日本でもいよいよ発売間近となった『Galaxy S II』(GALAXY S II SC-02C)は、4.3インチの大型画面、デュアルコアプロセッサー、8メガカメラ、ワンセグを搭載しながらも、本体サイズは初代Galaxy Sとほぼ同等に仕上がっています。
Galaxy S IIは果たしてどのように開発されたのでしょうか? 韓国を訪れ、Galaxy S IIの開発者に話を聞いてきました。
サムスン電子のソウル本社 |
Galaxy S IIのデザインとUI担当のお三方 |
ソウル市カンナムにあるサムスン電子ソウル本社ビルでは、無線事業部の製品デザイン担当であるバン・ヨンソク氏、UI開発部門のリ・スクキョン氏、ウォン・ジュンホ氏に話を伺いました。
バン氏によると、やはりこのスペックを薄い本体サイズに詰め込むのはかなり困難な作業だったとのこと。特に背面部分は当初カメラが2ミリほど出っ張っており、これを押さえ込むのに苦労したそうです。
またマイクロUSB端子はこれまでの本体上部から下部へ移動し、電池カバーも背面に埋め込むような方式に変更されています。
これはスタンドやケースなどのアクセサリーを開発しやすいようにという考えもあるようで、実際外付けバッテリー型ジャケットや革製のポーチなどは、デザイン担当がアクセサリーの開発にも加わったそうです。
一方UIはGalaxy Sユーザーからのフィードバックを受けて、細かい部分の改良を加えているとのこと。そしてライブパネルやモーションUXなど、さらに便利な機能も加わっています。
サムスン電子では製品デザインを車や時計、装飾品など異分野の製品からインスピレーションを取り入れるべく、世界中の様々な製品を見て回るワークショップも行なっているとのこと。この積み重ねが数年後に登場する新製品のデザインに反映されていくそうです。
また今後は端末の画面の大型化、高解像度化が進んでいくでしょうが、それに合わせて片手でも操作できる使い易いUIの開発にも取り組んでいくとのことです。
ローカライズはどのように行なわれる? |
↑日本向けGalaxy S IIを手にする、東南アジア輸出グループのチョウ・ホンシク専務(右)、日本開発グループのジョ・チョルホ主席(左)。 |
また気になる日本向けのSC-02Cの日本語化については、韓国だけではなく日本のデザインチーム社員が開発に加わっているとのこと。そのため海外メーカー端末ながらもネイティブに近いローカライズができているとのことです。
また日本向け製品の特徴のひとつは電池カバーで、SC-01Bと同様の光沢ある仕上げにしています。ちなみにグローバルモデルは艶消しタイプと異なる仕様になっています。
このあたりの日本ローカライズについては、グローバルモデルのいいところと、日本のお客さんの要求をいかにマッチさせて機能を搭載していくか、最も苦心しているところだそうです。
また日本のお客さんの品質に対する要求は高く、日本メーカーと同じものを作っていては市場で受け入れられないだろうと考えているとのこと。そのためサムスン電子としては、日本メーカーの製品にプラスアルファを加えた製品を今後も日本向けに開発していく意向だそうです。
スウォン市の本社も訪問(バス車内より) |
さて韓国ではサムスン電子発祥の地である水原(スウォン)市の本社にもお邪魔してきました。こちらは研究所もあるため、内部は一切の撮影が禁止。
しかし来訪者向けのショールームには、Galaxyシリーズの最新モデルやアクセサリーが並べられ、さらにはLTEやWiMAX、それを応用したビジネスソリューションなど、写真でお見せできないのが残念なくらい、素晴らしい展示物であふれかえっていました。
画面がキレイ&薄くて軽い『Galaxy Tab 10.1』 |
中でもアメリカで発売が開始されたばかりのタブレットの最新製品『Galaxy Tab 10.1』は、600グラムを切る軽さと8.6ミリという薄さ、そして発色のよい画面が特徴。
現行のタブレット製品の中でもトップクラスの製品と言えそうです。これはぜひ日本でも発売してもらいたいものです。
ソウル本社ショールームのSamsung d'light |
サムスン電子の最新製品を体験できます |
スマホやTVをつなぐAll Shareのデモ |
さてソウル本社ビルの横にあるショールーム“Samsung d'light”では、ゆったりしたスペースの中にサムスン電子の主力製品が展示されています。
自分撮りが簡単にできるデュアル画面デジカメやジュラルミンボディーを使った軽量ノートPC、そして今やサムスン電子の顔とも言える大画面薄型液晶TVなど、日本では見られない製品がずらり。携帯電話はエコ素材を利用したグローバルモデルなど興味深い製品も展示されています。
さらにはスマートフォンと家電を連携できるAll Share関連の展示など、サムスン電子が発売する様々な製品が相互に活用できるデモも注目です。
そしてショールームをひと通り見たあとは、地下の専門ストアで買い物もできます。専門ストアは以前この連載でご紹介しましたが、Galaxyシリーズの純正アクセサリーが豊富に揃っていますよ。
Galaxy S II用アクセ山盛り! ソウルにある旗艦店“Samsung d'light Shop”に行った!!
Galaxy Zoneは最新機種の体験ルーム |
ワイヤレス印刷などスマホ活用のデモもあります |
ひっきりなしに老若男女のお客が訪れていました |
またソウル本社の近く、COEX複合ショッピングモールにある“Galaxy Zone”では、Galaxy S IIやGalaxy Tabなど最新のGalaxyシリーズを実際に操作することができます。訪問時も若い人から年配の人まで、様々な世代の人たちがひっきりなしに訪問していました。
ワイヤレスプリンターを使った無線印刷や、大型TVへHDMI出力してゲームを楽しむなど、スマートフォンのプラスアルファの使い方もここでは提唱されています。
Galaxy Zoneにはアクセサリーも豊富 |
なおこちらGalaxy Zoneでも、Galaxyシリーズのアクセサリーを購入することが可能です。日本と韓国のGalaxy S IIは本体サイズは同等で、電池カバーだけ形状が異なります。ですので背面にはめるタイプのカバーなら、韓国で買っても日本のSC-02Cで利用できるようです。
Galaxy S IIのカバーをプレゼント |
ここまでのサムスン電子取材記はいかがでしたでしょうか? 今回はGalaxy S II発売直前ということで、同製品のケースをGalaxy Zoneでプレゼント用に購入してきました。私自身が使いたいなーと思うデザインのケースを選んできたので、気に入ったものがあったら下記からご応募ください!
プレゼント応募は終了しました
応募手順
1.週アスの公式アカウント@weeklyasciiをフォロー※1
2.このページにあるTwitterの書き込み機能からRT※2
※1 当選者の方にプレゼント送付先の登録フォームをDMでご連絡しますので、相互フォローが必要になります。
※2 このページからRTすると、専用のハッシュタグがつきます。これがない場合は、応募が無効となります。
応募の締切は6月17日(金)の昼12時まで。有効RTから抽選で4名の方にプレゼントいたします。当選された方にのみDMで応募フォーム先をご連絡しますので、週アスの公式アカウントのフォローを忘れないようにお願いします。なお、商品の発送は、Galaxy S IIの発売日である6月23日です!
応募は終了しました。たくさんのご応募、ありがとうございました。
(6月20日12:02追記)初出時、チョウ・ホンシク専務の肩書きに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
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