各メンバーが一斉に入室するところから始まった。この演出自体は別に目新しいものではなく、疑問を感じるメンバーはいない。部屋の中央には縦横が1メートル強の大きな箱、プレゼントボックスが置かれている。
この箱に関してもメンバーに対しては、“ファンへのプレゼントが入っており、映像収録中にオープンする”との説明が直前になされている。そのプレゼントが TIF のTシャツ 300 枚だと教えられたら、箱の大きさもなるほどと思うことだろう。
あらかじめ収録場所に用意されていた木箱。このなかに入っているのは……。 |
「今からTIFの告知コメントを撮りまーす」
ディレクターから指示が出る。コメントをしゃべるメンバーがカメラ位置を確認。いつも通りの流れだ。
「よろしければ本番行きたいと思います」
「お願いしまーす!」
メンバーにも完全シークレットの再会劇
メンバーが箱の左右に整列し、告知映像の収録が始まった。3号・遠藤から順に、ファンへのメッセージを口にしていく。この手の告知映像は、『アイドリング!!!』の番組でもよく流されており、メンバーも手馴れたものだ。
箱の左右に分かれ、告知コメントの収録に臨むメンバーたち。誰も箱の存在を気にしていないことが見て取れる。 |
メッセージは6号・外岡、14号・酒井、20号・大川、23号・伊藤の順に周っていく。各メンバーは自らのコメントに集中しており、誰も箱のことを気にしてはいない。
そしてコメント順が回ってきた7号・谷澤が、事前の指示どおり「こちらの箱に、そのプレゼントが入ってまーす!」と、箱の存在について触れた。メンバーの意識は箱に向かうものの、中身はTシャツだと信じきっているようだ。
このとき現場スタッフ、そして箱の中身を知る遠藤と谷澤は若干の緊張感を感じていた。Tシャツが詰まっているはずの木箱からなんらかの物音やセキばらいが聴こえてきたら不自然だからだ。だが、その手の音が鳴ることはなく、収録は順調にクライマックスに向けて進んでいった。
箱について紹介する遠藤と谷澤。クライマックス直前だ。 |
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