マイクロソフトが主催する開発者向けイベント“Microsoft Developer Forum 2011”に、米マイクロソフトCEOのスティーブ・バルマー氏が登場。バルマー氏は、今後重要となるテクノロジーとして、“ナチュラルインターフェース”、“自然言語処理”、“HTML/JavaScript”、“ICチップとフォームファクター”、“クラウド”の5つを列挙。Xbox 360 Kinectのインターフェースや、Bingの検索における言語処理など、マイクロソフトによる具体例もアピールしました。
また、それらの技術により体験できることの中でも“コミュニケーションの進化”を強調。ここではWindows PhoneやSkype買収などの例を挙げました。
Windows PhoneとSkypeの名前は、この講演中たびたび登場。マイクロソフトの戦略の中でもかなり重要な位置づけのようです。 |
次期ウィンドウズの“Windows8”にもわずかながら言及。自身のスレートPCを持ちながら「PC以外にもスレートやタブレットなど、さまざまなフォームファクターに向けたものになる」とコメントしています。低スペックでも動く仕様? それとも“スレートエディション”みたいなのが出るんでしょうか……。
……と、堅い話を続けてきましたが、個人的に印象的だったのは、相変わらず熱いバルマー氏のトークでした。Kinectについて話すときには卓球の素振りをしてみせたり(卓球ゲームがお気に入りらしい)、ジャンプしたりと超アクティブ。途中で何度も“開発者の皆さんを支援します”という意味で「Developer、Developer、Developer!!」。最後の締めもこのセリフでした。
Developer! |
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バルマー氏退場後は日本マイクロソフトの大場章弘氏がWindows PhoneやKinectのデモを披露。Windows Phoneは待ちに待った日本語対応のアップデートが今年後半の予定。KinectはPCで使用するための開発キットがリリースされることになっています。
Xbox 360でなく、PCにつないだKinectのデモ。手の動きだけで太陽系の惑星間を移動したり、拡大・縮小してみせました。 |
そして大場氏のセッションの最後、締めの挨拶が始まろうとしたところに、なぜか女性の声が。続いてスクリーンに映し出されたのは“クラウドガール”ことクラウディア。クラウディアは、マイクロソフトが提供するクラウドアプリケーション開発環境『Windows Azure』の応援キャラクターで、PC自作応援キャラクターの“窓辺ななみ”の従妹という設定なんだとか。これを最後の最後にもってくるとは、マイクロソフトのクラウディア……いやクラウドに対する力の入れ具合がわかるってもんですね!
クラウディアはこの日シアトルから成田に到着し、ななみがいるアキバによる前に会場に来たとのこと。Windows Azureのサイトでは、クラウディアが登場するコミックも読めますよ。 |
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