COMPUTEX会場には日本ではなじみのないブランドも多く出展している。そのひとつがSSDベンダーのMemoright。台湾のメーカーである同社は、もともとエンタープライズ向けのSSDを製造しているが、昨年からコンシューマー市場にも力を入れている。アメリカ軍にSSDを納入している実績があり、耐環境性能が高いのもウリだ。
そのブースで発表されたのが、800GBのSSD。同社の社員ですら、一部のスタッフを除いて情報を知らされたのが5月27日だったという、できたてほやほやの新製品だ。
サイズは普通のSSDと同じく2.5インチでインターフェースはSATA2。シーケンシャルリード・ライトともに毎秒220MBの性能をもち、MLCを使用しているもののアクセス耐性はアクセス3万回以上とのこと。
8月に出荷を予定しており、日本ではシネックスなどが取り扱いを予定している。価格は未定だが、おそらく10万円単位の値がつくだろう。
また、SATA3接続の高速SSD『FTM-PLUS』という製品も8月に出荷を予定している。容量は55GB、120GB、240GB、480GBをラインアップ。
MLCを使用しているが、こちらもアクセス耐性は3万回以上。アクセススピードはシーケンシャルリードが毎秒520MB、シーケンシャルライトは毎秒500MB。ランダムアクセスの性能はリードが55,000IOPS、ライトが40,000IOPS。Windows7のTRIMをサポートする。製品保証は5年間で、MTBFが120万時間とのこと。
コントローラーには同社独自の『XT 2000-C』を採用し、長時間の連続データ書き込みでもアクセス速度が落ちないのが特徴。
ほかにもユニークなSSDをラインアップ。『MSPR-3510』シリーズではSSD内にUPSが内蔵されており、電源が突然シャットダウンしても5秒ほど動作するようになっている。その間にコントローラーで処理中のデータを保護することができるという。
黄色いパーツがUPS。 |
バツグンの技術力をもつMemoright。価格面でほかのメーカーと争えるレベルになれば、日本のSSD市場の新定番になる可能性がある!
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(追記:6月3日13:00 MSPR-3510の画像を追加しました)
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