これまで当連載ではiPhone4やiPod touchに装着することで携帯電話機能を追加したり、WiFiルーターとして利用する、通称“皮”製品を紹介してきました。
【海外限定&自己責任!】iPhone4をデュアルSIM対応にしちゃう専用本体カバー
ZTEの新型“皮”がiPod touchを3G対応に
iPod touchを携帯電話にしちゃう『皮520』を香港で使ってみたぞ
今度の“皮”はそのまま使える(ただし海外限定) |
その“皮”に新しい製品が登場しました! 製品名は『iPPeel』。IPな皮? いったいなにができるんでしょう? 見た目は携帯電話のようですから、もしかしてIP電話がかけやすくなるユニット? 謎です……。
中身はこれだけでマニュアルすらありません(笑) |
電池はどこに入れるんだー! |
パッケージを開けてみるとまるで電話機のようなiPhone4用ジャケットと電池が2つ。あとなにやらケーブルが入っています。ちなみに取り扱い説明書はありません。簡単な製品だから説明はいらないだろうってことなんでしょうけどね。
さっそくiPPeelの本体をチェックしてみると電池を入れる場所が見つかりません。どーなってんだー!
本体上部をずらすとはずれます |
これが“皮”って意味なんでしょうか? |
本体をあれこれいじっていると、上部をスライドさせることで電話機らしき部分がはずれました。この部分すごく薄くて1センチもありません。うーんこれが“皮”って製品名の由来なんでしょうか?
ひっくり返したらなんと携帯電話だ! |
SIMカードを2枚入れてさっそく使っちゃおう |
この“皮”部分を裏返してみたところ、なんとSIMカードスロットが2つあり、そして電池を入れる部分もあります。そう、このiPPeelってiPhone4に取り付ける“携帯電話型ジャケット”なんですよ!
携帯電話部分は残念ながら2G(GSM)のみ対応ですが、海外にiPhone4を持っていくときは便利かも。ちなみにパッケージの説明によるとiPhone4のマイクロSIMにも対応。まぁこちらはなんのことはない、SIMカードのアダプターが付いているだけでした。
装着するだけでOK |
これまで紹介してきた携帯電話型の“皮”はいずれもiPhone4やiPod touch側でいわゆる“脱獄(Jailbreak)”が必要でした。
ですがこのiPPeelはタダの携帯電話。iPhone4側からのコントロールは一切不要。てなことでiPhone4はなにもする必要はなく、装着するだけで即使うことができるのです。
見た目はフツーのiPhone4ですね |
裏返すと見慣れぬ携帯電話だ! |
ではiPPeelの電源を入れてiPhone4に装着しましょう。本体は厚みがあるものの、ジャケットを付けただけのiPhoneにしか見えません。ところが裏返してみると、そこはケースの裏側ではなくまったく別の携帯電話になっているんです。
画面をよーく見るとアンテナも2つ、キャリア表示も2つで、デュアル待ち受けが可能。つまりiPhone4の電話と合わせてなんと同時に3つの回線を待ち受けできちゃうんですよ。すげぇー!
アイコンはiPhone4っぽい |
FMラジオは使えるかも |
このiPPeelは、メニューアイコンがiPhoneっぽいのが「iPhoneのアクセサリーだ!」と一生懸命主張しているようでかわいいところ。でも機能は普通の携帯電話に過ぎませんから大したものはありません。
iPhone4の電話帳を使うこともできませんが、まぁ電話かけたい場合は裏返してiPhone4の電話帳リストを見ればいいわけです。
画面解像度はおそらくQVGAで、ブラウザーも内蔵してますが、Webサーフィンするのも難しそう。唯一iPhone4より勝っているのは内蔵のFMラジオくらいでしょうか。
今度の“皮”はそのまま使える(ただし海外限定) |
言語は英語と中国語に対応。でも内蔵中国語フォントには日本のひらがなも入っているので日本語表示がある程度可能です。
iPPeelをつけたiPhone4を海外に持っていって、現地SIMをiPPeel側に入れてSMSで連絡を取り合うときなどは、日本語が表示されるとありがたいですね。
意味ないけど……裏から表にかけられる |
意味ないけど……はずしても使える |
まぁぶっちゃけジャケットにGSM携帯電話を内蔵しただけの製品がiPPeelなんですけど、iPhone4側と完全に独立しているため表(iPhone4)から裏(iPPeelのどちらかの回線)へ、あるいは裏(iPPeelのどちらかの回線)から表(iPhone4)へ電話をかけることができます。
できたところで意味ないんですけどね……。
またiPPeelの電話機をはずしたままでも使えます。これまた意味ないんですけどね……。
付属のケーブルでiPhoneを充電! |
ところでiPPeelには充電ケーブルが付属しません。コネクター部分を見るとiPhoneと同じ形状で、iPhoneのを使えってことのようです。
では付属している短いケーブルは一体なに?
実はこれでiPPeelとiPhone4をつなぐと、iPPeel側の電池からiPhone4を充電できちゃうんです。iPPeelの電池は800mAh。おそらく実際はその半分もないと思うんですけど、緊急時にiPhoneを充電できるのは便利かも。
てなことで単純なアイデアを製品化しちゃっただけのiPPeelですが、意外と便利な商品かもしれません。できればちゃんとしたメーカーから品質のいいものが出てくるといいんですけどね、こんなもんを実際に作っちゃうのって中国の無名メーカーだけかもしれません……。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局
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